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uchuu,の“現在地”映したMV撮影に密着 「FLY」が示す8Kカメラの新たな使い方とは?

リアルサウンド

17/12/15(金) 20:00

 4人組ロックバンドとして”Crossover Music Creators”をテーマに活動するuchuu,が、12月6日にリリースする2nd EP『WHITE』。そのリード楽曲「FLY」のMVは8Kカメラを使って撮影され、遠距離からの高速ズームイン/アウトが特徴的な映像となっている。今回リアルサウンドでは、その貴重なMV撮影現場に密着した。撮影現場での様子に加え、メンバー、MVディレクター・松本剛(GROUNDRIDDIM)氏、uchuu,のマネージャーを務める松橋武志氏の言葉から、MVや楽曲の魅力に迫りたい。

uchuu, “FLY” (Official Music Video)

 「FLY」は“uchuu,史上最大のポップソング”というコピー通り、キャッチーかつ明るく前向きなイメージの楽曲だ。K(Vo / Gt / Pr)が同曲ができたきっかけについて「SNSの発達によって簡単に何かを発信することができるようになった反面、自分らしさや個性を出しにくくなったなと感じていて、本当に自由ってなんなんだろう? というところが始まりでした」と語っていたように、リスナーに強く問いかけるような歌詞も印象的だ。

K(Vo / Gt / Pr)

 そんな「FLY」のMVに使われた8Kカメラの特徴の一つは、従来のカメラより解像度が高いこと。しかし「FLY」ではそれとは異なる8Kカメラの特徴を生かしており、原宿の人ごみの中で離れた場所に立ち、演奏するメンバーにズームイン/アウトするシーンから始まり、メンバーが歩きながら演奏したり、Kが自転車に乗って歌う場面などから構成されている。特に度々登場する遠距離からメンバーにフォーカスするシーンに、8Kカメラと高倍率シネマズームレンズを併用することで、通常では不可能な高倍率ズームを用いているという。ディレクターの松本氏はMVについて以下のように語った。

松本剛(GROUNDRIDDIM)氏

「8Kカメラといえば普通なら“高解像=細かなディティールの表現、美しさ”ですが、倍率の非常に高いズームをすることで『ウォーリーを探せ』のような、構成している要素の一つにフォーカスしていく映像にしてみました。楽曲からはこうした”俯瞰”、“鳥の目線”で地上の要素を探していく部分をイメージしました」

 一方松橋氏は、「前回の技術を超えたいという思いがあった」と撮影を振り返る。実はuchuu,は以前、松本氏らのチームとともにDMM VR THEATERにて3Dホログラムを使った「SI(G)N SEKAI」のMVを撮影している(参考:uchuu,が“最先端ハイブリッド型ライブ”で示すものとは? 映像の新規性とサウンドの変化から考察)。その縁もあり、今回のMVではさらに新たなテクノロジー、8Kカメラとのコラボに挑戦することとなったのだという。

 撮影当日、クルーの拠点はとあるビルの6階だった。撮影は、人通りの多い原宿の交差点での演奏シーンからスタート。メンバー間の距離も、メンバーとカメラの距離も離れているため、タイミングを合わせるのが非常に難しい。撮影中、スタッフ同士でトランシーバーやスマートフォンで細かく連絡を取り合う様子が見られた。松本氏は「現場にはメンバーの近くにスタッフはいるのですが、モニターも確認できず撮影されるのは不安だったと思います。さすがにこれが初回のお仕事だったら厳しかったかもしれません」と振り返る。

Airi(Dr)

 筆者もメンバーの近くで撮影を見守っていたが、いつ撮影が始まるのか、今何が行われているのかがわからず、戸惑う場面もあった。しかし「GROUNDRIDDIMチームへの信頼だけでお願いしました(K)」というメンバー。普段のライブとは異なる環境に開始直後は緊張していたというが、「最終的には気持ちよく、大道芸人気分でした(Sujin / Ba)」「周りの人を気にせず楽しんで演奏する事を心がけてました(Airi / Dr)」と意外にもリラックスして演奏できていたようだ。

 その後も「普段見せない顔の表情はライブと違い不安でした(Hiroshi / Seq,Per)」という歩きながらの演奏シーン、普段から自転車が主な移動手段のため、撮影中で一番自然体でいられた、というKが自転車に乗るシーンなどの撮影が続く。夜間、歩きながらメンバーが演奏する場面では、8Kカメラを持ったカメラマンを別のスタッフが後ろから引っ張り、幅の狭い道を小走りで移動して撮影していたのだが、メンバーとの距離感や移動スピードなどに苦労していたように見えた。しかし結果としてHiroshiがシンバルを叩いたり、Airiも気に入っているという、Kが一度立ち止まって再び歌いだすといった場面が、映像の中に躍動感をもたらし、MVの中でも重要な役割を果たすこととなったように思う。

 「8Kでの撮影が決まり、カメラへの期待はもちろんですが、それとともにデータの重さ、編集ワークフローへの不安も正直ありました」という松本氏の予想通り、編集作業にかなりの時間を要して完成したMV。「曲と歌詞を大事にして、『FLY』の飛び立つ感じを表現してほしい」という松橋氏のリクエストもあり、楽曲にマッチした躍動感あるものとなった。同時に8Kカメラの新しい使い方を示したMVであり、バンドにとっても新たな挑戦となった映像だと言える。

 3Dホログラム、DMM VR THEATERでのライブ、8Kカメラ、とテクノロジーとのコラボを経験してきたuchuu,だが、今後については「今デジタルな機材で表現している部分を全てアナログで再現できるような、大人数での演奏は一度経験したいです(Hiroshi)」とコメント。一方松本氏は「ライブにしても、MVにしても、後処理でなくリアルタイムで面白いものにチャレンジしたいです」と意気込んだ。

 松橋氏は「アーティストと映像のイメージが合っているかが大事」とMVへの思いを語っていたが、まさしく「FLY」はuchuu,の“現在地”を映像化したようなMVとなったように感じる。<僕らは今 Fly!>という「FLY」の歌詞通り、uchuu,は今、テクノロジーとのコラボを経て、バンドとしてさらなる新境地へ飛び出そうとしている。

(文=村上夏菜/写真=山本拓未)

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uchuu,『WHITE』

■リリース情報
2nd E.P.『WHITE』
発売:2017年12月6日(水)
価格:¥1,389+税
<収録曲>
M1.FLY
M2.Magic
M3.東京エソラ
M4.My Name is Answer
M5.Freedom

■番組情報
『uchuu,研究所~uchuu,とはいったいなんだ?~』(スペースシャワーTV)
初回放送:2018年1月27日(土)23:00~23:30/リピート放送2月予定
様々な視点からuchuu,の魅力に迫る特別番組。

■ライブ情報
『uchuu, 2nd E.P. 「WHITE」 RELEASE 記念アウトストアライブ』
2018年1月7日(日)
会場:大阪・心斎橋 Music Club JANUS
OPEN/START : 12:00 /12:30

2018年1月14日(日)
会場:東京・渋谷 TAKE OFF 7
OPEN/ START :17:30/18:00

2018年1月31日(水)
会場:名古屋・Heartland
OPEN 18:30 START 19:00

※2nd E.P.『WHITE』購入者対象イベント。対象店舗等詳細はオフィシャルWEBを確認のこと。

uchuu,オフィシャルサイト

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