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『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 』はどうなる? 本予告で“明かされていない”情報に期待

リアルサウンド

20/8/5(水) 14:00

 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が10月16日より公開される。新型コロナウイルスの影響で、多くの作品が公開延期となる中、昨年社会現象となる程の人気を博した『鬼滅の刃』シリーズの最新作ということで、苦境が続く映画業界でも大きな期待が寄せられている。

参考:『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』本予告&ポスター公開 主題歌はテレビシリーズに続きLiSA

 そんな本作の本予告が、8月2日にABEMAにて放送された特別番組『「鬼滅テレビ」無限列車編 新情報&主題歌発表スペシャル』にて初公開された。

 『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載された吾峠呼世晴による原作は、シリーズ累計発行部数8000万部を突破している。昨年放送されたTVアニメでは、“竈門炭治郎 立志編”の物語が描かれた。主人公の炭治郎は家族を人喰いの鬼に殺され、唯一残された妹・禰豆子も鬼になってしまう。妹を人間に戻すために、炭治郎は鬼を討伐するための秘密部隊・鬼殺隊に入隊し、鬼を討伐する剣士となり各地を旅するというダークファンタジーだ。

 『鬼滅の刃』のアニメが高い評価を獲得している要因として頻繁に挙げられるのが、迫力のある戦闘描写だ。制作を担当したufotableは『Fate/Zero』『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』をはじめとした『Fate』シリーズなどで高い評価を得ており、本作も原作漫画の疾走感を十二分に引き出すアクションシーンの流麗な動きが見どころとなっている。その気合の入りようは、「TVアニメながら劇場版クオリティ」と言われるまで、力がこもっている。

 昨年9月末にTVアニメ最終話「新たなる任務」が放送され、炭治郎とその仲間たちが今回の舞台となる“無限列車”に乗り込むシーンで放送は終了した。今回の劇場版で描かれるのは、その続編となる無限列車編。炭治郎たちが任された新しい任務は、炎柱:煉獄杏寿郎とともに短期間のうちに40名以上の行方不明者を出しているという“無限列車”の捜索。先に送りこまれた仲間の剣士も全員消息を絶ったという謎の多い事件だ。

 列車に乗り込んだ炭治郎たちを待ち受けているのは、過去最強の敵・十二鬼月の下弦の壱を冠する魘夢。テレビシリーズ第25話で、鬼の始祖である鬼舞辻無惨に下弦の4人が惨殺されるなか唯一生き残り、無惨からさらなる血を分けられ、炭治郎を殺す命を受けた。TVシリーズでも、仲間が次々と殺されていく中、恍惚とした表情を浮かべ、「夢見心地です」と答える異常性が際立っていたが、本作ではいよいよ炭治郎たちの前に立ちはだかる。

 公開された本予告では、「夢を見ながら死ねるなんて、幸せだよね」と不穏な言葉を放つ姿も切り取られ、演じる平川大輔の中性的な妖艶さを感じさせる。TVシリーズで炭治郎が禰豆子とともにあと一歩まで追い詰めた下弦の伍・累よりも上の番付がされているため、より苛烈な戦いを予感させる内容となっていた。

 本予告ではさらに、LiSAによる主題歌「炎」が初披露。TVアニメのエンディングテーマ「from the edge」も手がけた梶浦由記とのタッグとなり、昨年『紅白歌合戦』(NHK総合)に出場するほどの人気を博したLiSAの再起用ということもあり、万全の布陣で挑む劇場版となりそうだ。

 今回の予告編は、明かされていない情報の方が多い。ファンの期待も高い煉獄杏寿郎の戦闘シーンは寸止めで隠されており、さらには、原作読者の目下の気がかりである、「劇場版はどこで幕引きをするのか」という問題。登場が明かされていないキャラクターを含めて、その全貌は10月16日までのお預けとなりそうだ。いよいよ2カ月まで迫った公開日を心待ちにしたい。(リアルサウンド編集部)

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