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日向坂46 東村芽依、河田陽菜、松田好花……ターニングポイント迎えた3人の個性 “FACTORY”メンバーの魅力を改めて探る

リアルサウンド

20/2/20(木) 7:00

 日向坂46の4thシングル『ソンナコトナイヨ』のType-Cカップリング収録曲「ナゼー」に参加している東村芽依、河田陽菜、松田好花。同曲は、日向坂46主演ドラマ『DASADA』(日本テレビ系)で3人が演じるクリエイティブアイドルユニット・FACTORYのために制作された楽曲だ。また、2月5日には同曲のMVも公開された。本稿ではFACTORYのメンバーの魅力を改めて探っていきたい。

(関連:日向坂46『ナゼー』Short Ver.はこちら

 「ソンナコトナイヨ」で初のフロント入りを果たした一期生の東村は、4thシングルで最も注目を集めているメンバーといっても過言ではない。おっとりとした口調とすぐ泣いてしまう性格から「5歳児」と呼ばれる東村だが、ステージの上に立つと一変。小さな体を大きく使ったキレのあるダンスでグループのなかでもひときわ目立ったパフォーマンスを見せている。また、そうしたダンスを見て影響を受ける後輩も多い。

 東村のパフォーマンス力が発揮されたのが、2月4日と5日に行われた『日向坂46×DASADA LIVE & FASHION SHOW』だった。この日は、ライブ初披露となる「ソンナコトナイヨ」で代理センターになった東村。「ダンスができる日向坂を見せたい」という意図がある同曲において(日向坂46新聞より)、彼女が代理センターに抜擢されたことは運営からの期待も感じられる。そんな期待に応えるように、ステージでの彼女は、大舞台でも緊張した様子を感じさせない安定感あるパフォーマンスを見せていく。笑顔でいきいきとした姿は、まるで踊ることへの喜びをそのままダンスで表現しているかのよう。また、動き一つ一つのキレもやはり抜群で、彼女のダンスによってグループ全体のパフォーマンス力が底上げされている印象を受けた。また、普段はシャイな東村が「ソンナコトナイヨー!」と会場に響き渡る声をあげていたところからは、彼女の成長も感じられた。

 二期生の河田は、天使のような笑顔とマイペースぶりが魅力の妹キャラで知られている。不器用ながらも懸命な姿が「守りたい」と言われる由縁だろう。一方で、実は熱い情熱を持っているメンバーでもあり、3rdシングルのヒット祈願ではけん玉に失敗する自分に悔し涙を流していた。河田のダンスについて東村は「変な癖がないところがいいなって思ってます」(『月刊エンタメ』2019年1月号)と評していたが、初フロント入りで注目された2ndシングル曲「ドレミソラシド」の世界観を彼女ならではの繊細な表現で彩り、カップリングのユニット曲「Cage」では幻想的な世界観を感情的にパフォーマンス。楽曲に溶け込んだパフォーマンスをそつなくこなしている。

 『日向坂46×DASADA LIVE & FASHION SHOW』では、クールで大人な表現でこれまでの妹キャラとは違う一面を見せていた。代理センターを務めた「キツネ」でも感情をストレートに表現したような熱量の高いパフォーマンスを見せていたのも印象的だった。以前インタビューで「私に足りないのは、自分の気持ちを表に出すこと。殻を破りたいと思いながらも実行に移せなくて」(『日経エンタテインメント! 日向坂46 Special』)と答えていた河田は、今まさに殻を破ろうとしているのだろう。

 二期生の松田は、日向坂46のオールラウンドプレイヤー。パフォーマンスにおいては、クラシックバレエ仕込みのダンスが特徴だ。楽器も演奏できる彼女は、富田鈴花とともに、花ちゃんズという弾き語りユニットも結成。さらにギター弾き語りイベント『MTV ACOUSTIC FLOWERS -Bell & Like-』の開催も決定している。松田はフロントメンバーに選ばれたことはないものの、彼女ならではの特技を自らアピールしたことで、個性が目立つ存在になった。

 また、グループのなかでも発信力のあるメンバーでもある。番組企画があると予習復習をきっちり行いその知識をバラエティで生かしたり、MVが公開されると見所を詳しくブログで解説。さらにはラジオのハガキ職人として地道にネタを送り続けるという一面もある。そうした地道な発信力は彼女の強みでもあるだろう。

 最後に、そんな彼女たちによるユニット・FACTORYにもふれていきたい。FACTORYは、ドラマ『DASADA』内では結成5年で世界トップアーティストに登り詰めたクリエイティブアイドルという設定だ。それぞれの役柄を振り返ってみると、松田演じる「おちょこ」は13歳から地下アイドルとして活躍し、FACTORYをトップにするため必死で走ってきたリーダー、東村演じる「ぐいのみ」はダンスが得意で笑顔を絶やさない人当たりがよい性格、河田演じる「トックリン」は作詞が得意で無口だけど繊細で優しい心の持ち主……と、それぞれの個性に近いキャラクターになっており面白い。

 また、「ナゼー」はPerfumeの楽曲を彷彿とさせる可愛らしいエレクトロポップ。日向坂46特有のキーワードを連呼する楽曲で、自然の摂理に対しての”ナゼ”を歌い、世の中の疑問にヒントを与えている。恋愛や応援ソングが多い日向坂46のなかで異質な曲であり、差別化に成功しているといえるだろう。ターニングポイントを迎えている3人が「変わることは美しい」と歌うのも実に感慨深い。東村、河田、松田それぞれの個性が活かされたFACTORY。まさに「こういう彼女たちが見たかった」と思わず唸りたくなるユニットになっているのではないだろうか。(本 手)

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