「六月博多座大歌舞伎」が、6月5日から19日まで福岡・博多座で上演される。

昼の部の幕開けは、中村時蔵と中村萬太郎による幻想的な舞踊「松廼羽衣」。続く「与話情浮名横櫛」、通称「切られ与三」では、与三郎役の尾上菊之助、お富役の中村梅枝、和泉屋多左衛門役の中村梅玉らの出演で、木更津海岸見染の場と源氏店妾宅の場が披露される。

夜の部には、夫婦の情愛が奇跡を起こす「傾城反魂香」と、愛人に会いに行こうと企む大名と、それを阻もうとする妻の姿をユーモアたっぷりに描いた舞踊劇「身替座禅」がラインナップ。「傾城反魂香」では、言葉が不自由な絵師・浮世又平を梅玉、又平を支える妻・おとくを梅枝、又平の絵の師匠・土佐将監光信を河原崎権十郎が勤める。「身替座禅」には、山蔭右京役の菊之助、太郎冠者役の坂東彦三郎、奥方玉の井役の時蔵が出演する。チケットの一般販売は、4月24日10:00にスタート。

「六月博多座大歌舞伎」

2021年6月5日（土）～19日（土）
福岡県 博多座

昼の部

一、松廼羽衣

出演
天女：中村時蔵
伯竜：中村萬太郎

二、与話情浮名横櫛 木更津海岸見染の場 源氏店妾宅の場

作：三世瀬川如皐

出演
与三郎：尾上菊之助
お富：中村梅枝
蝙蝠の安五郎：市村橘太郎
鳶頭金五郎：坂東彦三郎
和泉屋多左衛門：中村梅玉

夜の部

一、傾城反魂香 土佐将監閑居の場

作：近松門左衛門

出演
浮世又平後に土佐又平光起：中村梅玉
又平女房おとく：中村梅枝
土佐修理之助：中村莟玉
将監北の方：中村梅花
狩野雅楽之助：中村萬太郎
土佐将監光信：河原崎権十郎

二、新古演劇十種の内 身替座禅

作：岡村柿紅

出演
山蔭右京：尾上菊之助
太郎冠者：坂東彦三郎
奥方玉の井：中村時蔵