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レキシの楽曲で綴るミュージカルが開幕

ぴあ

ミュージシャン池田貴史のソロプロジェクトであり、そのアーティスト名の通り、日本の歴史を題材にしたユニークな歌詞の楽曲を多く発表しているレキシ。ファンキーなサウンドとユーモアあふれるステージングでも注目を集める彼の楽曲をもとに、河原雅彦が原案・演出・上演台本を手がけたミュージカル、『愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」』が、本日3月10日(日)にTBS赤坂ACTシアターで開幕する。

「きらきら武士」「狩りから稲作へ」などの楽曲で綴られる物語の主人公は、引きこもり歴25年のダメ男。彼が出会った運命の場所、そこは夢の国「レキシーランド」だった ──。ファンキーでラブリーな歴史的偉人たちの珍奇な夢の国で、ダメ男が最後に辿り着く“愛の始まり”とは……? あらすじだけでは全く想像がつかない物語の世界を生きるのは、山本耕史、松岡茉優、佐藤流司、高田聖子、藤井隆、八嶋智人ら実力派のキャスト陣。全員がひとり何役もこなす趣向と、梅棒が手がける振付を踊る姿にも注目だ。

既存の楽曲を散りばめてつくる、いわゆる“ジュークボックスミュージカル”の成功例は翻訳作品には多いが、日本オリジナルとなると極めてまれ。だがこのジャンルの作品がヒットに結び付きやすいそもそもの理由は、観客にとって馴染み深い楽曲が次々に登場するからであり、それならば日本では日本のアーティストの楽曲のほうがいいに決まっている。しかも本作は、欧米作品の真似ありきで始まった企画ではなく、河原本人が5年も前から温めていた「レキシで音楽劇をつくりたい」との思いが発端とのこと。既成概念にとらわれない、新しい和製ミュージカルの誕生を期待したい。

3月24日(日)まで。

文:町田麻子

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