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ペマツェテンの「気球」がフィルメックス最優秀作品賞、広瀬奈々子監督作も受賞

ナタリー

19/11/30(土) 20:33

第20回東京フィルメックス授賞式の様子。

第20回東京フィルメックスの授賞式が本日11月30日、東京・有楽町朝日ホールで行われた。

今年の最優秀作品賞は、ペマツェテンの監督作「気球」が受賞。本作は、草原で3人の子供たちと暮らす夫婦を主人公とし、チベットの文化や死生観と政策との関係を考察する物語だ。主演を務めたジンパが、スケジュールの都合で出席できなかったペマツェテンからのメッセージを代読。東京フィルメックスの常連であり、2018年「轢き殺された羊」で審査員特別賞を受賞しているペマツェテンの「出品するたびに評価していただけるとは思ってもいませんでした。ご縁としか言いようがありません。皆様に喜びと幸せが訪れますよう」というコメントを読み上げた。

審査員特別賞を受賞した「春江水暖」の監督グー・シャオガンは、ビデオメッセージで関係者や家族への感謝の気持ちを述べ、映画祭ディレクターの市山尚三に「この映画を日本に連れてきてくださり、ありがとうございます」と語りかける。スペシャル・メンションに輝いた「つつんで、ひらいて」の広瀬奈々子は2018年に続いて同賞を獲得。彼女は「市山さんに『今年は賞とかは期待しないでください』と言われていたので、本当にびっくりしています」と笑い、「装丁というジャンルの表現にこうして光を当ててもらえることがうれしいです。本が売れない時代に紙の本を改めて考え直すことはとても意義があることだと思いますので、この映画が1人でも多くの人に届くといいなと思っています」と祈りを込めた。

ニアン・カヴィッチの「昨夜、あなたが微笑んでいた」はスペシャル・メンションと学生審査員賞を受賞。映画分野の人材育成事業であるタレンツ・トーキョー2016に選ばれていたニアン・カヴィッチは「今年は自分の作品を持って、東京フィルメックスに戻ってくることができて本当にうれしいです。ありがとうございます」と笑顔を見せる。「静かな雨」で観客賞を獲得した中川龍太郎は映像でコメントを寄せ、「東京フィルメックスは学生時代にしょっちゅう行っていた映画祭でした。長年作品を観ているお客様からのご支持をいただけたのでしたら、本当に光栄なことです」と喜びを伝えた。

第20回東京フィルメックス受賞結果

最優秀作品賞

ペマツェテン「気球」

審査員特別賞

グー・シャオガン「春江水暖」

スペシャル・メンション

広瀬奈々子「つつんで、ひらいて」
ニアン・カヴィッチ「昨夜、あなたが微笑んでいた」

観客賞

中川龍太郎「静かな雨」

学生審査員賞

ニアン・カヴィッチ「昨夜、あなたが微笑んでいた」

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