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海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔

リュック・ベッソン

連載

第32回

── やっと映画界も活動を開始しました。今回は劇場公開の映画です。女子アクション映画『ANNA/アナ』の監督リュック・ベッソンをチョイスしました。

『ANNA/アナ』

渡辺 ベッソンは『ニキータ』(90)でフレンチ流女子アクションジャンルを確立させましたよね。“ジャンル”というより、彼のライフワークといったほうが良いのかもしれませんが。

── 今回のアナはどんな女優が演じているんですか?

渡辺 ロシア出身のスーパーモデル、サッシャ・ルスという27歳の女性を抜擢しています。モスクワで自堕落な生活を送る彼女をKGBがスゴ腕スパイに育て上げるというのは『ニキータ』っぽいんですが、ニキータちゃんのようにウジウジしてない。自分の人生は自分で勝ち取るわよ! という強い意志を感じさせるヒロインです。

KGB最強の殺し屋、アナはCIAの罠にハマり二重スパイを迫られることに……。

それに、サッシャ嬢の特性、つまりモデルならではの長ーい手足を活かしたアクション&スタイルと美貌を活かしたコスプレの連打で、この手のベッソン映画の中ではかなり良かったですね。彼女の上司となるのが男性ではなく、ヘレン・ミレンというキャスティングもハマってました。さすがにベッソンも、今の時代を意識している感じです。

『ANNA/アナ』撮影中のひとコマ。アナを育てたKGBの上司役ヘレン・ミレンに演出中のベッソン。

── ベッソンと言えば、女優好きという印象ですもんね。

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