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「空に住む」多部未華子、岩田剛典の真面目さに驚愕「台本に付箋がいっぱい…」

ナタリー

20/10/24(土) 19:49

「空に住む」公開記念舞台挨拶の様子。左から岸井ゆきの、多部未華子、美村里江、青山真治。

「空に住む」の公開記念舞台挨拶が本日10月24日に東京・新宿ピカデリーで開催され、キャストの多部未華子、岸井ゆきの、美村里江、監督の青山真治が登壇した。

作詞家・小竹正人の同名小説をもとにした本作。両親が急死し大きな喪失感を抱えながら、叔父夫婦の計らいで都会を見下ろすタワーマンションの高層階に愛猫とともに暮らす小早川直実の姿が描かれる。直実を演じた多部は、役柄について「淡々としているように演じたんですが、(岸井が演じた愛子の)出産のときとか突然、力強くなるんですね。淡々としているけど大事なときに出る底力は私も欲しいです」と述べる。

訳あり妊婦の後輩・愛子役の岸井は「愛子は強くあろうとして、自分を納得させるために強さを自分に押し付けているように見えるんですけど、近くにいる友人たちは強がってるとわかっちゃう。それが友人を心配させてるぞと教えてあげたい。私も、もしかしたら強がっちゃうタイプなので」と苦笑交じりに分析。直実の叔母・明日子役の美村は「善意で直実を追い詰める、なかなか厄介な方(笑)」と語り「自分がいいと思って、誰かに何かを迫ってはいけないなと思いました」と続けた。

劇中で相手役を演じた男優陣の印象を聞かれると、多部は岩田剛典(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)について「岩田さんは台本に付箋をいっぱい貼っていらして、『そんなに聞くことあるんだ!?』と思いました。それだけ台本を読み込んでいて、監督ともすごくコミュニケーションを取っていて、真面目で勉強熱心な方だなと。私にない部分をたくさん持っている方で、焦りました」と回想。岸井は大森南朋からおいしいそば屋を教えてもらったというエピソードを披露し、美村は過去に何度も共演している鶴見辰吾について「先輩ですが、鶴見さんのさわやかでいい人の部分と、この人本当は裏で何してるんだろう?というところの両方が好きなんです」と語った。

また岩田、大森、鶴見からの花束とビデオメッセージも到着。最後に青山は「静かに観ている中にも、大きな空にいるような雄大さがある楽しさだったと思います。人に言うときは『でかい映画だった』と言ってください!」とアピールし、多部は「明日も、1週間後も、1年後も皆さまの印象に残っている映画になっていたらと思います」と呼びかけた。

「空に住む」は全国で公開中。

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