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黒木華・中島裕翔がW主演「ウェンディ&ピーターパン」フック船長役は堤真一

ナタリー

21/5/2(日) 4:00

左から黒木華、中島裕翔、堤真一。

黒木華と中島裕翔(Hey! Say! JUMP)がW主演を務めるDISCOVER WORLD THEATRE vol.11「ウェンディ&ピーターパン」が、8月13日から9月5日まで東京・Bunkamura オーチャードホールで上演される。

DISCOVER WORLD THEATREは、東京・Bunkamura シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ。オーチャードホールに会場を移して行われる今回は、ジェームス・マシュー・バリーの「ピーターパン」をもとに、エラ・ヒクソンがウェンディの視点から翻案した「ウェンディ&ピーターパン」が上演される。同作は2013年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにより初演され、2015年にはウエストエンドでも上演された。

日本初演となる今回は、シアターコクーンで上演された「るつぼ」「民衆の敵」を手がけたジョナサン・マンビィが演出を担当。出演者にはウェンディ役の黒木、ピーターパン役の中島のほか、ジョン役の平埜生成、マイケル役の前原滉、ティンク役の富田望生、タイガー・リリー役の山崎紘菜、海賊・スミー役の玉置孝匡、ミセス・ダーリング役の石田ひかり、そしてフック船長とダーリング役の堤真一が名を連ねた。

ジョナサンは「この作品は、とても楽しくて爽快であるというだけでなく、命・生とどう向き合うのか、大人になるとはどういうことかといったとても重要な問いかけを私たちに投げかけていると思います。喪失感や絶望の暗闇から、幸せと喜びへ進んで行く道を示してくれているのです」とコメント。

「るつぼ」でジョナサンとタッグを組んだ黒木は上演に期待を寄せつつ「色々な不安が漂う今だからこそ、夢や、想像力が必要なのではないかと感じます。皆さんに、ティンクからの魔法の妖精の粉を届けられるよう頑張ります」と意気込みを述べる。中島は「見てくださる皆さんにも、ネバーランドに来る際は“大人な事”を忘れて、童心に返って楽しんでほしいです」とメッセージを送った。また「るつぼ」「民衆の敵」に主演した堤は「この作品は、子供が楽しめるのは勿論ですが、大人の胸に突き刺さる内容でもあるので、お子さんの付き添いという感覚ではなく、大人の皆さんも一緒に楽しみに来ていただきたいですね」と呼びかけた。

チケットの一般販売は7月11日10:00にスタートする。

ジョナサン・マンビィ コメント

この作品は、RSCのストラットフォード・アポン・エイヴォン(シェイクスピア生誕地)の劇場のクリスマス演目として、新しいバージョンの「ピーターパン」を上演し非常に高い評価を受けました。ストラットフォードでのRSC公演史上、最も人気の高い作品となり、2年後には再演、完売公演となりました。そして今年、このスペシャルな作品を東京で上演できることを嬉しく思っています。本当に素晴らしい俳優である(黒木)華さんとの「るつぼ」でのワークは、そのすべてが本当に楽しく、今回も彼女ならではの魅力、ウィット、そして知性をもって、素晴らしいウェンディを見せてくれるでしょう。(中島)裕翔さんとは初めてご一緒しますが、すでに裕翔さんの才能、魅力、そして温かさとウィットは見せていただいており、成熟さと少年の純粋無垢な要素をあわせもつ、まさに今回の新しい、現代的で洗練された解釈のピーター役にぴったりだと思っています。今日本で最もエキサイティングな若いパフォーマーの一人である裕翔さんは、きっと伝説に残るようなピーターパンを創り出してくれることでしょう。(堤)真一さんとは今回で3度目のコラボレーションになりますが、世代を代表する素晴らしい俳優のお一人であり、彼の技術と俳優としての幅と深みで、真一さんだけの特別なフック船長を創り出してくれると思います。

この作品は、とても楽しくて爽快であるというだけでなく、命・生とどう向き合うのか、大人になるとはどういうことかといったとても重要な問いかけを私たちに投げかけていると思います。喪失感や絶望の暗闇から、幸せと喜びへ進んで行く道を示してくれているのです。

そして、命には限りがあるということへの恐怖、いつまでも子供のままでいたい、大人になりたくないという人間が生まれ持った願望についても大切なことを教えてくれます。なぜなら、私たちは誰もが、ピーターパンのように、いつまでも子供のまま、そして永遠に生きていたいと心の中で願っているのですから。

黒木華 コメント

出演が決まって、ジョナサンとまた一緒にお仕事をしたいと願っていたので、私にとっては本当に待望でした。

ジョナサンは、役者それぞれの良さを見つけだしてくれ、それを倍以上に膨らませる手伝いをしてくれます。その上で作品の広がりや、観客に対する愛があるので、お稽古の時から毎日凄く楽しく参加させていただいていた印象です。作品のキャラクターや背景を皆で話し合う時間をとても大事にされていて、取り組み方一つ一つに、作品に対するリスペクトを感じます。

とても有名なピーターパンですが、エラさんが描かれるこの「ウェンディ&ピーターパン」がどんな舞台になるのかとても楽しみです。

色々な不安が漂う今だからこそ、夢や、想像力が必要なのではないかと感じます。

皆さんに、ティンクからの魔法の妖精の粉を届けられるよう頑張ります。

中島裕翔 コメント

出演が決まったときは、まさか自分がピーターパンを演じる事ができるとは思ってもみなかったので驚いたのと同時に、演出のジョナサン氏からも、この戯曲を日本で公演したらどうなるか、日本人の私たちが参加したらどうなるかという、この作品に起こる異文化間の反応をとても楽しみにしている様子が伝わり、チャレンジングな事ができるのでとても楽しみな気持ちになりました。

作品は、笑いあり涙ありのエンターテイメントです。……と一言で表すのは難しい内容ですが、切ない笑いや、嬉しい涙、ほろ苦さも感じられる、大人が楽しめるピーターパンという印象ですね。ピーターパンと言えば「子供のままでいたい」と願う、天真爛漫な男の子のイメージなので、その中にある大人になる事や、大人そのものに対する彼の複雑な経験、葛藤、彼なりの現実との向き合い方を考察して、童心に返って演じたいです。

見てくださる皆さんにも、ネバーランドに来る際は“大人な事”を忘れて、童心に返って楽しんでほしいです。

堤真一 コメント

演出のジョナサンから、「ピーターパンでやってほしい役がある」と聞いた時は、てっきりミュージカルかと思って「絶対無理!」と(笑)。でもミュージカルではないとわかってホッとしました。「ピーターパン」は子ども向けの物語の印象がありますが、この戯曲には、むしろ大人こそ見るべき要素が多くて、「ピーターパンって、こんな話だったっけ?」と新鮮な驚きがありました。ジョナサンは、全員が共通認識を築くための作業を大切にする人です。彼とまた一緒に作品に向き合えることが本当に嬉しいですね。それに、まさかオーチャードホールに立つとは思ってもいなかったので、あの空間にどんなセットが建ち、ト書きの描写が実際にどう立ち上がってくるのか、僕自身も楽しみなんです。この作品は、子供が楽しめるのは勿論ですが、大人の胸に突き刺さる内容でもあるので、お子さんの付き添いという感覚ではなく、大人の皆さんも一緒に楽しみに来ていただきたいですね。

DISCOVER WORLD THEATRE vol.11「ウェンディ&ピーターパン」

2021年8月13日(金)~9月5日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール

原作:ジェームス・マシュー・バリー
翻案:エラ・ヒクソン
翻訳:目黒条
演出:ジョナサン・マンビィ
出演:黒木華、中島裕翔(Hey! Say! JUMP) / 平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜 / 新名基浩、田中穂先、中西南央、下川恭平、本折最強さとし、井上尚、坂本慶介、保土田寛 / 宮河愛一郎、原田みのる、乾直樹、近藤彩香、浜田純平、渡辺はるか / 玉置孝匡、石田ひかり / 堤真一

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