LiLiCoのこの映画、埋もらせちゃダメ!
『ラスト・ムービースター』はぜひ年を重ねた人に観てもらいたい!
月2回連載
第30回
過去を“見直す”ことは無駄なことではない
今回紹介する2作品は、どれも現在東京では公開中ですが、東京以外のところではこれから順次ロードショーになるもの。それも“考える秋”をテーマにしてみますね。文化の秋ですもの。作品を観て、我が身に置き換えていろいろと考えられる作品で、深まっていく秋を感じていただきたいと思います。まずは『ラスト・ムービースター』。昨年亡くなったバート・レイノルズの遺作です。
かつての大スターだったヴィックが受け取った映画祭の招待状。功労賞を贈りたいという映画祭側のリクエストに応えて参加してみたものの、映画祭というよりも自主上映会レベルのイベントでヴィックはカンカン。でも、そこは彼が生まれ育った街の近くだったため、生家やスタジアムなど思い出の場所を巡ることに……。
この作品、全く期待していなかったんですよ。実はバート・レイノルズが亡くなっていたことも知らなかったですし、私の世代の映画好きで思い出の人気男優といえば、バート・レイノルズよりもロブ・ロウとかだったんですよね。でも、本当に観て良かった!