ヤン・イクチュンをつくる映画~国境を越える映画人~
何回観ても強烈な印象を与えてくれる『スプリング・ブレイカーズ』
月1回
第12回
19/10/24(木)
今回は、日本では2013年に公開され、刺激を求めて疾走する女の子たちの姿を鮮烈なタッチで描いた異色の青春ドラマ『スプリング・ブレイカーズ』(2012)。当時人気アイドル女優だったヴァネッサ・ハジェンズ、セレーナ・ゴメスらが扮する4人の大学生の運命を大きく変える男をジェームズ・フランコが演じています。
これまでイクチュンさんに語っていただいた作品からすると意外なセレクトですが、何度観ても強烈な印象を与えてくれる映画だと語る本作の魅力とは?
色使いや映像表現、サウンド、編集感覚、すべてが優れている
── ハーモニー・コリン監督の『スプリング・ブレイカーズ』! 意外なセレクトです。
ヤン 20代後半だったと思います。ハーモニー・コリン監督の映画を2本観たことがあって。なんて独特なんだろう!と思いました。カルト映画というか、実験映画というか……言葉では説明できないような作品でした。当時は理解することも難しかったですね。いろいろなイメージが重なり、混じり合っていると感じました。このような題材で、このようにいいドラマが作れるんだと感心しました。私は基本的にセクシーなものが好きなんです(笑)。
── 『スプリング・ブレイカーズ』は観直してみて、いかがでしたか。
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