シルヴィ・ギエム呼びかけた「HOPE JAPAN」、2021年版が全国へ
「ボレロ」より。(Photo by Kiyonori Hasegawa)
東京バレエ団全国ツアー「『HOPE JAPAN 2021』東日本大震災10年 / コロナ禍 復興プロジェクト」が7月3・4日に東京・東京文化会館で上演される。
「HOPE JAPAN」は2011年、東日本大震災によって未曾有の災害に見舞われた日本に向けて、復興を願うシルヴィ・ギエムが呼びかけ、実施された東京バレエ団の全国ツアー公演。当時、同公演はモーリス・ベジャール振付の「ボレロ」を含む演目で、被災地であった東北を含む全国各地を巡演した。同公演が、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、再び全国ツアーを展開する。
今回のプログラムには、「ボレロ」「ギリシャの踊り」に加え、「舞楽」の1988年初演版、「ロミオとジュリエット」のパ・ド・ドゥという、ベジャール振付作品がラインナップされた。ベジャール振付の「ロミオとジュリエット」のパ・ド・ドゥは、東京バレエ団にとって38年ぶりの復活上演となる。なお、東京以外の都市では「ボレロ」「ギリシャの踊り」と、マリウス・プティパ振付の「パキータ」が上演される。出演者には上野水香、柄本弾、樋口祐輝らが名を連ねた。全国巡演の詳細は公式サイトで確認しよう。
東京バレエ団全国ツアー「『HOPE JAPAN 2021』東日本大震災10年 / コロナ禍 復興プロジェクト」
2021年7月3日(土)・4日(日)
東京都 東京文化会館
※ほか、全国巡演あり。
「ボレロ」
音楽:モーリス・ラヴェル
振付:モーリス・ベジャール
主演:上野水香(7月3日)、柄本弾(7月4日)
「ギリシャの踊り」
音楽:ミキス・テオドラキス
振付:モーリス・ベジャール
主演:柄本弾(7月3日)、樋口祐輝(7月4日)
「舞楽」(1988年初演版)
音楽:黛敏郎
振付:モーリス・ベジャール
「ロミオとジュリエット」(パ・ド・ドゥ)
音楽:エクトル・ベルリオーズ
振付:モーリス・ベジャール