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押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?

スタッフに自分の意図を伝えるコツってあるんですか?

月2回連載

第6回

Q.
押井さんはスタッフや関係者に、自分の作品意図を伝えるのがとても上手いと聞いています。ぜひそのコツを教えてください!

── 今回は、会社の仕事でも役立ちそうな質問ですね。押井さん、ご自身もその辺に長けていると思っているんでしょうか。

押井 上手いほうなんじゃない? みなさん、私の言葉には積極的に耳を傾けてくれるからね。私のスタッフが共通して言うのは、「監督、何を言っているのか分からない」。声が小さくボソボソ喋って、しかも早口。だから何を言っているのか分からない。みんな身を乗り出して聞いてくれる(笑)。

── それ、目に浮かびますね。押井さんの声や喋り方はインタビュアー泣かせ。私たちも確かに、聞き取ろうと一生懸命集中してますよ。

押井 でしょ?(笑) 誰かを説得するとき、「さあ、説得するぞ!」という姿勢だと、人は身を退いてしまう。これは当たり前。だから私は、彼らが「理解したい」と思うように仕向ける。その気にさせることから始めるようにしているんです。

相手の能動性なくして説明も説得もない。能動性をいかに引き出すか、それに尽きるんです。行為としては極めてシンプル。

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