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松本沙羅、小松未可子、田所あずさ……『犬夜叉』世代の声優たちによる『半妖の夜叉姫』での好演に注目

リアルサウンド

21/2/3(水) 6:00

 高橋留美子原作『犬夜叉』シリーズの、その後を描いた注目アニメ『半妖の夜叉姫』(読売テレビ・日本テレビ系)が現在放送中だ。犬夜叉や殺生丸の娘らが活躍する冒険譚には、冥加、雲母、弥勒などお馴染みのキャラクターも登場し『犬夜叉』世代も楽しめると話題。殺生丸の娘である“日暮とわ”を松本沙羅、とわの双子の妹“せつな”を小松未可子、犬夜叉とかごめの娘である“もろは”を田所あずさといった人気声優が演じており、各声優のキャリアと情熱も、作品を盛り上げる要因になっている。

 日暮とわを演じる松本沙羅は、2013年にデビュー。海外ドラマや映画の吹き替えを数多く担当し、映画『パラサイト 半地下の家族』やドラマ『梨泰院クラス』などが有名だ。『パラサイト』では主人公のキム・ギウが家庭教師を務めるパク家の娘、パク・ダヘを演じた。『梨泰院クラス』では、主人公パク・セロイが営む居酒屋を人気店に導くチョ・イソを演じ、IQ162を持つクールさとまっすぐな恋心の両面を持った役を好演。アニメ作品としては、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(テレビ東京系)の雀乃なみだ、高校の箏曲部を舞台にした『この音とまれ!』(TOKYO MXほか)の来栖妃呂などを演じている。

TVアニメ『半妖の夜叉姫』:公式PV

 『半妖の夜叉姫』では、『犬夜叉』のヒロインである日暮かごめの弟=日暮草太の家で育てられ、時代樹の力で戦国時代に引き戻される主人公、日暮とわを演じている。とわは、ボーイッシュな見た目の活発な女の子で、現世ではケンカに明け暮れ義妹の芽衣からたしなめられることもあるが、ケンカ相手や妖怪に情けをかける優しさも持ち合わせている。松本は、とわ役に決まった時、嬉しさと同時に小気味良い緊張感が生まれたとコメント。多面的な難しい役だが、心地良い緊張感と共に繰り出されるキレのある声と演技で、見事にとわというキャラクター性を体現している。

 また、せつなを演じる小松未可子は、オーディションを受けるにあたって『犬夜叉』全巻を読み直して臨んだというほど同シリーズの大ファン。2010年に声優デビュー後、『モーレツ宇宙海賊』(MBS・TOKYO MXほか)の加藤茉莉香、『アルテ』(TOKYO MXほか)のアルテなど、これまでに多くの作品でヒロインを務めてきた。現在放送中の『呪術廻戦』(毎日放送・TBS系列)にも出演しており、長刀や三節棍などで華麗に戦う禪院真希を演じている。また、今年4月から放送スタートする『イジらないで、長瀞さん』(TOKYO MXほか)には、ガモちゃん役で出演することも決まっている。

半妖の夜叉姫|3話「夢の胡蝶」|予告

 そんな小松が演じるせつなはとわの双子の妹で、現世でバイオリン演奏にハマり、戦国時代に戻ってもよくバイオリンを弾くシーンがある。小松はマリンバ演奏を特技に挙げているほか、2012年からはアーティスト活動もスタートさせ、2018年にはQ-MHzプロデュースのアルバム『Personal Terminal』をリリース。そんな小松だけに、音楽好きなせつなの役柄はぴったりだろう。また、せつなは夢の胡蝶の力で眠りを奪われ、とわと過ごした幼少期の記憶を失っているが、徐々に心を開いていく。基本クールで物静かだが、時折見せるとわや仲間への優しさ、はにかんだ表情などを小松は繊細に演じ上げている。

 そして、犬夜叉とかごめの娘であるもろはを演じる田所あずさは、声優を志したきっかけの作品として『犬夜叉』を挙げるほど同作のファン。自身のブログでも『犬夜叉』ファミリーへの仲間入りを果たした喜びを爆発させていた。2012年に声優デビュー、これまでに演じている役柄は多彩で、『BanG Dream!』ではハロー、ハッピーワールド!のギタリスト瀬田薫、『神達に拾われた男』(TOKYO MXほか)では慈しみの精神を持った心優しき少年リョウマ・タケバヤシ、『アイカツフレンズ!』(テレビ東京系)では超一流のお嬢様アイドルの神城カレンなど。ソロアーティストとしても活動し、1月に4thアルバム『Waver』をリリースしたばかりだ。

半妖の夜叉姫|16話「もろはの刃」|予告

 『半妖の夜叉姫』で演じるもろはは、父親である犬夜叉の能力を引き継ぎ、どんな敵にも躊躇なく突っ込んで行く荒っぽさもある。少々やんちゃな性格のもろはを、田所はまるで少年のように演じているのが印象的。今まで演じてきたどの役とも違った役を楽しむ雰囲気も感じられ、その伸び伸びとした演技は見ている側も実に心地が良い。

 『犬夜叉』世代の声優たちによる瑞々しく熱のこもった演技が、新たな『犬夜叉』の世界をさらに押し広げてくれている。

■榑林史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。

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