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中井貴一、主演作は観たこと忘れてOK?「記憶にございません!と言ってくれれば」

ナタリー

19/9/13(金) 21:27

左から佐藤浩市、石田ゆり子、中井貴一、ディーン・フジオカ。

「記憶にございません!」の初日舞台挨拶が、本日9月13日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、小池栄子、斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊、後藤淳平(ジャルジャル)、監督の三谷幸喜が登壇した。

本作は嫌われ者の内閣総理大臣・黒田啓介が記憶喪失になったことで巻き起こる騒動を描いたコメディ。黒田役の中井は「映画には1回しか観てはいけないという決まりはありません。三谷幸喜の脚本は1回目よりも2回目、2回目よりも3回目のほうがいろいろわかるので面白いです」とアピールする。また“三谷コメディ”について「脚本が完璧。役者は小賢しいこと考えずに、そのまま一生懸命やるだけでいい。アドリブもほぼないです」と説明。しかし三谷から「冒頭の『クソ野郎!』はアドリブですよね? そんな言葉書いてないですよ」と指摘されると、中井は「まったく違います!」と一度否定しつつ「『汚い言葉を言ってくれ』と言われたので ……」と自ら発した言葉だと認めた。

首相秘書官役のフジオカは、澄ました顔をしながら「こんにちは、ディーン・タピオカです」と挨拶。クランクイン前の心境を振り返り、「めっちゃ体育会系だったらどうしようとドキドキして現場に行ったら、知的体育会系という感じでした。まず監督の肩揉みから。あれ、体育会系あまり関係なかったですね(笑)」とマイペースに述べた。また念願の三谷組だったという石田は「映画には呼んでいただけたことがなくて。今回は本当にうれしかったです」と感激をあらわにし、佐藤は「女装させてくれるというので出ました!」と出演の決め手を明かす。

豪華な顔ぶれの中、1人ソワソワしていたのは後藤。「『なんでジャルジャルの後藤がおるねん』と思っている人がいると思いますけど、僕もそうです」と肩身が狭そうな振る舞いを見せる。演じた役柄も“オーラのない”官房長官ということで、「もしかしたら監督が僕らの漫才やコントを見て、演技面を評価してくださったのかなと思っていて。でも衣装合わせで会ったら『テレビで普通の人がいるなと思ったら後藤くんだった。生で見るとやっぱり普通ですね』とおっしゃって。“普通”でオファーいただいたのか」と自身のキャスティング理由に納得している様子だった。

個性豊かな役者たちと肩を並べ、三谷は「僕は俳優さんが大好きで、俳優さんを一番いい形で残したいというモチベーションで映画を作っていると今回改めて思いました。今回に関しては、それがいい形で出ていると思っております」と胸を張る。そして中井は「野球は3割打てればいいバッター。皆さん『面白かった!』と歓声や拍手をくださるけど、3割でいいと思ってるんです」と持論を展開し、「誰かに『観たよ』と言って、さらに何か話そうと思うのであれば、この映画に関しては『記憶にございません!』とさえ言っていただければ。もう観たことを忘れてもらって構いません。その一言だけでこの映画の宣伝になりますので!」と作品タイトルを用いて観客に訴えかけた。

「記憶にございません!」は全国で上映中。

(c)2019フジテレビ 東宝

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