Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

PARCOプロデュース2019「人形の家 Part2」フォトコールより、左から山崎一、永作博美。

永作博美「先入観なく観に来て」、栗山民也演出「人形の家 Part2」開幕

ナタリー

19/8/9(金) 9:53

PARCOプロデュース「人形の家 Part2」が、本日8月9日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕する。これに先駆け、昨日8日に囲み取材とフォトコールが行われた。

アメリカの劇作家ルーカス・ナスが2017年に発表した「人形の家 Part2」は、ヘンリック・イプセンの「人形の家」を下敷きに、ノラが家を飛び出した15年後を描いた作品。演出を栗山民也が担当し、ノラ役を永作博美、ノラの夫であるトルヴァル役を山崎一、ノラに相対する娘のエミー役を那須凜、そして乳母アンネ・マリー役を梅沢昌代が務める。

フォトコールでは、1場と2場それぞれの冒頭部分が公開された。1場では、15年ぶりに家に帰ってきたノラをアンネ・マリーが迎え入れるシーンが展開。永作は、女流作家として成功し、帰ってきたノラを飄々と演じ、梅沢はノラの帰りを喜びながらも戸惑うアンネ・マリーを表情巧みに立ち上げた。2場のノラとトルヴァルが再会するシーンでは、永作は離婚届を提出していなかったトルヴァルへの怒りや苛立ちを会話の中で繊細に表現し、対する山崎は、動揺しつつもノラの要求に応えようとしないトルヴァルを、真意の読めない態度で演じた。

フォトコール前に行われた囲み取材には、永作、山崎、那須、梅沢が登場。本作を「難しいですが、新しい視点を持った作品」と紹介した永作は、「普段は底に眠っているような感情を表出させた、人間と人間のぶつかり合いを楽しんでいただけるかと思います」と見どころに触れた。山崎は久しぶりの共演となる永作について、「やっぱり素敵だな、と思いながら一緒にやらせていただいています」と笑顔を見せつつ、「観終わった後、必ず会話が生まれる作品。なので、ぜひ家族や夫婦で観に来ていただければ」とアピールした。

続く那須は、「稽古の中で栗山さんが、『自分のことを本当にわかっている人間同士はぶつかり合わない』とおっしゃっていたのが印象的で。自分のことをわかっているようで、本当はわかっていない4人がぶつかり合いながら、次のステップに進んでいく物語です」と作品の魅力を語る。梅沢は「出演者全員、稽古場に早く来て練習し、終わった後も残って予習復習をして、毎日まるで受験生のようにがんばっています(笑)」と稽古場の様子を明かし、「50年近く演劇をやっていますが、今までで一番頭を使っているような気がして、毎日ぐったりしています(笑)。観たことのない芝居になると思うので、楽しみにしていてください」と観客の期待を煽った。

四人芝居という点について話が及ぶと、梅沢は「でも4人全員が同時に出る場面は、ほんの一瞬なんですよ」と返答。「ほとんどが一対一の対話。そこが面白いよね。こんな芝居やったことない」と山崎が興奮した様子で話すと、劇中、ほぼ出ずっぱりの永作は、「一人芝居より大変です……」と苦笑いを浮かべつつ、「覚悟はしていましたが、セリフが膨大なうえに非常に頭を使う作品で。人間が普段隠しているような部分がたくさん出てくるので、その感情をどう伝えればよいのか、演じている中でどうしたら伝わるか、ずっと考えています」と、演じる難しさを真摯に語った。記者が体調面について質問すると、永作はすかさず「体調は完璧です!」と微笑む。しかし梅沢が「……でも脳は疲れてるよね?」と問いかけると、永作は笑い混じりに「そうですね、脳はちょっと疲れてます……」と返し、2人の仲のよいやり取りに会見場は笑いに包まれた。

最後に永作は「新しい演劇をしているな、という実感があります。イプセンの『人形の家』を知らなくても楽しめるお芝居なので、先入観なく観に来ていただければ。損はさせません!」と茶目っ気たっぷりに来場を呼びかけ、会見を締めくくった。

PARCOプロデュース2019「人形の家 Part2」の東京公演は9月1日まで。その後、6日・7日に福岡・北九州芸術劇場 中劇場、11日に富山・富山県民会館 ホール、14日から16日まで京都・ロームシアター京都 サウスホール、20日に宮崎・メディキット県民文化センター 演劇ホール、23日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、26日に宮城・仙台電力ホールで上演される。

PARCOプロデュース2019「人形の家 Part2」

2019年8月9日(金)~9月1日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2019年9月6日(金)・7日(土)
福岡県 北九州芸術劇場 中劇場

2019年9月11日(水)
富山県 富山県民会館 ホール

2019年9月14日(土)~16日(月・祝)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール

2019年9月20日(金)
宮崎県 メディキット県民文化センター 演劇ホール

2019年9月23日(月・祝)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

2019年9月26日(木)
宮城県 仙台電力ホール

作:ルーカス・ナス
翻訳:常田景子
演出:栗山民也
出演:永作博美、山崎一、那須凜、梅沢昌代

アプリで読む