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女王蜂ツアーがCOASTで終幕「ここからまた1オクターブ上がっていきたい」

ナタリー

18/8/26(日) 10:12

アヴちゃん(Vo)(撮影:岩根愛)

女王蜂の全国ツアー「H A L F」の追加公演が、8月24日に東京・新木場STUDIO COASTにて行われた。

今回のツアーは最新シングル「HALF」のレコ発ツアーとして今年4月に開幕。各地でチケットのソールドアウトが続出し、この日のチケットも即日完売となった。

開演時刻を迎え、ステージ前方に張られた暗幕が開くと、ルリちゃん(Dr)、ひばりくん(G)、やしちゃん(B)とサポートメンバーのみーちゃん(Key)が順番に登場して頭を下げる。最後にアヴちゃん(Vo)が登場すると大きな歓声と拍手が沸き起こった。1曲目「HALF」が1番のみ披露されたあと、「ヴィーナス」へ突入し場内のテンションを急上昇させる。ひばりくんの華麗なカッティング、やしちゃんのベースラインに乗せてフロアが大きく揺れた「失楽園」、イントロでアヴちゃんが早くもロングジャケットを脱ぎ捨てた「一騎討ち」と、序盤から強力なナンバーの連発にCOASTの室温はどんどん上がっていった。

「しゅらしゅしゅしゅ」でサイケデリックな空間を作り上げたあとは、アヴちゃんの2声が印象的な「売春」へ。そしてアヴちゃんがツアーグッズの白い長袖Tシャツを身にまとっての「空中戦」では、ルリちゃんとの華麗なハーモニーでオーディエンスを魅了した。ここまで9曲をノンストップで駆け抜けた女王蜂。MCに入るとアヴちゃんは、この日の正午に公開された白いTシャツとデニムの新アーティスト写真について「アー写見た?」とファンに呼びかける。「またいろいろ考えてます」と今後に含みを持たせたアヴちゃんは「今日は『HALF』を完結させるつもりで、面白いことをやろうと思っています」と観客の期待を煽った。

今回のツアーグッズの紹介をしていたアヴちゃんが、タオルを頭からかけて「こうやってかぶるとマリア様みたいじゃない?」と話すとメンバーは「アヴェ・マリア」を演奏。荘厳な空気が場内に満ちた直後には「告げ口」のイントロが鳴り響き空気を一変させた。曲のイントロでは天井から吊るされたライトがオーディエンスの頭上ギリギリまで下がり、メンバーの鬼気迫るパフォーマンスとあいまって会場の緊迫感は急上昇。続く「Q」ではオレンジ色に灯ったライトがゆっくりと上昇し、楽曲の持つ雰囲気を鮮やかに彩った。

ライブはいよいよ終盤戦へ。「もう一度欲しがって」で再びフロアが揺れ始め、続く「デスコ」のイントロでそのテンションは爆発する。天井から吊るされた巨大なミラーボールがメンバーから召喚されたかのように下降し、COASTを大規模なディスコ空間へと変えていった。ここでオープニングでは1番のみ披露された「HALF」が再び演奏され、重厚なアンサンブルで観客を圧倒する。最後に女王蜂は「DANCE DANCE DANCE」「金星」と、強力なダンスチューンで本編を締めくくった。

ステージの幕が閉じたあとも観客のアンコールを求める拍手が止まず、メンバーは再びステージへ。アヴちゃんは初めてCOASTのステージに立った2012年を振り返り「6年前にここでやって、そのときはとても悔しい思いをして……メンバーが1人抜けたあとだったんですが、そのときのツアーのせいで活動休止したんじゃないかというぐらい。いいライブをしたいのにできないのが悔しかった」と当時を振り返った。しかし「今日はいいライブを、皆さんとできてうれしい。ここから女王蜂はまた1オクターブ上がっていきたいと思います!」と力強く宣言し、笑顔でステージを去っていった。

女王蜂はニューシングル「催眠術」を10月3日にリリース。さらに10月11日には大阪・NHK大阪ホール、10月16日には東京・中野サンプラザホールにてホール単独公演「FLAT」を行う。

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