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THE KEBABS、新曲だらけの初ライブは予測不可能な展開に

ナタリー

19/1/10(木) 20:28

「THE KEBABS襲来」の様子。(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

佐々木亮介(Vo, G / a flood of circle)、新井弘毅(G / ex. serial TV drama)、田淵智也(B / UNISON SQUARE GARDEN)、鈴木浩之(Dr / ex. ART-SCHOOL)からなる新バンド・THE KEBABSが、1月7日に東京・下北沢GARDENにて初ライブ「THE KEBABS襲来」を開催した。

ライブアーティストとも言える強烈な面子が名を連ねる新バンドの初ステージを見届けようと、この日のチケットは早々に完売。ステージにメンバーがそろった瞬間、フロアの熱気は急上昇した。観客の盛り上がりを前に4人は腕慣らしとばかりにソリッドなアンサンブルで「Open Sesame」を叩き込み、佐々木の「We are THE KEBABS!」の高らかな宣言に続いて「THE KEBABSのテーマ」を披露。メンバー個々のキャラクターや性癖を、豪快かつキャッチーなロックサウンドに乗せて歌い上げる1曲でオーディエンスの心をつかんだ。

「今日は全部新曲だから。すごいヤバい日にようこそ」という佐々木の宣言に続いたのは、新井の弾くキャッチーなリフと鈴木の刻むシンプルなエイトビートのリズムが印象的なパワーポップチューン「すごいやばい」や会場限定でリリースされたデモCD収録の「台風ブンブン」、新井と田淵がスピードを競い合うようにそれぞれの楽器を弾き倒す「Bad rock'n'roll show」、佐々木と田淵がツインボーカルを務める清涼感たっぷりの「ジャキジャキハート」などバラエティに富んだ新曲たち。独創的なタイトルはメンバー間でも賛否両論のようで、MCで佐々木が「THE KEBABSは変なタイトルの曲しかないんで、曲名が決まるたびに『あ、そう』ってなる」と言えば、田淵が「どれが好き?」とメンバーに問いかける。すると、新井が「甲乙付け難くない? 全部変だもん」と続け観客の笑いを誘った。

メンバー曰く真っ当なタイトルが付けられた甘酸っぱいメロディが魅力の「Cocktail Party Anthem」を挟みつつ、4人はこの日2度目の「THE KEBABSのテーマ」をパフォーマンス。佐々木が「すごいヤバい日だから。刷り込んでいかなきゃね」とニヤリと笑って歌い出すと、オーディエンスは拳を突き上げながらシンガロングを繰り広げ、1回目以上の盛り上がりを見せた。さらに佐々木の「俺たちの友達を紹介します、LiSA!」の言葉にフロアは騒然。黒のジャケットを羽織り、ポニーテールを揺らしながらLiSAが登場すると会場内は華やいだ。

“ロックヒロイン”を迎えたTHE KEBABSが届けたのは、田淵が作詞作曲に参加したLiSAの「ROCK-mode」。LiSAはバンドの一員さながらの堂々とした立ち居振る舞いと歌いっぷりで観客を魅了し、佐々木に「LiSAちゃんのワンマンライブになっちゃった」と言わしめるほどの熱狂を作り出していた。そして、ステージ上の5人は佐々木とLiSAのツインボーカルスタイルで、「テスト・ソング」や「メリージェーン知らない」といったTHE KEBABSのオリジナル曲を次々とプレイ。鈴木がバンドの屋台骨を支える中、佐々木、田淵、新井、LiSAはケーブルが絡まるのも物ともせず、ステージを縦横無尽に動き回り、汗を散らしながらセッションに興じていた。

観客を驚かせる展開はアンコールに入っても終わらず、拍手に呼ばれて再びステージに戻ってきたTHE KEBABSはまずLiSAの代表曲であり、田淵が作詞作曲に携わった「Rising Hope」をカバー。佐々木はマイクスタンドを力強く握り締め、シャウト混じりの声で歌い上げた。さらにLiSAが合流して今度はa flood of circleの「Dancing Zombiez」が始まり、5人の白熱したプレイにフロアは狂乱状態に。そしてTHE KEBABSの初ライブはダメ押しにこの日3度目の「THE KEBABSのテーマ」をもって大団円を迎えた。

なおTHE KEBABSは1月15日に東京・WWW Xにて、「THE KEBABS襲来」の追加公演を行う。

THE KEBABS襲来(追加公演)

2019年1月15日(火)東京都 WWW X

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