Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

関ジャニ∞、Sexy Zone、KAT-TUN……個々のグループらしさ更新する“ギャップソング”に注目

リアルサウンド

21/2/16(火) 6:00

 ジャニーズの楽曲といえば、『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系、以下『関ジャム』)でも取り上げられたトンチキソングが有名だが、それまでのグループのイメージからは少し趣向を変えたギャップのある楽曲も魅力だ。ジャニーズ史におけるジャニーズらしさを象徴するのがトンチキソングだとすれば、個々のグループらしさを形作るタイミングで投下される変化球を“ギャップソング”と位置付けられるのではないか。本稿では、直近/近年の活動から特に意外性を感じた関ジャニ∞、Sexy Zone、KAT-TUNのギャップソングをピックアップしたい。

関ジャニ∞「キミトミタイセカイ」

 2月10日に45作目のシングル『キミトミタイセカイ』をリリースした関ジャニ∞。表題曲はメンバーの大倉忠義主演のドラマ『知ってるワイフ』(フジテレビ系)の主題歌に起用されている。同曲は、関ジャニ∞の象徴的なバンドスタイルでも、時折見せるダンススタイルでもない、ソロとユニゾンをミックスした歌唱に軸を置いた楽曲だ。

 「キミトミタイセカイ」は、直近のシングル曲「crystal」「Re:LIVE」のようなメッセージ性を強く打ち出す楽曲から路線を変えた大人のラブソングで、メンバー全員が30代後半のいまだから歌える内容といえる。リリース前からMVが公開され、ストーリー仕立ての映像も相まって多くの反響が寄せられていた。

関ジャニ∞ – キミトミタイセカイ [Official Music Video]

 2月7日放送の『関ジャム』では、同曲のボイストレーニングに励むメンバーの姿などが特集され、また『日経エンタテインメント!』では安田章大が「僕らはまだ功績を残せていない」と語っていたように、デビューから16年が過ぎてもなおグループとして進化を遂げようと奮闘しているのが感じられる。

Sexy Zone「ぎゅっと」

 次回2月19日には『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で特別編の放送も控えているSexy Zone。デビュー曲の「Sexy Zone」を筆頭に「カラフルEyes」などキラキラとした王道アイドルソング、そして「Sexy Summerに雪が降る」「バィバィDuバィ〜See you again〜」といった、いわゆるトンチキソングと呼ばれる個性的な楽曲の印象が強いかもしれない。

 2017年10月リリースのシングル曲「ぎゅっと」は、ポップでありながらも、それまでのシングル曲とは路線変更がなされた、大人の雰囲気をまとったナンバーに。菊池風磨主演ドラマ『吾輩の部屋である』(日本テレビ系)の主題歌に起用され、歌い出しの菊池のボーカルは甘くセクシーに響き、肩の力がするりと抜けて気持ちが落ち着くような、元気をなくしたときにこそ聴きたい楽曲だ。また、振り付けはグループ初の試みとしてメンバー5人で考案。Sexy Zoneの可愛らしい部分を強調したパフォーマンスも話題となった。

KAT-TUN「A MUSEUM」

 3月10日に15周年アニバーサリーシングル『Roar』をリリースするKAT-TUN。KAT-TUNの代表曲といえば、音楽番組で幾度となく披露してきたこともあり、一般的には「Real Face」(3人体制にて新たに歌い直した「Real Face#2」含む)の印象がまだまだ強いはず。また、ファンの間でも楽曲の傾向や、特効を巧みにつかったステージ演出、それらのパフォーマンスなどから(良い意味での)やんちゃな部分が支持されてきたが、そうしたイメージとのギャップを感じるのが「A MUSEUM」だ。

 アルバム『IGNITE』収録曲で、2019年に展開されたJR博多シティ「AMU博多8周年キャンペーン」イメージソングに起用された。キラキラとしたさわやかな曲調でありながら、ほどよく効かせた低音によって軽すぎない、絶妙なバランスを保っている。歌詞は〈君となら何気ない日常も僕には宝ものさ〉と、幸せに満ちた内容に。トラックそのものにおけるこれまでのシングル曲とのギャップに加えて、ピースフルな歌詞をKAT-TUNが歌うことでもギャップが生まれている。特に歌い出しを務める上田竜也は、『炎の体育会TV』(TBS系)で熱血っぷりを発揮する姿からは想像のつかないスイートボイスを聴かせる。なお、KAT-TUNは3月から全国7カ所22公演を行う全国ツアー『15TH ANNIVERSARY LIVE KAT-TUN』を発表しており、デビュー日である3月22日公演は有料のライブ配信も予定されている。

 今回は直近/近年の活動をもとに、特にギャップのある楽曲を紹介したが、上記以外にも広く知られていないギャップソングがまだまだある。シングルのカップリングやソロ曲などにこそ、グループにおける攻めた楽曲が収録される傾向にあるので、新しい音楽との出会いを求めて扉を開けてみてはいかがだろうか。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む