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BOYSぴあSelection 第43回 崎山つばさ

崎山つばさ Part2「年齢を重ねるにつれて家族の大切さがわかってきた」

全2回

第2回

21/4/21(水)

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俳優だけでなく、ミュージシャンとしても活躍する崎山つばさ。

ロックを中心に多彩なジャンルを歌いこなし、艶のあるヴォーカルは聴く人の鼓膜を震わせ、心をときめかせている。

今や崎山つばさの活動に欠かせないピースとなっている音楽。そのルーツには、愛しき家族との時間があった。

── いよいよミニアルバム『latte』がリリースされます。まずはリード曲の『叫べ』は今までにないタイプの曲ですね。

そうですね。僕自身、これまで僕自身が見せてこなかった世界観の曲だなと思いました。テーマは“ダークで苦々しい”。歌詞もそのテーマがしっかりと伝わるものになっているし、歌い方もダークなイメージを意識してみたので、他の曲との違いをぜひ聴き比べてもらいたいですね。

── MVではアコースティックギターにも挑戦されました。

こんなふうにMVでアコースティックギターを披露するのは、これが初めて。ドキドキしましたけど、曲のイメージにマッチしたものになっていると思います。アルバムだけじゃなく、このMVも楽しんでもらえたらうれしいです。

── 今回もまた作詞に挑戦されたそうで。

そうですね。『叫べ』のほかにも2曲書いたんですけど、まず『春始笑』はこれまで『キンモクセイ』や『ふるさと』を提供してくださったYuさんの曲に僕が詞をつけました。もともとYuさんの楽曲が大好きで、作詞を始めた頃からいつかYuさんの曲に言葉を乗せられたらなという希望があったんですね。

そんな中、今回、5曲ほどデモを聴かせてもらって。どれも本当に素敵な曲ばかりだったんですけど、中でも心に残ったのが『春始笑』でした。ピアノが素敵で、前奏を聞いた瞬間、泣きそうになっちゃったというか。メロディを聴いたら自然とイメージが沸いてきて。自分の言葉を乗せてみたいなという気持ちになったんです。

── どんなことを書きたいと思ったんですか。

そんなに全面的に出しているわけじゃないですけど、コロナ禍のこととか。今の世の中や、その中で僕が感じていることを言葉にさせてもらいました。

── 詞はパッと浮かぶ方ですか。

ものによりますけど、『春始笑』に関しては前奏を聴いた瞬間にイメージが沸いて、パーッと言葉が出てきましたね。ただ、一度書き上げたものをプロデューサーさんにチェックしてもらったら「本職の作詞家さんが書いたみたい。歌詞が綺麗すぎる」とダメ出しをもらって。もっと具体的な描写があった方がいいんじゃないかとアドバイスをもらいました。

それで、もう一度書き直して出来上がったのが今の歌詞です。僕がどんな具体的なイメージを思い浮かべたかは、聴く人それぞれの解釈に委ねたいと思うので、ぜひ聴きながらみなさんそれぞれの景色を思い浮かべてもらえたらうれしいですね。

父のつくった曲で歌ってみたいと、僕からアイデアを出しました

── もう1曲、作詞を手がけたのが『♪♪♪♪』です。

『story』は、1980年代の恋愛をイメージして書いた曲ですね。

── 80年代と言うと、まだ崎山さんが生まれる前ですよね。どうして80年代という設定にしたんですか。

というのも、この曲をつくったのが、僕の父親なんです。前回のアルバム『UTOPIA』に入っている『IN THE HIGHWAY』も父親が作詞作曲した曲で。今回、その第2弾をやることになったんですけど、せっかく一緒にやれるなら今度は僕が歌詞を書いてみようということになって。ただ、父親の曲の雰囲気は残したかったので、あえて時代設定は80年代のままにしました。

── 80年代は崎山さんのお父様が恋愛や青春を楽しんでいた時代ですよね。

はい。なので、歌詞の節々に僕の知らないワードがあったりします。たとえば、「紫の香り」というフレーズがあるんですけど、これは、資生堂で『むらさき』という香水があって。父に聞いたら、当時、『むらさき』が流行っていたそうなんですね。それで、なるほどねと思って、そのまま「紫の香り」というワードをつけたり。

── お父様との共作ならではの面白さですね。もともと前回のときに、一緒にやろうと声をかけたのはどちらからだったんでしょうか。

僕です。実家に帰るときに車の中で曲が流れていて、「これ、誰の曲?」って聞いたら、昔、父がつくった曲だったんですね。そのとき、ちょうどアルバムをつくっているタイミングだったので、父がつくった曲を僕が歌うのもアリだなと思って。父のCDを借りて、レーベルの方に「この中から1曲でもいいなと思う曲があったら歌いたいです」と相談したんです。

そのときはあくまで相談というかたちで、実際に採用されるとは思ってなかったんですけど、レーベルの方がこの曲いいねとおっしゃってくださったのが、『IN THE HIGHWAY』で。ありがたいことにアルバムに入れさせてもらうことになりました。

── お父様も大喜びでしょうね。

「もっと他にもいい曲があるんだよ」と言ってますけど。あんまり調子に乗らないように、「いやいや、採用されないときもあるからね」って、一応釘を刺しています(笑)。

僕の歌を聴いてニヤニヤしている父の動画が母から送られてきました(笑)

── もともとお父様が音楽好きなのはご存じだったんですか。

知ってました。中学生の頃に父からギターを教えてもらったこともあって。何回も挫折して、結局、独学で弾けるようになったんですけど(笑)。

── それは失礼ながらお父様の教え方が…(笑)。

あはは。父はチューニングから教えるんですよ。でも初心者の僕からするとまずは弾かせてくれって思うじゃないですか。でも、ここが大事なんだって聞かなくて。しかもそのチューニングが道具を使ったガチのやつで、時間がかかるんです。いつも「この時間が…!」と思いながらやっていました(笑)。

── 野球もそうですよね。素振りは大事だけど、素振りばかりじゃつまらないという(笑)。

そうそうそう! そんな感じでした(笑)。

── そんな音楽好きのお父様は、崎山さんの音楽活動をどうご覧になっているんですか。

すごく喜んでくれていますね。父のつくった曲を僕が歌ったときもすっごい喜んでくれて。母親から、それを初めて聴いている父親の動画が送られてきたんですけど、うれしそうにニヤニヤしているんですよ(笑)。それを見て、ああよかったなって。こういうかたちの親孝行もあるんだなって思いました。

── いいですね。そうやって父子のコミュニケーションがとれるのも。

確かに。音楽を通じて、父とのコミュニケーションも増えてきたかもしれないです。

── 一緒に飲んだりはしますか。

そんなに飲まないですけど、実家に帰ったときに1杯くらいは。

── 家族の会話も変わってきましたか。

年を重ねるにつれて変わってきていますね。僕は今、31歳なんですけど、その年齢の頃の父親と母親が何をしていたのか気になって。どんなことをしてたんだろうとか、何を思っていたんだろうとか、そういうのを聞いてみたりするようになりました。仕事が違うので、考えていることとか今の僕とはまた変わってはくるんですけど。でもなんかそういう話を聞くと面白いなと思いますね。

── もうその年齢の頃にはご両親は崎山さんを産んでらっしゃるんですか。

そうですね。だから今の僕とは全然違いますね。話を聞いているだけで新鮮な感覚になります。

僕にとっての家族は、切っても切れない唯一無二の関係性

── 改めて、崎山さんにとって家族はどんな存在ですか。

僕が仕事があまりなくて家賃が払えなかったときもずっと支えてくれたのが家族で。この仕事がやりたいと言ったときも反対することなく応援してくれました。最近はこういうご時世なので直接会えてはいないんですけど、その分、今までよりも頻繁に連絡するようにはしていて。

すごく不思議ですよね。20歳ぐらいのときってまだ家族のありがたみとか大切さがそんなにわかっていなくて。それがこの年になってみて、より愛情深くなったというか。本当に大切なかけがえのない存在だし、切っても切れない唯一無二の関係性だなと思います。

── そんな崎山さんの音楽のルーツと言うと?

それも家族が大きいかもしれないです。うちは音楽一家で、おじいちゃんも歌が大好きなんですよ。演歌が好きで、地元のコンクールに出るとよくトロフィーをもらってくるくらい歌もうまくて。うちには、おじいちゃんがこれまでとったトロフィーがずらーっと飾ってあるんです。

── すごい!

そういう家で育ったから自然と音楽は常に身近にあって。父親は矢沢永吉さん、母親はBOØWYが大好きで。兄も父親の影響なのかバンドをやっていて、GLAY やQueenをよく聴いていました。だから、どこに行くにしても車の中でずっとみんなの好きな曲が流れているんですよ。僕も小さい頃から自然と聴いていて、それがルーツになっていたのかなと。

僕自身はもともとはカラオケで歌うタイプではなくて、音楽活動を始めてから歌の楽しさを知ったんですけど。自分で思っていた以上にこれまで音楽に寄り添う時間が多かったんだなということに改めて気づきました。

── では最後に、崎山さんのベストオブベストな曲を教えてください。

Queen の『We Will Rock You』と『We Are The Champions』ですね。この曲を聴くと昔のことを思い出すというか。幼少の頃からずっと聴いていたし、部活の試合前にも願掛けじゃないですけど、Queenを流してから行くのがルーティンになっていたんですよ。そのときの感覚が根づいているのか、今でも舞台の本番前にQueenをよく聴いています。僕の心にずっと残り続けている曲ですね。

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撮影/須田卓馬、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/SUGA NAKATA(GLEAM)、スタイリング/OBU-、衣装協力/ブルゾン¥59,000、パンツ¥25,000、シューズ¥45,000/ATTACHMENT、ベスト¥35,000/OURET、Tシャツ¥18,000/ONE by OURET(全てSian PR 03-6662-5525)

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