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THE ALFEE 高見沢俊彦、“王子”から“騎士”へ サンマリノ共和国より初コンサート熱烈オファーも

リアルサウンド

19/3/4(月) 4:00

 2019年にデビュー45周年を迎えるTHE ALFEEの高見沢俊彦が、サンマリノ共和国より公的騎士の勲章を授章。その授与式「サンマリノ共和国 騎士の称号授与式」が3月3日、ザ・キャピトルホテル東急にて行われた。

 サンマリノ共和国は、イタリア半島の中部にあるバチカン市国、モナコ公国、ナウル共和国、ツバルに次ぐ、世界で5番目に小さな独立国。紀元301年に開国され、軍隊を持たない、戦争をしない平和な国として知られている。元首が常に与党・野党から1名ずつ選出されるなど、民主主義の根幹をなす中立国家としても有名だ。観光、金融、農業がさかんで、コイン・切手・ワインが特産。ワインは国営のワイナリーが生産している。サンマリノ共和国と日本の関係性を強くしたのが、2014年に建立されたサンマリノ神社。ヨーロッパ初の日本の神社で、東日本大震災を受けて作られたものだという。さらに、その神社を中心に毎年6月には「サンマリノ・ニッポンまつり」という日本文化を発信する行事が行われている。

 日本とサンマリノ共和国は1961年に領事関係、1996年に外交関係が開設。在日サンマリノ大使館が開設されたのは2002年のこと。初代サンマリノ大使、マンリオ・カデロ閣下が現在も特命全権大使と、日本に駐在する世界154カ国の大使を代表する外交団長を務めている。カデロ大使の著書『だから日本は世界から尊敬される』を読み、サンマリノ共和国への関心を高めたという高見沢とカデロ大使の交流がスタート。それをきっかけに、この度、サンマリノ共和国に広く貢献した人物に敬意と感謝の気持ちが贈られる『聖アガタ勲章』より「Cavaliere ufficiale(Knight Officer)」(読み:カヴァリエーレ・ウフィチャーレ)が授与されることとなった。

(関連:高見沢俊彦が振り返る音楽人生、そしてTakamiyの25年「感じたものをどうTHE ALFEEに活かすか」

 授与式には、まず、マルコ・ポデスキ文化大臣(サンマリノ共和国文化教育学術スポーツ省大臣)が登壇。高見沢の音楽家としての活躍を称えるとともに、サンマリノ共和国への貢献に感謝を示し、「来年2020年にはぜひともサンマリノ共和国にいらっしゃって、中世を思わせる街並みと天空の絶景をバックにコンサートを開催してくださることを強く願っております。国会議事堂のあるリベルタ広場を中心としたサンマリノの歴史地区は、ユネスコの世界遺産にも登録された美しさを誇っています。サンマリノ共和国における史上最初の日本人アーティストによるパフォーマンスを行うにふさわしい会場です。サンマリノでのコンサートの実現と高見沢俊彦氏とサンマリノ共和国の絆が今後さらに深まることを願って、騎士の称号の授与式を執り行います」とコンサート開催への期待を述べた。

 続けてマンリオ・カデロ大使が登壇し、高見沢に勲章を授与。高見沢は「緊張しています。こういうのは慣れているはずですが、心拍数がマックスです」と緊張を隠せない様子を見せる。また「長くやってきてよかったなと思っています。特に今年はTHE ALFEE、デビュー45周年という節目の年でもありますので、春からのツアーは王子から騎士へという、非常に自分にとっても信じられない出来事の一つになりました。これを励みに音楽と小説と二刀流で今後も頑張っていきたいです」と意気込みを述べた。

 さらに、サンマリノ共和国にある2カ所のブドウ畑が「ヴィニャ・ディ・タカミー」として高見沢のブドウ畑に選定されたことも発表。赤ワイン・白ワインともにオリジナルワインが作られる予定とのこと。そして、最後に一言を求められたマンリオ・カデロ大使が「高見沢さん、本当におめでとうございます。サンマリノの勲章をもらってコンサートをするロックスターは高見沢さんが初めてですよ。素晴らしい元気な音楽でサンマリノ人は元気になります。ぜひお待ちしております」と高見沢に対し、再び熱いラブコールを送った。

 授与式の後には高見沢の囲み取材も行われた。昨年サンマリノ共和国を訪れたという高見沢は同国への印象について「国旗を見たときに僕の場合、3っていう数字にどうも反応してしまうんです(国の象徴である3つの塔があしらわれている)。“ALFEEじゃん”と思いましてね。そういった意味でも親近感が湧きましたね」と語る。熱望された2020年のコンサート開催については「熟慮していきたい。いずれは実現させたいなと思っています」と前向きな姿勢を見せた。

 改めて騎士の称号については「あと5年で古希になりますけど、その時にはコンサートツアー3000本を目指してますから。活動停止なく続けてきたご褒美なのかな。長くやってきてよかった」としみじみ。記者からの「騎士のギターを作るのか?」という問いには、「いいこと言いましたね。ゴジラの後に騎士のギター、なにかアイデアあります?……白馬とか言わないでね(笑)。考えてみます」とコメント。さらに、“平成30年”を振り返り「平成の中で還暦を迎え、コンサートツアーもずっと続けてきて……感謝しないといけないなと思いますね。還暦の年、2014年にはTHE ALFEEの3人で母校の明治学院大学を名誉卒業することができまして。個人的に「高見沢俊彦(大卒)」とプロフィールを書き換えたのですが、今日から「(大卒)+(騎士)」と書き換えていきたいと思います。Wikipediaでもよろしくお願いします(笑)」と述べて笑いを誘った。

 新時代の意気込みについては「僕らは変わらずやり続けること。積み重ねてきたことの結果が2700本というコンサートツアーになったわけですから。45周年を通過点として、あと5年、古希まで、なんとか頑張っていきたいと思います。この髪もなんとか5年もたせるように……騎士として、騎士ヘアで頑張ります」と回答。最後に「これを機に王子キャラは卒業?」と質問されると、「別に自分から王子と言ったわけではないので。ニックネームで偽物ですから(笑)。ただ常々王子はもっと若い世代のことだと思っていて恥ずかしかったので、今後は騎士+大卒で(笑)」と述べて会見を終えた。(久蔵千恵)

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