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岩井俊二監督『8日で死んだ怪獣の12日の物語』に斎藤工、のんら出演

CINRA.NET

20/6/23(火) 17:00

©日本映画専門チャンネル/ロックウェルアイズ

岩井俊二監督の映画『8日で死んだ怪獣の12日の物語』が、7月31日から全国で順次公開される。

岩井俊二監督自ら原案と造形を務めたオリジナルストーリーとなる同作は、「カプセル怪獣計画」の番外編として製作。斎藤工、武井壮、樋口真嗣らとタッグを組んでYouTubeで配信した同名作品の劇場版となる。樋口真嗣監督ら5人の監督によって発動した「カプセル怪獣計画」は、「怪獣の人形に願いを込めてコロナウイルスを倒そう」という趣旨のもと、自宅で撮影した見えない大怪獣コロナと自分の怪獣との戦いをリレー形式で繋いでいくもの。

全編ほぼリモートで撮影された『8日で死んだ怪獣の12日の物語』は、「新型コロナウイルスと戦ってくれる」カプセル怪獣を通販サイトを購入し、毎日怪獣の成長を配信しているサトウタクミと彼の周囲の人物の物語を描いたもの。主人公のサトウタクミ役を斎藤工、サトウの後輩で通販で宇宙人を買った丸戸のん役をのん、サトウの先輩で新型コロナウイルスの影響で無職になったオカモトソウ役を武井壮、YouTuberもえかす役を穂志もえか、怪獣に詳しい知り合いの樋口監督役を原案も手掛けた樋口真嗣が演じる。音楽は冬木透こと蒔田尚昊が担当。

同作は売上の一部をミニシアター支援に充てる特別興行を予定。上映劇場は6月27日以降に発表される。

発表とあわせてポスタービジュアルが公開。今回解禁されたポスタービジュアルは、人気の少ない東京を背景に登場人物たちの姿や岩井俊二監督自ら造形した様々な怪獣が写し出されているほか、「世界は愛でつながっている」というコピーが添えられている。

斎藤工のコメント

四月末、岩井監督の1通のお便りから密やかに始まったこのプロジェクトは、カプセル怪獣の如く日々変化と進化を繰り返し、登場人物も、のんさん、武井壮さん、穂志もえかさん、更には“怪獣や星人”が参加して下さり、作品自体が第二形態へと大きく変貌を遂げました。
他に類を見ないこの進化型怪獣(映画)の目的・ミッションは、人類の平和と、ミニシアターを中心とした映画館の救済です。映画を愛する皆様に、岩井俊二監督・我々の想いが届く事を願っております。

のんのコメント

岩井俊二監督のリモート撮影作品に参加させていただき心から嬉しく思います。そして斎藤工さんとも初めての共演をさせていただきました。先輩俳優と後輩のやりとり、とても楽しかったです。怪獣の卵をネットで買って、未知の生き物に地球の未来を委ねる不思議な世界観。小さな白い怪獣が今にも動き出すんじゃないかと、ドキドキしました。どんな状況でも映画作りをする岩井監督の作品に参加できて感動しています。コロナ禍で気持ちがしぼみがちな中、私も大人しくしてるだけじゃダメだ、と勇気付けられました。
ミニシアターが無くなっては困るということで、斎藤工さんも参加されているミニシアターエイドに、私も参加させていただきました。今回は、作品で応援できるということで、役者として一番嬉しい形だなと思います。みんなの大切な、映画の記憶が刻まれる場所が、残っていって欲しいと願います。

岩井俊二のコメント

樋口真嗣監督たちが始めた「カプセル怪獣計画」というリレーチャレンジ動画企画に声をかけられたのが4月28日。その趣旨をちょっと誤解して、じぶんなりのショートストーリーを考えてしまいました。小さな怪獣の卵を通販で購入し、毎日育てていくと、思いがけない怪獣に成長していくという物語。一ヶ月後には撮影も完了していたので、途轍もなく速いぺースで完成してしまった作品です。コロナという、今世界中で猛威を振るっている世紀の災厄。誰もが対岸の火事ではいられないこの事態。我々エンターテインメントの世界も、真っ先に甚大な被害を被りました。僕は仕事を作る立場の側です。その責任の重さを今回ほど強く感じたことはなかった気がします。この作品を作ることそのものがコロナ禍にあって自分のできるせめてもの抵抗だった気がします。気の休まらない日々の中、この作品が誰かのせめてもの気休めになってくれたら。そんな想いです。

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