B2takes!!が語る、『証-Akashi-』での決意表明とファンへの感謝 「新たな僕たちを届けられる」
19/12/19(木) 18:00
12人組ボーイズグループのB2takes!!が、メジャー3rdシングル『証-Akashi-』をリリース。『証-Akashi-』は、結成からの7年を振り返りながら、支えてくれたファンに感謝を伝えると同時、様々な経験を糧に前へと進んでいくことを誓った、力強い決意表明の歌だ。この曲を歌う彼らの想いとは? 中島拓斗、飯山裕太、わたる、矢島愛弥がインタビューに応えてくれた。(榑林史章)【インタビュー最後にオリジナル動画あり】
「証-Akashi-」みたいな曲が歌えるのは格好良い
ーー「証-Akashi-」は今まで無かったミディアムバラード。いかがでしょうか。
飯山裕太(以下、飯山):今までのB2takes!!は、白を基調にしたビジュアルや沖縄の砂浜でMVを撮ったりしてきましたが、今回は打って変わってモノトーンやストリート系のイメージです。歌の感情が表現されたMVや曲調になっています。今までのB2takes!!を知ってくださっているみなさんにも、新たな僕たちをお届けできる1作になっています。これから新たにB2takes!!を知ってくださるみなさんには、今作の格好いいMVから入っていただいて、そこから過去の作品に遡っていただくと、キラキラとしたまぶしい笑顔も見ていただけます。いろんなB2takes!!を楽しんでいただける、入り口になるものになったと思います。
ーー矢島さんは加入後、初のシングルになりますが。
矢島愛弥(以下、矢島):最初はB2takes!!のメンバー12人で、この「証-Akashi-」という曲を残していくんだという意識が強かったんです。でもリリースイベントを重ねていくうちに、“お客さんとみんなで1つの証を作っているんだ”という気持ちが大きくなって。「証-Akashi-」っていろいろな捉え方ができる曲で、メンバーそれぞれいろんな感情を乗せているし、聴く方もそれぞれの楽しみ方で聴いていただけたら嬉しいです。
ーー証はひとつじゃないんですね。メンバー一人一人、お客さん一人一人、そして会場一つ一つに違った証があると。
わたる:僕は曲の冒頭の、〈さよならなんて時が来ようと 僕達ここに生きた奇跡〉という歌詞を歌わせていただいていて、このフレーズがすごく胸に響きました。当たり前のことはひとつもなくて、毎日ライブができていること、CDを発売させていただけることもそうだし。それが普通だと思っちゃいけないと、改めて考えさせられました。「証-Akashi-」を歌っている自分に、一番響いてきています。みなさんいろんな感情でこの曲を聴いてくださると思いますが、どんな人にも刺さる曲だと思っています。
ーー歌詞は、メンバーからファンへの感謝のメッセージにも受け取ることができますね。中島さんは、いかがですか?
中島:僕は結成してすぐメンバーに加わったので、B2takes!!の全MVに出ていて、これまで多くのMVを撮ってきましたが、「証-Akashi-」のMVは初めて笑顔のないMVを撮ったという実感があります。今までは、楽しいとか嬉しいといった感情を主に表現してきたけど、「証-Akashi-」はそれらとは違った切なさのある感情を表現していて。約7年グループをやってきて、実際に楽しいことばかりじゃなかったという実感があったので、そういうグループのこれまでもこの曲に乗せることができました。辛いことも苦しいこともあったけど、7年間やってきた証をみんなに知ってほしいと思っています。ぜひ曲を聴くだけじゃなく、MVも見てほしいです。
ーー渋谷タワーレコードではパネルを展示、ファンのみんなのメッセージも貼ってあって。「何百回も聴いています」とか「感動して泣けました」など、すでにいろいろなコメントが。
飯山裕太(以下、飯山):すごく嬉しいです。
わたる:力になりますね。
ーーわたるさんは最初のパートを歌っているということで、トップバッターは緊張しますよね。
わたる:はい。緊張がハンパないです。リリースイベントを3カ月やっているんですけど、なかなか慣れなくて毎回緊張します。僕がしっかりしないと、次のメンバーが安心して続いていけないし。それにメッセージ性のある歌詞だから、しっかり伝えないといけないし。毎回気合いを入れて頑張っています。
中島:曲の前のMCが僕の担当で曲フリもするんですけど、「オリコン1位」を狙っていますとか、男らしいことを言ってから「それでは聴いて下さい」って入ると、めちゃめちゃ緊張するみたいです。
わたる:ハードルが上がるから(笑)。でもそういう曲フリで歌った時は、自分で言うのも何ですけど「俺めっちゃ歌上手いな〜」って思います。余計に気持ちが入って、気持ちが喉にも伝わるんですかね?
ーー伝わるんじゃないですか? 2番目に歌うメンバーとか、お客さんとかに。結果良い効果が出ているので、毎回そういう曲フリのほうが良いかもしれないですね(笑)。
わたる:(笑)。
飯山:でもこの曲って、イントロから空気感が変わります。今までの曲は、みんなで盛り上げて騒ぐ感じの曲が多かったんですけど、ピアノの音色でしっとり始まるから、お客さんの雰囲気も自然と変わります。
わたる:こういう「証-Akashi-」みたいな曲が歌えるのって、すごく格好良いと思うんです。そういう俺らもいるんだよって、もっとたくさんの人に知ってほしい。今までは、どちらかと言うと可愛い方向性で、「どう? 俺ら可愛いでしょ!」っていう雰囲気でパフォーマンスしていて。
ーーカップリングの「ゾッキュン!!」が、そういう方向性ですよね。
わたる:そうです。それに対して「証-Akashi-」や、カップリングのもう1曲の「MAZES」は、自分たちでも「俺ら格好いいな」って思わせてくれるところがある。
中島:それに、自信を持って人に薦められます。誰でも落ち込む時はあると思うので、そういう人がいたら「ぜひこれを聴いてみて」って。
ーー「証-Akashi-」は、男の子にも聴いてほしいですよね。
飯山:そうなんです。今までは女性ファンが多いイメージがあったと思うけど、「証-Akashi-」は男性にも聴いてほしいですね。
中島:「証-Akashi-」は切ないけど格好良さがあるし、「MAZES」はめちゃめちゃ格好いい系だし。男でも聴きやすいと思います。
ーー矢島さんは、ラップをやっていますけど。
矢島:ラップはビートと声さえあればできるスタイルなので。
中島:おお〜!
矢島:ラップは、たいてい自分でリリックを書いてラップするものなんですけど、「証-Akashi-」は作詞・作曲・編曲のHaruhito Nishiさんが書いてくださった歌詞でラップしていて。そういうやり方が初めてだったから不安もあったんですけど、歌詞の言葉1つ1つが心に刺さって、どんどん自分のものになってきている感覚があります。
ーー歌詞は、自分たちの気持ちがすごく込められている。
わたる:そう思います。今では、自分で書いたんじゃないの? って錯覚するくらい、自分たちに馴染んでいます。最初は「良い歌詞だな」と客観的に見ていたんですけど、リリースイベントで3カ月歌ってきて、いざ発売日当日を迎えると、驚くほど自分たちとリンクしていると感じます。
シングル『証-Akashi-』は“定食”
ーー歌詞に〈まだ見たい景色があるんだ〉〈もっと伝えたい思いがあるんだ〉と言うフレーズがありますが、今みなさんが見たい景色や伝えたい想いは何ですか?
飯山:ずっと言い続けているのは、日本武道館の景色を見てみたいということです。僕らが武道館のステージに立って、お客さんがペンライトを振っている景色は、いつか必ず見たいと思っています。
わたる:ファンのみんなは、この歌詞を聴いてきっと武道館を想像してくれていると思います。
中島:そう願っています。でもファンのみんなと僕らが見たい景色は少し違うと思っていて。ファンのみんなは、客席側から見た僕らが武道館のステージに立っている景色だと思うんですけど、僕らは武道館の客席にいるみんなの笑顔をステージから見るという景色なんです。でも武道館と言う目標は、僕らもみんなも同じなので、一緒に目指していきたいです。
ーー武道館はすり鉢状になっているので、ライブハウスとはまったく違いますよね。
わたる:あれ、言ってみたいんです。「2階盛り上がってますか〜」「アリーナ〜」とか。
中島:言いたすぎて、ちょっとした段差があれば2階って言っちゃうので。
ーーこのシングルや「証-Akashi-」という曲を通して、ファンに伝えたいことは何ですか?
飯山:本当に、感謝の気持ちを伝えたいと思っています。毎日3カ月リリースイベントをやってきて、みなさんが「来たい」と思ってくれないと成立しないわけです。毎回足繁く通ってくださる方もいて、そういうみんながいるからこそリリースイベントが成り立っている。それは、本当に当たり前のことじゃないんです。
わたる:見に来てくださる方がいないと、僕らはアイドルになれないんです。僕らの職業=アイドルが成り立っているのは、みんなの存在のおかげです。僕らは自然にアイドルになったわけじゃなくて、みんなが僕らをアイドルにしてくれているんだよと言うことを伝えたいです。
矢島:僕はメンバーに感謝の気持ちを伝えたいです。新メンバーとして入った時は不安も大きかったんですけど、メンバーは優しく受け入れて。スタッフもそうで、いつも支えてくれていることに感謝しています。
ーー2曲目はロックの要素もあってバキバキにダンスするシーンが浮かぶソリッドな楽曲「MAZES」、「ゾッキュン!!」は可愛くてユーモアもたっぷりのパーティーチューン。〈あら〜ん〉とか〈シュワッチ〉とかセリフもあって。
わたる:作ってくださった方のご指名で、ここは誰々が言うと決められていて。
飯山:ずっと僕らのボイストレーニングを担当して下さっている先生が作ってくれて。本当に僕らのことをよく知ってくれているので、メンバーの個性がすごく溢れています。
中島:僕は最初の〈行って参る〉です。あれは、10テイク全部違ったパターンで録ったんです。
わたる:僕は〈シュワッチ〉ですね。
飯山:僕は〈トキめいてる?〉ですね。
矢島:僕は〈バーン〉です。
飯山:え! 〈バーン〉なんてあった?
矢島:セリフは〈シュワッチ〉ですけど。〈バーン〉って(笑)。
飯山:「ゾッキュン!!」は、振り付けがキャッチーで、みんなで踊りたいですね。
ーー大人っぽさ、格好良さ、可愛さ。三拍子揃った1枚ですね。
わたる:“定食”みたいじゃないですか? 白飯があって、おかずがあって、みそ汁もあって。いろんな角度から楽しめる1枚です。
飯山:ああ、確かに。でも、フルコースじゃないんだ。
わたる:それよりもっと、身近な感じじゃない?
飯山:なるほど。やっぱり俺らはみんなに寄り添っていきたいからね。
ーーB2takes!!は庶民派ですね!
4人:はい!
(取材・文=榑林史章/写真=三橋由美子)
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■リリース情報
『証-Akashi-』
発売:2019年11月27日(水)
初回限定盤(CD+DVD):¥1,636(税抜き)
通常盤(CD):¥1,091(税抜)
<収録内容>
CD ※初回限定盤・通常盤共通
M-1「証-Akashi-」
M-2「MAZES」
M-3「ゾッキュン!!」
DVD ※初回限定盤のみ
M-1「証-Akashi-」Music Video
M-2「証-Akashi-」MVメイキング映像
■ライブ情報
『B2takes‼︎7周年ワンマンライブ』
日時:2019年12月23日(月)
開場 18:30/開演 19:00 ※予定
会場:新宿BLAZE
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