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日向坂46 渡邉美穂が放つ星のような輝き 『星になりたかった君と』で見せる等身大の芝居

リアルサウンド

21/1/5(火) 12:40

 ドラマ『星になりたかった君と』(日本テレビ系)が、1月4日、5日の2夜連続放送をスタートさせた。

 遊歩新夢による「第1回令和小説大賞受賞作」を実写ドラマ化した本作は、人生につまづき迷い続ける秀星と、心臓病で入退院を繰り返し将来が見えない那沙、星に魅せられた2人の運命的な出会いを描く。

 メインキャストとなるのは、主人公の鷲上秀星を演じる眞栄田郷敦、ヒロイン琴坂那沙役の日向坂46の渡邉美穂、謎の青年ナユタ役の板垣瑞生という同世代の3人。前編となる第1夜の放送では、秀星と那沙の出会いと2人のバックストーリーが描かれた。

 本作が地上波ドラマ初主演となる眞栄田郷敦は、ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)や『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)、同日にオンエアされていた『教場II』(フジテレビ)にも出演していた今注目を浴びる俳優の一人。対して、渡邉美穂は日向坂46メンバーとともに出演したドラマ『Re:Mind』(テレビ東京ほか)や『DASADA』(日本テレビ系)、『THE突破ファイル』(日本テレビ系)内の再現ドラマへの出演経験はあるものの、グループを飛び出し、一人でドラマの演技に挑戦するのはこれが初めてとなる。

 渡邉自身がインタビュー(参照:日向坂46 渡邉美穂が語る、グループを飛び出して気づいたこと 「もっとお芝居の仕事がしたい」)で認めているように、秀星とメッセージを交わす際のモノローグやプラネタリウムで運命的な出会いをする際の表情など、正直まだまだ初々しい部分もある。それもそのはず。『DASADA』や『THE突破ファイル』はキャラクターや職業がきっちり決まっていたが、今作で演じる那沙は闘病生活を送る大学生という設定はあるものの、今までの出演作に比べれば“普通の役”に近い。誰かになりきるオーバーな演技よりも、ナチュラルな等身大の演技の方が難しい場合もある。

 けれど、そこをカバーしているのが、まるで星のように彼女自身が放つ輝きと、真っ直ぐな眼差しだ。プラネタリウムで秀星の近くに座った那沙は、背もたれを少し倒し、彼の方をじっと見つめ2人だけの空間を作る。初見では「不思議な子の設定なのか?」とも思えたが、物語を追っていくうちに憂いを帯びながらも「私は星になりたいの」と夢を見る彼女の信念とリンクしていくように思えた。彼と距離を縮めていくうちに自然と見せる笑顔。時折、浮かべる思い詰めた表情、と渡邉の演技は、作中のテーマである宇宙のように大いなる可能性を秘めている。

 後編の注目は異彩を放っていたナユタが本格登場することだ。重要な鍵となるパラレルワールドが存在することを那沙に伝え去っていく。ナユタが現れることで、またドラマの世界観も変化が見られそうだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『星になりたかった君と』
日本テレビ系にて、1月4日(月)、5日(火)深夜24:59〜25:29、2夜連続放送
原案:遊歩新夢 『星になりたかった君と』
出演:眞栄田郷敦、渡邉美穂(日向坂46)、板垣瑞生、高月彩良、嶋田久作
監督:薮内省吾
脚本:武井彩
プロデュース:植野浩之
プロデューサー:横山祐子、梶原富治(Robot)
制作:南波昌人
制作プロダクション:Robot
製作・著作:日本テレビ
(c)NTV
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hoshikimi/

■放送情報
Huluオリジナルストーリー『星になりたかった君と〜もうひとつの物語〜』
Huluにて、1月4日(月)、5日(火)深夜24:59〜2夜連続配信
Hulu公式サイト:https://www.hulu.jp/

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