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いま、最高の一本に出会える

ヨハネス・フェルメール《牛乳を注ぐ女》1658-1660年頃 アムステルダム国立美術館

過去最多の9点が東京に集結!『フェルメール展』が上野の森美術館にて開幕

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18/10/6(土) 0:00

国内過去最多となる9点のフェルメール作品が展示される『フェルメール展』が、10月5日(金)に上野の森美術館にて開幕。前日に開かれた内覧会で、フェルメールをはじめとする17世紀オランダ絵画の傑作の数々が披露された。

17世紀オランダ絵画の巨匠、ヨハネス・フェルメール。現存する作品がわずか35点という希少性の高さと相まって国内外で絶大な人気を誇り、2008年に東京都美術館で開催された『フェルメール展』では、当時史上最多の7点の作品が集結し、93万人もの来場者を記録した。

10年ぶりの『フェルメール展』となる今回、東京展で鑑賞できる作品は全9点。日本初公開の《ワイングラス》、《赤い帽子の娘》(12月20日までの展示)、《取り持ち女》(1月9日からの展示)をはじめ、《マルタとマリアの家のキリスト》、《牛乳を注ぐ女》、《リュートを調弦する女》、《真珠の首飾りの女》、《手紙を書く女》、《手紙を書く婦人と召使い》が「フェルメール・ルーム」と名付けられたひとつの部屋に展示される。

ヨハネス・フェルメール《マルタとマリアの家のキリスト》1654-1655年頃 スコットランド・ナショナル・ギャラリー、エディンバラ
ヨハネス・フェルメール《リュートを調弦する女》1662-1663年頃 メトロポリタン美術館、ニューヨーク
ヨハネス・フェルメール《真珠の首飾りの女》1662-1665年頃 ベルリン国立美術館

照度を抑えた深い濃紺色の静謐な部屋の中で、大小のフェルメール絵画がスポットライトの中に浮かび上がる光景は圧巻。それぞれの作品の中で展開される謎めいたドラマや登場人物のふとした表情、部屋に置かれた調度品、窓から差し込む光の粒子など、緻密に描きこまれた作品の細部までじっくりと堪能できる。

ヨハネス・フェルメール《手紙を書く女》1665年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
ヨハネス・フェルメール《赤い帽子の娘》1665-1666年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー ※12月20日までの展示

欧米の美術館から集結した9点はフェルメールのキャリアのほぼ全段階から選ばれたもので、同展日本側監修を務める千足伸行氏(成城大学名誉教授、広島県立美術館長)は、「初期の神話画・宗教画から日常生活を捉えた風俗画へと、フェルメールが画題の転換を図る様子が見てとれる」と説明する。

ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー、ダブリン

また同展は、黄金期と言われる17世紀オランダ絵画の広がりと独創性を紹介するものでもある。フェルメール・ルーム以外に、肖像画、神話画と宗教画、風景画、静物画、風俗画の全6章で構成され、同時代のオランダ絵画と併せて約50点が紹介されている。

左:ヤン・デ・ブライ《ハールレム聖ルカ組合の理事たち》1675年 アムステルダム国立美術館 右:フェルディナント・ボル《ある男の肖像》1663年  アムステルダム国立美術館
手前:ヤン・デ・ボント《海辺の見える魚の静物》1643年 ユトレヒト中央美術館
手前:コルネリス・ファン・ウィーリンヘン《港町近くの武装商船と船舶》1620-25年頃 ロッテルダム海洋博物館

「当時のオランダは画家同士の競争が非常に激しかった。そうした中で、フェルメールは同時代の他の画家たちと相互に影響を与え合っていたと考えられます。ハブリエル・メツーの対となっている作品《手紙を読む女》《手紙を書く男》をはじめ、フェルメールと比べても決して見劣りしない作品の数々にも注目してほしい」(千足氏)。

左:《手紙を書く男》 右:《手紙を読む女》 共にハブリエル・メツー1664-1666年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー、ダブリン

さらに、2019年2月16日(土)から開催される大阪展では、東京展には展示されない《恋文》も登場。東京展の展示替え期間ごと、そして大阪展にも足を運べば、全10点のフェルメール作品を目撃できることに! この絶好の好機を逃さず、フェルメール作品はもとより17世紀オランダ絵画の傑作をじっくりと味わってほしい。なお、同展は日時指定入場制のため、チケットの事前購入が必要となる。

関連リンク

『フェルメール展』
https://www.vermeer.jp

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