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シーモア・カッセルが死去、ジョン・カサヴェテスやウェス・アンダーソン作品で活躍

ナタリー

19/4/9(火) 11:58

「ミニー&モスコウィッツ」より、シーモア・カッセル(左)とジーナ・ローランズ(右)。(写真提供:Universal Pictures / Photofest)

アメリカの俳優シーモア・カッセルが84歳で死去したとIndieWireなどが報じている。

ジョン・カサヴェテスやウェス・アンダーソンの監督作への出演で知られるカッセルは、1935年1月22日生まれ、ミシガン州デトロイト出身。1958年製作、カサヴェテスの初監督作「アメリカの影」で映画俳優デビューを果たす。同監督による「フェイシズ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネート、全米映画批評家協会賞の助演男優賞を獲得し、俳優としての地位を確立。1960年代にはテレビ作品にも活躍の場を広げ、「トワイライト・ゾーン」「コンバット!」「バットマン」といった話題作にも出演した。

60年に及ぶキャリアの中で、200を超える作品に出演したカッセル。カサヴェテスとは「アメリカの影」「フェイシズ」のほか、「よみがえるブルース」「ミニー&モスコウィッツ」「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」「オープニング・ナイト」「ラヴ・ストリームス」でタッグ。ジーナ・ローランズとダブル主演を務めた「ミニー&モスコウィッツ」では、トラブルを起こしがちな青年モスコウィッツ役として存在感を放った。

低予算のインディペンデント映画への積極的な出演でも知られ、「イン・ザ・スープ」で共演したスティーヴ・ブシェミの監督デビュー作「トゥリーズ・ラウンジ」、アンダーソンの長編2作目「天才マックスの世界」などにも出演。アンダーソン作品にはその後、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ライフ・アクアティック」と連続で顔を出した。そのほか出演作に「殺人者たち」「マンハッタン無宿」「ラスト・タイクーン」「バレンチノ」「コンボイ」「カラーズ/天使の消えた街」「ハネムーン・イン・ベガス」「ディック・トレイシー」「幸福の条件」「マイアミ・ガイズ/俺たちはギャングだ」「ふたりにクギづけ」など。

(情報提供:Indiewire.com / IFA / ゼータ イメージ)

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