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俳優座劇場プロデュース「十二人の怒れる男たち」開幕、西川信廣「いよいよ最終公演」

ナタリー

18/9/7(金) 14:39

2017年に上演された俳優座劇場プロデュース「十二人の怒れる男たち」より。(撮影:飯田研紀)

文学座の西川信廣が演出する、俳優座劇場プロデュース「十二人の怒れる男たち」が本日9月7日に東京・俳優座劇場で開幕する。

1954年にアメリカでテレビドラマとして放送された「十二人の怒れる男たち」は、55年に舞台化、57年には映画化もされたレジナルド・ローズの代表作。俳優座劇場では88年に初演されて以来、たびたび上演が重ねられ、2015年には13名の配役すべてに新キャストを迎えた現在のバージョンが誕生した。西川演出版では、番号で均質に呼ばれる陪審員たちの職業、階層、年齢、身分の違いが鮮明に浮かび上がる。

陪審員役には昨年17年に続き、劇団俳優座から塩山誠司、渡辺聡、文学座から岸槌隆至、瀬戸口郁、原康義、金内喜久夫、劇団文化座から青木和宣、米山実、劇舎カナリアの山本健翔、そして古川龍太、劇団1980の柴田義之、テアトル・エコーの溝口敦士が名を連ね、守衛役は新キャストとなる劇団昴の樋山雄作が演じる。

父親殺しの罪に問われている少年に有罪(死刑)の宣告を与えるか、無罪の評決を提出するかについて議論する12人の陪審員たち。予備投票の結果は、有罪が11票で無罪は1票となった。そんな中、1人の陪審員の発言により陪審室の空気は一変し……。上演時間は約2時間10分を予定。公演は9月9日まで行われる。

西川信廣コメント

1995年にスタートした「十二人の怒れる男たち」がいよいよ最終公演を迎える。少年は父親を刺したのか否か? 真夏の密室で陪審員である12人の男たちが交わす熱い議論とドラマは、少数意見を尊重し、合理的理由があれば多数を覆す民主主義の素晴らしさと、多数になればそれが正義なのだろうかということを考えさせる作品。民主主義の危機がささやかれる現代、今こそ、沢山の方に観て頂きたい作品です。

俳優座劇場制作・宮澤一彦コメント

俳優座劇場では裁判劇の金字塔、「十二人の怒れる男たち」を1988年より上演し続けており、今年で通算30年637ステージを数える、私共にとっての財産演目です。
西川信廣演出版は1995年より再演を重ねて参りました。
有罪か、無罪か。評決は陪審員12人が全員一致でなければならない。
もし有罪と評決した場合被告は死刑──。白熱する議論のなかにそれぞれの人間性やどのような社会のなかに生きているのか、という背景がにじみ出てくる面白さがあります。
推理劇ファン、裁判劇ファンのみなさまだけでなく、お芝居を観たことがないお客様にも楽しんで頂ける作品です。ぜひ劇場におこしください!!

俳優座劇場プロデュースNo.105「十二人の怒れる男たち」

2018年9月7日(金)~9日(日)
東京都 俳優座劇場

作:レジナルド・ローズ
翻訳:酒井洋子
演出:西川信廣

キャスト

陪審員1号:塩山誠司
陪審員2号:岸槌隆至
陪審員3号:青木和宣
陪審員4号:瀬戸口郁
陪審員5号:渡辺聡
陪審員6号:山本健翔
陪審員7号:古川龍太
陪審員8号:原康義
陪審員9号:金内喜久夫
陪審員10号:柴田義之
陪審員11号:米山実
陪審員12号:溝口敦士
守衛:樋山雄作

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