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乃木坂46「乃木坂46 真夏の全国ツアー2019」最終公演の様子。(写真提供:ソニー・ミュージックレーベルズ)

乃木坂46のキャプテン桜井玲香、8年間の日々を噛み締め晴れやかに卒業

ナタリー

19/9/2(月) 0:18

乃木坂46が昨日9月1日に東京・明治神宮野球場にてライブツアー「乃木坂46 真夏の全国ツアー2019」の最終公演を開催した。

7月より全国4都市で行われた「真夏の全国ツアー2019」では、5年連続の開催となった明治神宮野球場公演3DAYSを含めトータルで約29万人を動員。ファイナルはキャプテン桜井玲香の卒業公演として行われ、シングル全24作品で選抜メンバー入りするなど、8年間にわたりグループを牽引してきた彼女のラストステージを目に焼き付けようと現地に約3万人、全国232館250スクリーンのライブビューイング会場に約7万人のファンが集結した。

乃木坂46の“公式お兄ちゃん“バナナマン日村勇紀もメンバーであるグループ内軍団“チューリップ”による影ナレを経て、「Overture」とオープニングムービーが流れると客席からは大歓声が上がる。ステージに登場したメンバーは白石麻衣の「神宮の皆さん、楽しむ準備はできてますか!? ラスト、お前ら全部出し切れよ!」という力強い煽りを合図に、「ガールズルール」でライブをスタートさせた。さらに彼女たちは「太陽ノック」「夏のFree&Easy」「裸足でSummer」といったサマーチューンを惜しみなく連発。上昇するセンターステージで踊ったり、手を振りながらゴンドラで場内を移動したりとファンを楽しませた。

白石が「今日はメンバーをさり気なくいっぱい触ろうと思って」とメンバーに多くスキンシップすることを宣言すると、それを聞いた松村沙友理は力の入った目つきで「期待してる! 全身どこでもいいよ!」とすかさず反応。またリハーサルのときから泣いていたという新内眞衣は涙を必死にこらえつつ「皆さん、玲香のことをしっかり見ておいてください」とファンに呼びかけるも、当の桜井本人はここまでですでに1回振りを間違えたことをあっけらかんと話し、「『私、いつも通りだな』と思いました(笑)」と笑顔を見せた。

次のブロックでは3期生曲の「三番目の風」「トキトキメキメキ」、4期生曲の「4番目の光」「キスの手裏剣」がさわやかに届けられる。メンバープロデュースによるこの日限りのユニットコーナー“乃木坂ミュージアム”も展開され、堀未央奈を中心とする7人が「自由の彼方」を歌ったほか、齋藤飛鳥と遠藤さくらが「他の星から」をデュエット。生田絵梨花ら4人はマイクスタンドを使って“さゆりんご軍団"の楽曲「白米様」、桜井ら5人は鮮やかに発光する靴を身に付けてダンサブルなナンバー「自分じゃない感じ」を披露した。日が暮れ始めた頃には「インフルエンサー」「命は美しい」「何度目の青空か?」といった人気のシングル曲が間髪入れずに歌われ、場内は大いに沸き立つ。「シンクロニシティ」では火柱が上がるステージ上で情熱的なパフォーマンスが繰り広げられた。

会場が熱気で満たされる中、続いて乃木坂46は「滑走路」「日常」を歌唱。客席に向かってペンライトの色を指示して明治神宮野球場をカラフルに染め上げたのち、クールなダンスパフォーマンスでファンの視線を釘付けにした。また「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」などのアンダー曲や、ドキュメンタリー映画「いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46」の主題歌であるバラードナンバー「僕のこと、知ってる?」が並び、場内にしっとりとした空気が流れたかと思いきや、明るい曲調の「そんなバカな…」「ハウス!」が立て続けに歌われ、観客のテンションはさらに上昇。ライブ後半のMCでは桜井と次期キャプテン秋元真夏の2人がしみじみとトークを交わした。桜井は「すごくまさかだった。もっと下の子がキャプテンになるのかなと、誰もが思っていたと思う」と次期キャプテンが秋元に決定したときの心境を告白。秋元の「まだキャプテンになるのは想像ができないし、玲香が卒業することがわからないし」という言葉を受け、「私もまだ実感がないんだよね。むしろこのまま実感したくない。泣かないまま終わりたい」と胸の内を明かした。

2人がお互いに本心を語ったあと、ライブはバックバンドを交えた終盤のブロックへ。冒頭には齋藤がバンドのドラマーを相手にドラムセッションを堂々と披露して歓声を浴びた。そして乃木坂46はバンドが奏でる迫力のサウンドに合わせてアッパーな恋愛ソング「世界で一番 孤独なLover」や夏曲「スカイダイビング」、2ndシングル曲「おいでシャンプー」をパフォーマンス。「Sing Out!」ではフランス・パリのファンとの生中継映像がスクリーンに映し出され、会場に一体感が生まれたほか、盛大に打ち上がる花火がライブをロマンティックに彩った。

アンコールでは桜井がメンバーに卒業を告げる映像のあとに、白いドレスを着た桜井が1人ステージへ。赤とピンクのサイリウムの光に包まれながら、ファンに挨拶を述べた。2016年の「真夏の全国ツアー」の時期に休養していたことを振り返った桜井は、「『終わったな』『芸能界辞めたほうがいいな』と目の前が真っ暗になっていた時期でどうしようもなかったんですけど、なんと3年越しの今ここに立っているんですよね」と語り、「最初の頃は『友達なんていらない』と思っていて。『1人でやってやる』くらいの気持ちでいたんですけど、みんなにとって私は赤の他人なのに自分のことのように心配してくれるんです。どうやったら私が乃木坂46に戻ってこれるかを考えてくれて、そのときに本気で『このグループを守らなきゃ』と思ったんですよね」と回顧。「これから先まだ夢があるので1人でがんばっていこうと思っているんですけど、あまり寂しいという気持ちがなくて。私が卒業を決めたのは、『卒業しても乃木坂46には一生関わっていくんだな』と感じて、『桜井玲香って乃木坂46のキャプテンだったんだよ。すごくない?』と言ってもらえるような人になりたいと思ったからなんです。これからも乃木坂だから寂しくないのかなって。メンバーと一緒に活動していくことはなくなりますけど、これからも乃木坂46を作り続けていく1人だと思って、活動し続けていきます」と宣言した。

1つひとつの言葉を噛み締めながら挨拶を終えた桜井は、9月4日にリリースされる乃木坂46のニューシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」のカップリング曲で、最初で最後のソロ曲「時々 思い出してください」を熱唱。観客はサプライズで桜の花びらが描かれた紙を一斉に掲げ、曲の途中に登場したほかのメンバーは涙ながらに歌い上げる桜井を後ろから優しい眼差しで見守った。桜井が「本当に幸せだな……」とつぶやき、「今回選抜に入るべきか迷ったんです。卒業したあとにリリースされるシングルで選抜に入るなんて、中途半端なんじゃないかって。でも、みんなにすごく温かい言葉をかけてもらって」と話すと、その流れで今度は「夜明けまで強がらなくてもいい」が披露される。アンコール4曲目の「僕だけの光」の曲中には膝の持病のためツアーを欠席していた井上小百合が姿を見せ、会場が歓喜の声であふれた。

その後、幸せそうな表情を浮かべた桜井がアンコールラストの曲に移ろうとするも、それを遮って秋元が手紙を読み始める。秋元は桜井との思い出を振り返りつつ、「玲香がキャプテンじゃなければ今の乃木坂46はありません。目には見えない乃木坂らしさは玲香が作ってくれた優しい空気感なんだと思います。みんな心の底から玲香がキャプテンでよかったと思っています。うれしいことも苦しいこともすべてを受け止めてくれて本当にありがとう」と伝えたのち、「これからは玲香の応援団になって背中を押します。だからこの先大変なことやつらいことがあったら、そのときくらいは私たちを頼ってね」と語りかけて思わず涙。桜井は「本当に青春だよ。学校よりいろんなことがあったもん。一生大切な人たちだよ、乃木坂のメンバーは」とそれに応えていた。そして桜井の「私の乃木坂人生でめちゃくちゃ支えになっていた曲です」という言葉をきっかけに、乃木坂46は「乃木坂の詩」を歌唱し、観客とシンガロングを繰り広げた。

ここまで3時間以上にわたって34曲が披露されたが、ライブはまだ終わらずダブルアンコールに突入。メンバーと笑顔で「会いたかったかもしれない」を歌った桜井は「これからもずっとずーっと乃木坂46を応援してください!」と叫び、ファンに感謝の気持ちを述べながら場内を1周した。途中、卒業メンバー代表の若月佑美に花束を渡され、「こっから共に戦友としてがんばりましょう!」という言葉をかけられると、一気に感情があふれ出したかのように感極まった様子を見せていた。最後にはステージに戻った桜井がメンバーと円陣を組み、「努力!感謝!笑顔 !うちらは乃木坂 上り坂46!」というかけ声で心を1つに。桜井はキャプテンとして過ごした8年間の乃木坂46人生にピリオドを打った。

乃木坂46「乃木坂46 真夏の全国ツアー2019」
2019年9月1日 明治神宮野球場 セットリスト

01. ガールズルール
02. 太陽ノック
03. 夏のFree&Easy
04. 裸足でSummer
05. 三番目の風
06. 4番目の光
07. トキトキメキメキ
08. キスの手裏剣
09. 自由の彼方
10. 他の星から
11. 白米様
12. 自分じゃない感じ
13. インフルエンサー
14. 命は美しい
15. 何度目の青空か?
16. シンクロニシティ
17. 滑走路
18. 日常
19. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
20. ここにいる理由
21. 不等号
22. 僕のこと、知ってる?
23. そんなバカな…
24. ハウス!
25. 世界で一番 孤独なLover
26. スカイダイビング
27. おいでシャンプー
28. ジコチューで行こう!
29. Sing Out!
<アンコール>
30. 時々 思い出してください
31. 夜明けまで強がらなくてもいい
32. ロマンティックいか焼き
33. 僕だけの光
34. 乃木坂の詩
<ダブルアンコール>
35. 会いたかったかもしれない

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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