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篠原涼子×西島秀俊『人魚の眠る家』新写真&幕間映像公開 東野圭吾が賛辞

CINRA.NET

18/9/3(月) 8:00

©2018「人魚の眠る家」 製作委員会 

映画『人魚の眠る家』の幕間映像と場面写真が公開された。

幕間映像は原作者・東野圭吾のコメントを映し出したもの。「描かれているテーマは重く、ドラマは深く、派手なアクションシーンはありません。しかし間違いなく一級品の娯楽作品になっていました。私が密かに自負していた原作の『売り』を、見事に再現してもらっていました」と称賛の言葉が綴られている。あわせて東野のコメント全部が公開された。

また場面写真では、篠原涼子演じる薫子が子供を抱きしめる姿や、西島秀俊演じる夫・和昌との冷めきった雰囲気が漂う夫婦の様子、坂口健太郎演じるIT系機器メーカーの研究員・星野に研究中の最新技術を娘の治療に取り入れることを提案され、薫子が希望を見出すシーンなどが捉えられている。

11月16日から公開される『人魚の眠る家』は、娘がプールで溺れて意識不明に陥り、脳死を宣告されるという過酷な状況に見舞われた離婚寸前の夫婦が下すある決断と苦悩を描いた作品。監督は堤幸彦が務めている。

東野圭吾のコメント

自分の愛する存在が、健やかに眠っているようにしか見えないのに、もう命はありませんと宣告されたらどう感じるか。そしてどうするか。単純そうで複雑なこの問題に向き合うことから、私の執筆作業は始まりました。自分は受け入れられるだろうか、自分が受け入れられたとしても、受け入れられないという者たちがいたらどうすればいいのか。物語を進めれば進めるほどに次々と難問が立ちはだかります。今回は、あらすじを立てて肉付けしていく、という書き方はできませんでした。壁に当たるたびに立ち止まり、苦悶しました。書き上げた今も、何らかの答えに到達できたという自信はありません。ただし、エンタテイメント作家としての役割だけは果たせたのではないかと自負しておりました。
この物語を映画化したいという話を聞き、驚きました。拙作が映像化されることは多いのですが、この重たいテーマだけは敬遠されるだろうと予想していたからです。
映画を観て、自分の認識が間違っていたのだと気づきました。やはり映像のプロは違いました。プロの役者は違いました。描かれているテーマは重く、ドラマは深く、派手なアクションシーンはありません。しかし間違いなく一級品の娯楽作品になっていました。私が密かに自負していた原作の「売り」を、見事に再現してもらっていました。原作者が泣いたらかっこ悪いという思いから懸命に涙は堪えましたが、皆さんは遠慮なく泣いてくださって結構です。

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