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BTS、ITZY、チョンハ、IZ*ONE……『2019 MGMA』から振り返る上半期K-POPシーン

リアルサウンド

19/8/21(水) 7:00

 8月1日、KSPO DOME(オリンピック公園体操競技場)で『M2 X GENIE MUSIC AWARDS』(以下、『2019 MGMA』)が開かれた。同アワードは韓国のgenie MusicとM2によるもので、今年が初開催。大賞はトップアーティスト賞、トップミュージック賞、M2トップビデオ賞ベストセリングアーティスト賞の4部門で、それぞれBTS、TWICE、ポール・キムが受賞した。授賞式にはTWICE、キム・ジェファン、MAMAMOO、宇宙少女(WJSN)、チョンハ、TOMORROW X TOGETHER、PENTAGON、ポール・キム、AB6IX、DAY6、ITZY、BVNDIT、NATUREが出席。ここでは、『2019 MGMA』受賞結果とともに2019年上半期のK-POPシーンを振り返る。

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■2019年上半期もやっぱりBTSが熱かった!
 BTSは『2019 MGMA』の大賞にあたるトップアーティスト賞とM2トップビデオ賞をダブル受賞したほか、男性グループ賞、GENIEミュージック人気賞、パフォーミング・アーティスト賞、グローバル人気賞も受賞し、6冠を達成した。今年4月にリリースした『MAP OF THE SOUL:PERSONA』は韓国の主要チャート・GAONが発表した2019年上半期アルバムチャートで堂々の1位を獲得。売上枚数は349万9980枚で、同チャート史上最大の販売数を記録した。なお、第2位はBTSをスターに育てるモバイルゲーム『BTS WORLD』のサウンドトラック『BTS World OST』。こちらは6月に発売されたばかりだが49万8455枚の売上を記録した。

 2019年上半期は世界8都市をまわるスタジアムツアー『LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF』で、欧米で65万人、日本で21万人を動員し、また新たな偉業を成し遂げたBTS。10月にはソウルでのファイナルが予定されており、母国でフィナーレを飾る。現在メンバーは2カ月間の休暇中だが、休みの間もV LIVE(ライブ動画配信サービス)やSNSを通してファンとの交流を欠かさない。ささいなことのように思えるかもしれないが、歴史に名を刻むワールドスターに成長した今もデビュー当初と変わらずファン思いである姿にも、世界中にファンダムを広げ続けるBTS人気の秘訣が垣間見える。

■各事務所の弟・妹が続々! 大型新人が豊作
 『2019 MGMA』の新人賞に輝いたのはTOMORROW X TOGETHERとITZYだった。それぞれ“BTSの弟”、“TWICEの妹”と紹介されることも多く、上半期の話題をさらったモンスター級のグループだ。そのほか、上半期にはMAMAMOOの弟・ONEUS、VIXXの弟・VERIVERY、AOAの妹・Cherry Bulletなど各事務所から弟・妹分が数多くデビューした。また、同授賞式でネクストジェネレーション賞を受賞したAB6IXやキム・ジェファンに続き、7月にはぺ・ジニョンが所属するCIX、カン・ダニエル、とWanna One出身メンバーが続々デビュー。彼らの下半期の展開も気になるところだ。

■ガールズはソロと“自己肯定ソング”が好調
 『2019 MGMA』で女性ソロアーティスト賞に輝いたのはチョンハ。リリースする曲が必ずチャートで上位にランクインし、I.O.I出身者の中で最も成功しているといっても過言ではないだろう。ほかにも「Noir」で7つの音源チャート1位を獲得したソンミの活躍や、“韓国版ビヨンセ”さながらの存在感を誇るMAMAMOO・ファサ、I.O.Iのセンター、チョン・ソミの待望のソロデビューもあり、引き続き女性ソロアーティストの話題が尽きなかった。

 ガールズグループは「Kill This Love」で米ビルボード・ソング・チャート『Hot 100』初登場41位を記録したBLACKPINK、『2019 MGMA』でボーカルアーティスト賞を受賞したMAMAMOOらを筆頭に、“媚びないガールクラッシュ系”の勢いがますます加速。BTSを抑えGAONの上半期デジタルチャートで6位にランクインしたITZYも“かわいいだけで魅力がないコたちと私は違う”と自己肯定感たっぷりに歌う。

 これまで明るくキュートな楽曲が特徴的だったTWICEも「FANCY」でぐっと成熟したムードに。2016年に「CHEER UP」でサナの〈Shy Shy Shy〉が大流行し“今みたいにもう少しだけ近づいてきて”と歌っていた彼女たちが“どっちが先に好きになったかなんて関係ない”“今あなたのところに行く”とクールに宣言しているのも印象的だ。7月にリリースした日本オリジナルの「Breakthrough」も「FANCY」寄りの路線だったが、8月に韓国でもカムバックを控えているということで、どのようなコンセプトの曲が発表されるのか楽しみだ。

 また、女性グループは全体的にMVやビジュアルの世界観も“脱パステル”が目立ち、ネオン&ビビッドな色感に移行しているのが興味深い。もちろん、ファッションのトレンドに沿って結果的にそうなった部分もあると思うが、フワフワとしたかわいらしさよりもパキッと主張するほうが、いまのムードなのかもしれない。

■下半期は“プデュ”勢、“K-POPアベンジャーズ”の始動も
 『2019 GMGA』でパフォーミング・アーティスト賞、人気賞の2冠に輝いたIZ*ONEは人気バラエティ『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演するなど、日本での活動の場が音楽シーン以外にも広がっている。現在も十分人気のあるグループだが、日本のお茶の間へさらに浸透していくにはバラエティ力の高さも鍵となる。その点において十分すぎるほどのキャラクターが揃っているグループなだけに、ステージ以外の場を通して彼女たちの魅力がますます拡散されていきそうだ。ガールズグループでいうと、10月にはI.O.Iも9人のメンバーでカムバックする。残念ながらセンターのチョン・ソミと、WJSNのユ・ヨンジョンは不参加となるが、伝説のグループの再結成は見逃せない。

 ボーイズグループは、上半期のGAONチャートでBTSに次ぐアルバムセールス3位を記録したSEVENTEENが、先日「HIT」で7カ月ぶりにカムバックを果たした。同曲は30カ国のiTunes K-POPチャートで1位に輝くという快挙ぶり。今年は2年ぶりのワールドツアーを開催し、10月・11月には日本でも公演が行われる。

 『PRODUCE X 101』からデビューが決まったX1も、8月27日のデビューに向けてティーザーが公開され、ますます熱い。同日にはライブ会場として韓国最大規模を誇る高尺スカイドームでショーコン(ショーケース&コンサート)が行われるが、こちらは全席ソールドアウト。派生グループ・BY9のデビューの行方も気になるところだ。なお、『PRODUCE X 101』で惜しくもデビューを逃したソン・ユビンとキム・グクホンはユニットでの活動が決定している。実力派の2人だけに、高いパフォーマンスに期待がかかる。

 全メンバーが兵役を終えたSUPER JUNIORも、この秋9人体制でのカムバックが予告されている。日本で行われたSMエンターテインメントの祭典『SMTOWN LIVE』でも持ち前のキャラクターで大盛況だった“お兄さん”たち。ベテランの貫禄とSJならではのサウンドで韓国歌謡界を盛り上げてくれそうだ。

 SMエンターテインメントといえば、新ユニット・SuperMが10月に米韓デビューを控えている。メンバーはSHINeeのテミン、EXOのベクヒョンとカイ、NCT 127のテヨンとマーク、WayVのルーカスとテンと、まさに“K-POPのアベンジャーズ”と称されるにふさわしい豪華な顔ぶれだ。各グループを応援するファンダムからは賛否両論のようだが、これだけのスタープレイヤーが揃うグループはそう見られないだろう。世界の音楽シーンにどんなアプローチをしていくのか、目が離せない。(後藤涼子)

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