Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

伝説の超大作『地獄の黙示録』が期間限定でIMAX上映

ぴあ

20/2/27(木) 0:00

『地獄の黙示録 ファイナル・カット』 (C)2019 ZOETROPE CORP. ALL RIGHTS RESERVED.

フランシス・フォード・コッポラ監督の衝撃作『地獄の黙示録』が明日から全国のIMAX劇場で期間限定で上映される。今回は公開40周年を記念して製作された“ファイナル・カット”版での上映だ。

映画ファンの間には繰り返しタイトルがあがる名作、大作、問題作が多く存在するが『地獄の黙示録』も長年に渡って何度もその名があがり、賛否両論が渦巻いてきた作品だ。舞台はベトナム戦争が続く1969年。ウィラード大尉(マーティン・シーン)は、カンボジアのジャングルにいるカーツ大佐(マーロン・ブランド)の暗殺を命じられる。カーツ大佐は軍の命令を無視して暴走し、ジャングルに独自の王国を築いているという。ウィラードは船に乗り込み、河を移動しながら戦争下のベトナムをくぐり抜け、カーツ大佐のいるジャングルを目指す。

脚本家のジョン・ミリアスとジョージ・ルーカスが温めていた企画をコッポラが引き継いで製作された本作は、壮大なスケールで撮影が開始されるも、セットは台風で流され、主役が交代し、キャストは病で生死の境をさまよい、ついにはコッポラも心労で倒れるほど過酷な撮影が続いた。その結果、撮影期間も投じた予算も当初の計画から大幅オーバー。2年もの編集期間を経て完成に至った。

映画はカンヌ映画祭で最高賞パルムドールに輝き、興行的にも大ヒット。2001年には53分の未公開シーンを追加した“特別完全版”が公開。明日から日本に上陸する“ファイナル・カット”は巨匠ヴィットリオ・ストラーロが撮影したネガ・フィルムを修復し、劇場公開版プリントマスターの音声と共にIMAX DMR(Digital Media Remastering)技術でリマスターしたもの。特別完全版よりも20分短い182分で、コッポラ監督が自ら製作にあたっている。

本作はそのスケールの大きさと、様々な解釈をうむ内容、強烈な映像、T・S・エリオットやジェームズ・フレイザーの引用などが多くの映画ファン、研究者の興味をひき、現在も語り継がれている伝説的な作品だ。また、“I love the smell of napalm in the morning.(朝にかぐナパームの臭いは格別だ)”など、本作に登場する名セリフは現在も語り継がれている。

今回は最新のデジタル技術で復元が行われ、IMAXの環境で楽しめる絶好の機会。最初の公開時にも、特別完全版にも間に合わなかった若い映画ファンも劇場に足を運ぶことを期待したい。

『地獄の黙示録 ファイナル・カット』
2月28日(金)より全国IMAXにて期間限定上映

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む