ぶあいそうな手紙
20/7/19(日)
『ぶあいそうな手紙』 (C)CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019
偏屈なひとり暮らしのおじいさんと、自由奔放だけれど男運と手癖の悪い女の子。出会うはずのないふたりが出会って、ささやかな奇跡が起こっていくブラジル映画です。人生の大先輩が孫くらい年の離れた女の子に教え諭すふうではなく、芯のところでは彼女を信頼して、ユーモアも交えながら心を通わせる時間の描写が、すごく心地いい!
ほんのひとときの交流が新しい一歩を後押しして、お互いの人生を前に進ませていく。恋愛を描いているわけではないのですが、とてもロマンチックな物語だと思います。手紙の読み書きがふたりをつなぎ、街角の“抒情詩テロ”に参加するシーンも。日常生活の中で詩的な言葉たちがさりげなく踊っているシーンにも心惹かれました。
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