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メーテルリンクのエッセイから生まれた、SPAC「みつばち共和国」開幕

ナタリー

「みつばち共和国」より。(c)Y.Inokuma

「みつばち共和国」が昨日10月2日に静岡・静岡芸術劇場にて開幕した。

本作は、SPACの「秋→春のシーズン2021-2022」の1プログラムで、昨年SPACが日本語版として静岡・舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」で上演した。劇中では、メーテルリンクのエッセイ「蜜蜂の生活」をもとに、ミツバチたちの生態が、四季の移ろいと共に描かれる。

演出のセリーヌ・シェフェールは開幕に際し、「昨年は限られた可能性の中で、それでもZoomで作品を作るということを選びました。もちろんそれはそれで非常によい経験でしたが、やはり今回こうして静岡に実際に来て、皆さんとともに直接仕事をする、作品づくりをするのとは全く違います。演劇というのは生きた芸術ですから(フランス語では『art vivant / 生きた芸術』『生の芸術』と表現します)、その繊細さ、感受性、そういったものを真にあらわすためにはやはり皆さんと対面で稽古することが必要でしたし、全く新たな経験となりました」とコメントしている。

なお特別企画として、10日の終演後にふじのくに地球環境史ミュージアム教授の岸本年郎を講師に招いたサイエンストーク「ハチの世界と社会性昆虫」が行われるほか、2日から27日に静岡芸術劇場 1Fロビーで、ふじのくに地球環境史ミュージアム Presents 標本展示「ハチの世界」が開催される。

静岡芸術劇場での公演は24日まで。その後、11月27日に静岡・下田市民文化会館にて上演される。

セリーヌ・シェフェール コメント

このたび、美術、映像、照明、音響などを共同で担当したエリ・バルテスとともに静岡に来られたこと、SPACに呼んでいただけたことを大変嬉しく幸せに思っています。SPACの皆さんが、私たちが日本に来られるよう持てる限りの力を尽くして頑張ってくださったおかげで今回の来日が実現し、技術チームも含めたSPACの素晴らしい仲間と一緒に仕事をすることができました。昨年は限られた可能性の中で、それでもZoomで作品を作るということを選びました。もちろんそれはそれで非常によい経験でしたが、やはり今回こうして静岡に実際に来て、皆さんとともに直接仕事をする、作品づくりをするのとは全く違います。演劇というのは生きた芸術ですから(フランス語では「art vivant / 生きた芸術」「生の芸術」と表現します)、その繊細さ、感受性、そういったものを真にあらわすためにはやはり皆さんと対面で稽古することが必要でしたし、全く新たな経験となりました。

SPAC秋→春のシーズン 2021-2022「みつばち共和国」

2021年10月2日(土)・3日(日)、9日(土)・10日(日)、23日(土)・24日(日)
静岡県 静岡芸術劇場

2021年11月27日(土)
静岡県 下田市民文化会館

メーテルリンク作「蜜蜂の生活」に基づく
作・演出:セリーヌ・シェフェール
日本語台本:能祖將夫
出演(五十音順):たきいみき、永井健二、仲村悠希
声の出演:木内琴子

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