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葉名恒星の監督作「きみは愛せ」が1月公開、海上学彦、細川岳、兎丸愛美ら出演

ナタリー

「きみは愛せ」

「愛うつつ」の葉名恒星が監督を務めた「きみは愛せ」が、2022年1月28日より東京・アップリンク吉祥寺ほかにて公開決定。ティザービジュアルと予告編も公開された。

「きみは愛せ」はカナザワ映画祭と金沢市竪町商店街が2019年に発足させた「期待の新人監督スカラシップ」第1回作品に選出され、企画製作された作品。リサイクルショップで働く無欲な男・慎一、その片思い相手でスナックで働く凛、凛の兄で慎一の同居人の朋希という、地方都市で暮らす3人の青春を描く。慎一役は海上学彦、朋希役は細川岳、凛役は兎丸愛美が演じ、高野春樹、川添野愛、田中爽一郎、花影香音らが脇を固める。

解禁されたティザービジュアルは、慎一、凛、朋希がイラストで描かれたもの。YouTubeで解禁された予告編は、3人の日常風景から一転、「不良品に興味ねえんだよ」と罵声を浴びせられる慎一や、「赤ちゃんができたんだ」と告白する凛の姿が切り取られ、朋希の「愛ってなんだよ」という独白で締めくくられる。海上、細川、兎丸、葉名からはコメントも到着した。

海上学彦 コメント

撮影で使わせていただいたBarのママが、保育園の同級生のお姉さんでした。小さい頃にオムツを変えてもらったことがあるそうです。ありがとうございます。その事実を撮影が終わった数ヶ月後に知り、この映画と僕は運命的な何かで結ばれていると、そう感じました。
慎一はとても優しい人です。ただ、優しさというものは時として人を傷つけることもあります。凛や朋希のことを大切に思うからこそ、一歩引いてしまう慎一。どことなく僕自身と似ている慎一を、精一杯生きました。
愛することに不器用で、もがき苦しみ、自分なりの答えを見つけようと生きる男女たちの物語です。
是非、映画館にこの映画を観に来てください。
映画館でしか感じることのできないものがあると、僕は信じています。

細川岳 コメント

「きみは愛せ」の撮影で金沢入りしたのが2020年の1月。別の作品で佐々木という怪物のような役を終えた3日後くらいだったと思う。半ば放心状態で金沢のまちをふらふらになるまでねり歩き、ロケ地である部屋で慎さん役の海上さんと共同生活を送った。
僕が演じた朋希という人物はとにかくだらしない日々を過ごし、それでいて誰よりもピュアな一面がある男だった。その一面に強く惹かれ、朋希の日常が金沢のまちで過ごす僕の日常になってどんどん潜っていった記憶があります。
この映画に出てくる人たちはどうしようもない人たちばかりです。それでもどこか愛すべき一面があり、そこに人間臭さを感じる。
まちの片隅で生きる僕らの映画です。

兎丸愛美 コメント

「冬の金沢は曇り空が多いんです」とカナザワ映画祭の方から伺いました。
撮影地である石川県金沢市には2週間ほど滞在したのですが、見事に毎日曇っていました。でも一瞬だけのぞく晴れ間が
希望の光のように感じて、わたしはそのたびに「人生みたいな空模様だなあ」と思いながら写真を撮りました。
愛するってなんでしょうね。人それぞれいろんな愛の形があるから考え出すとむずかしいけど、たとえばコンビニで美味しそうなアイス見つけたからふたつ買って帰るとか、冷凍庫を開けたら同じアイスがふたつ入っていて実は相手も同じことを考えていたとか、そんなことをバカみたいに笑い合えるとか、愛するってささやかなしあわせをだれかと分け合うことだとわたしは思います。凛も慎一も朋希もこの作品を見て苦しくなってしまったひとも、みんなみんなしあわせになってほしいです。

葉名恒星 コメント

──たとえ誰かがきみを愛さない世の中になっても、きみは愛して欲しい
そう願ってこの映画を作りました。
僕は、人を愛するということの正解が何なのか分かっていません。
いつも自分勝手に愛し、傷つけ傷つき、そしてまた自分勝手に愛しています。
だけど、愛し愛されることで、それだけで人は生きていける。
愛にはそんな力があると思っています。
この映画に生きる人たちも同じで、誰かを愛し愛される事にもがき苦しみ、そして救われながら生きています。
間違いだらけで、不器用で不恰好で、醜くて。
だけどそれでも、人との愛で生きていける。
この映画を見てくださった方々が、この映画に描かれる慎一や朋希や凛を通して、どうしようもない日々の中でも、誰かを愛することの先にある微かな希望みたいなものを感じていただけると嬉しいです。

(c)2020「きみは愛せ」製作委員会

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