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東出昌大が「寝ても覚めても」を絶賛「出ておきながら傑作と思っちゃった」

ナタリー

18/9/8(土) 20:23

左から濱口竜介、東出昌大。

「寝ても覚めても」のティーチインが、本日9月8日に東京・テアトル新宿にて行われ、キャストの東出昌大、監督の濱口竜介が出席した。

本作は、大阪、東京、東北を舞台に、瓜二つの顔を持つ亮平と麦(ばく)という2人の間で揺れ動く女性・朝子の姿を描いたラブストーリー。東出が亮平と麦、唐田えりかが朝子を演じた。すべて観客との質疑応答で行われたこのイベント。最初に「亮平と麦のどちらに思い入れがあるか」と尋ねられた東出は「(演じる)時間が長かったのは亮平。麦は興味の対象があちこちに行ってしまう人なので、演じていて好きだったのは亮平です」と回答する。

「同性から見ても朝子さんはドキドキする存在。一番ドキッとした仕草はなんですか」と女性MCから聞かれた濱口は「(亮平の)足をもんでるときですかね。見ながら『いいな』と思っていました」と笑い、東出が「マンションの一室が同棲してる男女の空気感になっていました」と続ける。さらに東出は「麦と出会った頃の朝子は素直なんです。さっきまでめそめそした朝子が、しばらくすると笑ってるという素直さが新鮮に映りました。観るのは3回目の今日が一番心に響きました」と語った。

「登場人物がカメラ目線の場面はどういう指示を出しているのですか」という質問を受けた濱口は「カメラを見てくださいと言います」とシンプルに伝えたことを明かす。東出が「カメラの奥の川を見ていたら、最後に『カメラ見てください』と監督に言われたことがあって。あとで理由を聞いたら『あのときの顔をお客さんに見せたかったんです』と言ってくださってうれしかったです」とエピソードを披露すると、濱口は「いいこと言いますね」とほほえんだ。

続いて、さまざまなシーンで水辺が使われている理由を問われた濱口は「面白いものはあいまいだと思っているのではっきりと答えないことにしますね」と前置きしつつ、「脚本にも水辺のシーンはあったんですが、制作部の人たちに撮影場所に連れて行かれたらどこに行っても水があったという理由もあります。『また水映ってんな』って気持ちでいました」と振り返った。

最後に濱口は「人によって受け止め方が違って、この人こんなこと考えてるんだというのが浮かび上がってくる映画です。コミュニケーションの道具として使っていただけたらうれしいです」、東出は「自分で出ておきながら傑作だったなと思っちゃいました。今後もこういう映画に出続けたいなと思います。大きい画面でみんなの生き生きとした顔を観ていただければ」とそれぞれメッセージを伝え、会場をあとにした。

「寝ても覚めても」は全国ロードショー中。

(c)2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINEMAS

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