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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

三代目 J Soul Brothersが2年連続元旦1位 EXILEファミリーの戦略を探る

リアルサウンド

14/1/11(土) 17:04

2013年12月30日~2014年01月05日のCDアルバム週間ランキング

1位:THE BEST / BLUE IMPACT(三代目 J soul Brothers from EXILE TRIBE)
2位:One Song From Two Hearts(コブクロ)
3位:映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」~MUSIC BOX~(サウンドトラック)
4位:スタダ 3Bjunior ラスト大全集(3Bjunior)
5位:ミッドナイト・メモリーズ(ワン・ダイレクション)
6位:×と○と罪と(RADWIMPS)
7位:アヴリル・ラヴィーン(アヴリル・ラヴィーン)
8位:アートポップ(レディー・ガガ)
9位:COVERS 3(BENI)
10位:PORNOGRAFITTI 15th Anniversary “ALL TIME SINGLES”(ポルノグラフィティ)

 今週のアルバムチャートの前に、先月発表された2013年の年間アルバムチャートについて少々。このチャートから、ベスト盤と洋楽を除くとどういう順位になるかというと、1位、2位NMB48、3位安室奈美恵、4位関ジャニ∞、5位東方神起、6位Kis-My-Ft2、7位マキシマム ザ ホルモン、8位三代目J Soul Brothers、9位きゃりーぱみゅぱみゅ、10位ももいろクローバーZと、なかなか興味深い結果に。もちろんAKB48EXILEなど、2013年にオリジナルアルバムをリリースしていないユニットのことも加味しなくてはいけないが、現在進行形で本当のセールスパワーを持ったアーティストが誰なのか、オリジナルアルバムだけのランキングにしてみるとより正確にわかる。

 そういう意味で、判断に悩まされるのが今週1位となった三代目J Soul Brothersの『THE BEST/BLUE IMPACT』。このオリジナルアルバムのオマケとしてベスト盤をくっつけるという商法、5年前にDREAMS COME TRUEが『DO YOU DREAMS COME TRUE?』で口火を切った時は「あのドリカムがそこまで追いつめられているのか……」と非常に驚かされたものだが、今ではアルバムの売り上げを嵩上げするためにそんなに珍しい手法ではなくなってきた。しかし、今回の三代目J Soul Brothersのアルバムの場合、そのタイトル表記からもわかるように、むしろベスト盤の方がメインといった趣。先述したように、彼らは2013年の年間チャートでも、今作と同じくその年の正月にリリースしたアルバムでオリジナルアルバム年間8位(約27万枚)と健闘しているだけに、まだそこまで追いつめられているようには思えないのだが……。どんな手段をつかっても右肩上がりをキープする、そんなEXILEファミリービジネスの意地をそこに見た。

 今週のチャートで他に目を引くのは、ここにきて3位に再浮上してきた『映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」~MUSIC BOX~』。これは12月14日に公開された佐藤健主演作品の楽曲集で、トータルプロデュースを亀田誠治が手がけていることもあって、確かに各楽曲のポップスとしてのクオリティーは非常に高いのだが、この売れ方はこの種の作品としては快挙と言っていいだろう。

 この『カノジョは嘘を愛しすぎてる』という映画、少女マンガ原作、フジテレビ製作というありがちな座組の恋愛映画で、監督も前作『FLOWERS -フラワーズ-』が記録的大コケとなったROBOTの小泉徳宏。公開前までは、ターゲットとなるティーン層以外からはそこまで期待をされていた作品ではなかったが、その恋愛映画としての胸キュン度の高さや完成度の高さが口コミで広がって、今では20代や30代の観客も劇場に押し掛けて密かなブームとなっている。この楽曲集の方も、映画同様に幅広いリスナーから支持されてロングセラーとなる気配が濃厚だ。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter

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