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巧か、晃太郎かーー『わたし、定時で帰ります。』が突きつける“結婚相手”としての究極の選択

リアルサウンド

19/6/4(火) 6:00

 仕事は「定時で帰る」がモットーの東山結衣(吉高由里子)が主人公の『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)。様々な仕事観が交錯するお仕事ドラマとして注目を集める一方で、プライベートを優先する婚約者・諏訪巧(中丸雄一)と、ワーカホリックな元婚約者・種田晃太郎(向井理)との三角関係の行方も話題に。そして、物語に夢中になっている誰しも考えるのが、実際に結婚するなら“巧か晃太郎か”という究極の選択である。

【写真】向井理撮り下ろしカット

■諏訪巧

 WEB制作会社の最大手「ベイシック・オン」に務める巧は、家の中にアウトドアセットを持ち込んでバーベキュー気分を味わうなど、筋金入りのプライベート充実派。もちろん仕事もきっちりこなし、おそらく収入だって申し分ない。優しい彼氏が待っている家の玄関を開けたら、夕食のいい香りが漂う生活なんて最高ではないか。と、序盤こそ巧一択だったのだが……。

 徐々に気になり始めたのが、ちょこちょこと生じる価値観のズレ。仕事のトラブルによって巧の両親への挨拶を別日に変更してもらった結衣だが、その理由を“駅で貧血を起こした”ことにしていた巧。さらに巧の母からは手作りのシュークリームでもてなされ、「結衣さんも、たまには作ってあげてね」とほほえまれれば、えも言えぬモヤモヤが残って当然だろう。

 そんな結衣に、巧がかけた「僕たちがどう暮らしていくかは、2人で決めていこう」という言葉にホッとしたのも束の間。“2人で決める”ってなんだろう? と疑問が浮かぶ展開に突入する。それは、同棲する部屋の家賃が20万円ということ。結衣は「高すぎない?」と躊躇するが、巧の意見を受け入れ引っ越すことに。その後も不安がる結衣だったが、巧からは「大丈夫だよ、2人とも働いてるんだし」という独りよがりな発言が飛び出すなど、価値観の違いは否めない。

■種田晃太郎

 結衣と巧が温かな家庭料理を堪能している頃、コンビニ弁当を口に運びながらパソコン作業をしているのが、晃太郎。仕事がデキる、社内でも一目置かれる存在だ。

 晃太郎と結衣が婚約を解消したのは2年前。自身の父が仕事人間だった結衣には、両家顔合わせをすっぽかし、「仕事と私との結婚、どっちが大事なの?」という問いに「仕事だよ」と答える晃太郎との幸せな結婚生活を思い描くことができなかったのだろう。

 だが晃太郎が結衣の上司になったことで、これまで結衣には見えていなかった晃太郎の一面があれこれ見え始める。待っているだけの“彼女”ではわからなかった仕事ぶり、責任感の強さ、そして、自分を追い詰めたブラック上司・福永(ユースケ・サンタマリア)さえも裏切ることができない、優しく弱い人間であること。これでは、もともと未練がなかったとしても、新たに晃太郎に恋をしてもおかしくない。というか、あんな上司、好きにならないほうが難しいとさえ思えてしまう。

 アスレチックやボルダリングデートで、結衣に「やっぱスポーツ向いてない」と言わせる巧と、さりげなくフットサルに誘い、結衣の心からの笑顔を引き出す晃太郎。こう対比してしまえば晃太郎に軍配が上がるように思えるのだが、恋愛と結婚は別モノ。もしも子どもが生まれたとして、残業に休日出勤でワンオペ育児が決定的な晃太郎と、家族の時間をしっかりと確保するであろう巧。どちらと結婚するのが幸せかという問いは、愚問だろう。でも、でも、晃太郎を支える人は必要だし、他の女性に渡すのはしゃくである……女って、本当にワガママだ。

 と、ここまで巧と晃太郎について語ってきたが、“プライベート優先=理想の結婚相手”という点に囚われすぎて、巧に自分の意見を言わない結衣にも問題がないわけではない。“仕事人間とは結婚しない”という信念を貫くため、巧ときちんと向き合うことをせずに、結婚の道を選ぼうとしている気がしてならないのだ。第7話では「私が好きなのは巧だからね」と、自分に言い聞かせているようにも見えた結衣。巧か、晃太郎か。この究極の選択に、彼女はどんな決断を下すのだろうか。

(nakamura omame)

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