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戸田恵梨香、笑い飛ばすのはもう限界…… 『スカーレット』諦められない夢

リアルサウンド

19/11/13(水) 12:00

 絵付けの仕事をやりたかったと号泣する喜美子(戸田恵梨香)。自分の家には余裕がないと、やっと見つけた夢を諦めざるをえなくなってしまう。連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)第39話では、喜美子が家庭を理由に夢を諦めようとする姿が描かれた。

 大阪から来たちや子(水野美紀)が持ってきたお土産に喜ぶ川原家。お茶を飲みながら、ちや子は新しい仕事として、婦人雑誌の記者になったことを喜美子に報告する。ちや子は、琵琶湖にこれから大橋がかかることを取材したいと自ら志願して、頭を下げ、やっと許可をもらったことを喜美子たちに話した。そして、「やりたいことやらせてもらってんねん」と話し、相変わらず仕事に生きがいを見出し、生き生きと暮らしている様子を語った。すると、それを聞いた喜美子は突然思い出したように泣き出してしまう。

【写真】戸田恵梨香インタビューカット

 喜美子はどうしても絵付けの仕事がしたかったのだ。「やりたかった」と思いの丈を吐き出すように連呼しながら泣く喜美子に、直子(桜庭ななみ)も驚いた表情を見せる。喜美子には余裕がなかった。絵付けの仕事を極めるために、何年も無給で働くほどのお金や時間がないことを理由に、自らやりたいと強く思った仕事を諦めざるを得なかったのだ。今まで何事も笑って吹き飛ばしてきた喜美子だが、自分の人生を投げ打って家族の世話をするために、やりたいことを諦めるとなると、さすがに涙が止まらない。それほどまでに、絵付けの仕事に強く惹かれていたことがわかる。

 川原家では、相変わらず常治(北村一輝)が喜美子を呼びつけ、小間使いのように喜美子を働かせる。常治は「風呂を沸かせ」と喜美子に言いつけるが、そこで、いつも何も手伝わなかった直子が常治のために風呂を沸かすと言うのであった。

 直子はこの日、泣きながら夢を諦めようとする喜美子を見てなにか感じたことがあったのだろう。そんな直子を追って、喜美子は風呂の湯を早く沸かす方法を教えに行く。そして直子は、絵付けの仕事について喜美子に尋ねるのであった。喜美子は多くを語らず、常治の酒の瓶に水を入れ、これで常治を騙すのだと直子に教える。今まで生活するための作業に意欲を見せなかった直子だが、姉の背中を見て少しずつ自立心が芽生え始めたように見える。そんな姿が嬉しいのか、喜美子は生きるための知恵を少しずつ直子に教え始めるのであった。

 翌朝、丸熊陶業に出勤する喜美子だったが、やはり絵付けの仕事への未練はなかなか立ちきれない。いよいよ自分のために生きる希望を見つけたところで、その気持ちはまた砕かれてしまった。今回ばかりは笑い飛ばして諦められるものではないのだろう。喜美子が下す決断を見守りたい。

(Nana Numoto)

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