少女たちが開いた“ドア”の先は…「DOORS」開幕に奈緒「希望を持ち帰って」
M&Oplays プロデュース「DOORS」より。(撮影:渡部孝弘)
M&Oplaysプロデュース「DOORS」が、本日5月16日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕した。
「DOORS」は倉持裕が作・演出を手がける新作。高校生の真知は、元女優の母・美津子と小さな地方都市で暮らしている。芸能界で挫折して故郷に戻った美津子は、住人たちとたびたびトラブルを起こし、次第に卑屈になっていった。母の言動に影響されて真知も高校で孤立しているが、クラスで目立つ存在の理々子が、何かと真知に絡んでくる。そんなあるとき、美津子は突然、別人のように明るくなってしまった。“本当の美津子”を探すべく動き出した真知と、追いかけてきた理々子が1枚の“ドア”を開けると、思いもよらぬ世界が現れ……。
真知役で主演を務めるのは奈緒。また、理々子役を元乃木坂46の伊藤万理華が演じる。そのほか、美津子役の早霧せいな、3人を取り巻く人々役を菅原永二、今野浩喜、田村たがめが演じている。
倉持は「この多くのものが失われた状況に、少しでも光を見出したいという思いで作った芝居です。劇場でお待ちしております」とメッセージを送り、奈緒は「無事にこの作品を皆様に届けられること、初日の幕が上がること、とても幸せで感謝の気持ちでいっぱいです。大変なことも多い日々かと思いますが、この舞台で少しでも『希望』を持ち帰っていただけますように」と呼びかける。早霧は母の日に稽古場で奈緒から赤いカーネーションを贈られたエピソードを紹介しつつ、「皆さん大変な状況をお過ごしだと思いますが、公演を観て頂いた方々の日々の活力になれば幸いです」とコメントした。
上演時間は約2時間。本作の東京公演は5月30日まで行われ、その後6月20日まで群馬、新潟、富山、大阪、愛知、福岡を巡演する。
倉持裕コメント
キャストとスタッフが脚本と演出の意図を十二分に汲んでくれたおかげで、想定していた以上に怖く悲しく、爽やかな芝居になったと思います。
この多くのものが失われた状況に、少しでも光を見出したいという思いで作った芝居です。劇場でお待ちしております。
稽古場でのエピソード
稽古を重ねるごとに強まる奈緒さんと伊藤万理華さんのバディ感。
ダンスシーンにおける早霧せいなさんのスター感。
菅原永二さん、今野浩喜さん、田村たがめさんの笑い、悲哀、変身。
奈緒コメント
倉持さんの描く世界観が稽古場でどんどん立体的になっていっている手応えを感じました。緊張感のある中でも笑顔が多い稽古場だったので、その空気が影響して、より笑顔になれる作品になったんじゃないかと思っています。
無事にこの作品を皆様に届けられること、初日の幕が上がること、とても幸せで感謝の気持ちでいっぱいです。大変なことも多い日々かと思いますが、この舞台で少しでも「希望」を持ち帰っていただけますように。皆様を劇場にて心よりお待ちしております。
稽古場でのエピソード
少し振り付けのあるシーンがあり、みんなで練習している時間が部活動のようで、とても楽しかったです!
振り返ってみると、いつも倉持さんはダメ出しの時、一度「いいですよ」と受け止めてくださっていました。なので自分自身に凹んでも前向きな姿勢で立っていられたと感じています。
早霧せいなコメント
自分が出ていないシーンを観ていて毎回笑ってしまう所があったりと、とても面白い仕上がりになっているんじゃないかと思っています。皆さん大変な状況をお過ごしだと思いますが、公演を観て頂いた方々の日々の活力になれば幸いです。
稽古場でのエピソード
私の娘役の奈緒ちゃんから、母の日に赤いカーネーションを貰いました。まさかのサプライズで嬉しくて泣きそうになりました。
お母さんってこんな気持ちなんだな!って、奈緒ちゃんのおかげで母親としての自覚が更に生まれました(笑)。
M&Oplays プロデュース「DOORS」
2021年5月16日(日)~30日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
2021年6月3日(木)
群馬県 太田市民会館
2021年6月6日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
2021年6月9日(水)
富山県 富山県民会館 ホール
2021年6月12日(土)・13日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
2021年6月16日(水)・17日(木)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2021年6月19日(土)・20日(日)
福岡県 ももちパレス 大ホール
作・演出:倉持裕
出演:奈緒、伊藤万理華、菅原永二、今野浩喜、田村たがめ、早霧せいな
※2021年5月31日追記:大阪公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
※2021年6月3日追記:愛知公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。