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ザ・コインロッカーズ 松本璃奈&船井美玖に聞く、新体制への本音と再出発「私たちの努力が否定されたみたいで悔しかった」

リアルサウンド

20/5/29(金) 18:00

 秋元康がプロデュースするザ・コインロッカーズ(通称:コイロカ)が、5月27日に2ndシングル『僕はしあわせなのか?』をリリースした。2019年に総勢38名が参加するガールズバンドプロジェクトとしてスタートしたコイロカだが、2020年より13名体制としてリニューアル。再編成後の第1弾シングルである同作は、コンセプトを“ガールズバンドアイドル”に改めたほか、Wボーカルを採用するなど、彼女たちにとっての新たな一歩が刻み込まれた作品となった。

 2019年、デビュー1年目にしてZepp Tokyo公演に向けて、一心不乱にバンド活動に打ち込んできたコイロカ。結果的に目標の同公演ソールドアウトはできなかったものの、その1年で得た経験は、彼女たちの成長に大きな影響を及ぼしたのだという。

 彼女たちは、2019年の活動をどのように受け止め、リニューアルという道を決断したのか。そして、そんな未来を模索する彼女たちの心境にも重なる「僕はしあわせなのか?」に対する思いとは。キャプテン・松本璃奈(Dr/Vo/Ba)とボーカル・船井美玖に、新生コイロカに対する率直な思いを聞いた。(編集部)【最終ページに読者プレゼントあり】

■今までのメンバーの思いも背負って13人で頑張らないと(松本)

ーー昨年12月23日のZepp Tokyoでのワンマンライブ(『ザ・コインロッカーズ 1st Anniversary LIVE』)から時間がだいぶ経ちましたね。その1年前に同会場でお披露目されてから、1年後のワンマンライブに向けてメンバー全員で頑張っていたと思いますが、この1年を改めて振り返ると皆さんにとってどんな期間でしたか?

船井美玖(以下、船井):怒涛の1年という感じで時間が過ぎるのがとても早く感じましたし、その中でもグループに分けて個々に活動したりライブを150本やったりして、自分たちの成長を感じることが出来た1年でもありました。と同時に、すごく気を張っていたところもありました。

松本璃奈(以下、松本):とにかく全力だったなと。でも、夏の『コイロカFES 2019 ~ロッカーに夏、入れる?~』までは結構ヒートアップしていたのに、そのあとがちょっと「あれ?」みたいに迷った時期が長く続いて。試行錯誤もあった1年だったなと思いますね。

ーーZepp Tokyoをソールドアウトさせることを目標にしつつ、新たにバンドを作ってメンバー同士の関係性含めて構築していく1年でもあったわけですよね。しかし、その目標を達成できませんでした。

松本:1年間の活動を通して、すべてがうまく行っているとは感じていなかったので、「正直……ソールドアウトしないかも」っていう思いもどこかにあったんです。メンバーが38人いて、全員とコミュニケーションが完全に取れていたわけではなかったので、もっとディスカッションしてメンバー発信で作り上げていくべきだったなと。

船井:私たちは楽曲ごとにメンバーを変えていく形にチャレンジしていたんですが、昨年10月ぐらいに一度バンドメンバーを組み直したんですね。そのときに生まれた溝というか……新しいバンドを作る上でコミュニケーションも足りなくて、そういう私たちの迷いがファンの方々にも伝わってしまったのかな。

ーーその後13人に再編成されて再スタートを切りますが、この決定については率直にどう感じましたか?

松本:みんな同じだとは思うんですけど、もうショックが大きすぎて……私は1stシングル「憂鬱な空が好きなんだ」でボーカルをやらせていただいたからこそ、「自分の責任も大きかったのかな、自分の努力が足りなかったのかな」と思うこともあったし。それこそ「憂鬱な空が好きなんだ」で一緒だったメンバーも2人いなくなってしまって、「もう一緒にやることはないんだな」と思うと悲しくて、信じられませんでした。

船井:私もショックではあったんですけど、それ以上に1年間の活動を通して私たちが努力してきたことが間違いだったと否定されたみたいで、悔しい気持ちが大きくて。

松本:再編成後、ザ・コインロッカーズとしてみんなで集まったときの雰囲気も今までとはまた違っていて、最初は慣れなかったです。みんな「これからどうなっていくんだろう?」みたいに不安だったのかな。でも、今までのメンバーの思いも背負って、この13人で頑張らないといけないという意志は強くなったので、以前よりもコミュニケーションを取ろうとしていました。

船井:いつまでも不安を引きずっていてもダメだ、という前向きさも感じて。特に今回のシングルでは13人で一斉に音を出しているので、バンドとしての一体感も以前より増したような気がします。

私たちらしさを自然と出せるようになった(船井)
ーーそして、再編成とともに「ガールズバンドアイドル」という新しいコンセプトが設けられました。最初に聞いたときはどう捉えました?

松本:秋元康さんプロデュースだし、きっと大人数……まさか30人を超えるとは思ってなかったけど、そういうアイドルっぽい雰囲気になるんじゃないかなとオーディションを受ける時点では思っていたんです。でも、去年のイメージがその予想と違っていたので、そこからまた気持ちを切り替えるのに私は時間がかかりました。

船井:確かに私たちの去年の活動とか1stシングルのジャケット写真がクールな感じだったので、私たちも「カッコつけなくちゃいけない」と少し背伸びしていたところもあって。でも、肩書きにアイドルが付いたことによって、私たちらしさを自然と出せるようになったかなと思います。

松本:最初が今回みたいな爽やかでふんわりしたイメージで、徐々に革ジャンも着て……。

船井:カッコよくなっていくみたいな?

松本:うん。そのほうがギャップを出せたのかなって。

ーーでも、この順番でも大いにギャップを出せていると思いますよ。ほかのメンバーの皆さんはどう受け止めていましたか?

船井:みんな前向きでしたよ。(森)ふた葉は「今はネガティブなこと言ってる場合じゃない!」って言ってましたし。私もこっちのほうがギャップを感じてもらえるのかなと思います。この爽やかなビジュアルから入っても、ライブではめちゃめちゃカッコいいみたいなギャップは与えられるんじゃないかな。

松本:うん、そのギャップは出していきたいよね。

■答えを探す主人公の気持ちになって、心を込めて歌う(船井)

ザ・コインロッカーズ / 僕はしあわせなのか? Music Video
ーー待望の2ndシングル『僕はしあわせなのか?』も5月27日に無事リリース。表題曲の「僕はしあわせなのか?」を初めて聴いたとき、おふたりはどう思いましたか?

船井:昨年の秋、「コインロッカーの中身」と一緒に「僕はしあわせなのか?」の楽曲をいただいたんですけど、私はまず最初に「僕はしあわせなのか?」に対して「あ、私この曲好きだ! この曲を歌いたい!」って思いました。その曲が2ndシングルの表題曲になったのはすごくうれしかったですね。

松本:私はロックな曲調が好きなので、最初は「コインロッカーの中身」がいいなと思っていたんですけど、今回のレコーディングで改めて「僕はしあわせなのか?」を聴いたとき……この曲は恋愛ソングだけど、私は歌詞の中の「君」を自分にとっての「夢」に当てはめて聴いたら、すごく考えさせられることが多くて。そういう意味でも、いろんな人に共感してもらえる素敵な曲だなと思いました。

ーー何か答えを見つけて完結する歌詞ではなくて、そこを見つけるまでの模索を歌った内容ですものね。

松本:そうですね。そこが今のザ・コインロッカーズっぽいなと思うんです。「僕はしあわせなのか?」は去年からライブで披露していたんですけど、その頃と13人になってからの「僕はしあわせなのか?」を比べると捉え方が変わったというか。ファンの方からも「今のザ・コインロッカーズに当てはめて聴いちゃう」という声が多いですね。

船井:「これが2ndシングルって、すごくエモい! 以前のザ・コインロッカーズを知っているからこそ、聴いたらとても感動する」と言ってくださるんです。

ーー確かに、置かれた立場によって歌詞の響き方も変わりそうですし、今だからこその内容だなとも思いました。では、レコーディングで歌う際も気持ちの込め方に変化があったんじゃないですか?

船井:はい。最初に歌詞を読んだときは「すごく切なくて、叶わない恋心を綴っている」と思っていたんですけど、レコーディングで歌ってみると……主人公の思いは叶わないんだけど、自分の中で「好きでいることは本当に正しいのか?」と葛藤している部分を見つけられて。結局、この歌詞の中では答えが出ないんですよ。歌詞の最後に〈運命だ〉ってあるんですけど、自分の心にずっと問いかけて答えを探す主人公の気持ちになって、心を込めて歌うようにしています。

ーー堂々と歌うのではなくて、むしろその悩んでいる部分を表現してると。

船井:そうですね。私たちが「これが答えだ」と提示するのではなくて、聴いてくださる方が「答えってなんなんだろう?」と自分に問いかけるように聴いていただきたいですね。

■ドラムを叩くときの気持ちが今までとは変わった(松本)

ーーツインボーカルやトリプルドラムという編成で制作に臨むのも初めてでしたよね。

船井:レコーディングは別々に録ったんですけど、360°ライブ(3月21日にYouTubeで配信された『青春LOCKER2020~Vol.0~』)のときに初めて宇都宮(未来)と2人一緒に歌ったんです。呼吸を合わせるタイミングも難しかったですし、ひとつの曲の中で私と宇都宮とで歌い方が違うと、1曲の中でストーリーが別々になってしまって伝わるものも違うのかなとも感じて。なので、「こういうふうに歌おうね」「こういう主人公になりきって歌おうね」と話し合ってから歌うことが増えました。

松本:レコーディングのときはなるちゃん(成澤愛実)の次だったので、バシバシうまく叩くなるちゃんを観て「ああ、ヤバイな」とちょっと不安になりつつも、「自分もなるちゃんに負けないように頑張ろう」って思いながらレコーディングに臨みました。でも、ミュージックビデオ撮影や音楽番組で演奏させていただくときは、ほかの2人(成澤、森)と合わせることを意識するようになって、ドラムを叩くときの気持ちが今までとは変わった気がします。それまでベースと合わせることを意識して叩いていたけど、今はまずドラム同士で合わせないといけないので、ドラム同士でのアイコンタクトが結構増えましたね。

ーーライブでは3人同時に叩くからこそ、それぞれの違いも浮き彫りになるでしょうし。

松本:そうなんです。そもそも叩くスタイルもノリも全然違うので、そこも楽しんでほしいなと思いますね。

ーー4月下旬に放送された『プレミアMelodiX!』(テレビ東京)でのパフォーマンスも拝見しましたが、皆さん表情豊かで、13人それぞれの色がしっかり出ていたと思いますよ。

松本:本当ですか? よかった(笑)。私は叩いているとき……どこまで意識できていたかなあ(笑)。自分がここでカメラに映るというのが事前にわかっていたので、そこではめっちゃカメラを意識していたんですけど、まだ実際ライブでは披露していないので、そこは今後変わってくるような気がします。

船井:私は歌番組でもライブでもそうなんですけど、歌詞を届けるために表情とか歌い方をめちゃくちゃ気にしちゃうんです。「僕はしあわせなのか?」を歌うときは特に気持ちが曲に入りすぎて、気持ちが重くなりすぎて沈んじゃうんですよ(苦笑)。歌っている途中で泣いちゃいそうになることもあるんですけど、そこでカメラを意識しちゃうと、歌詞に対する気持ちを忘れそうになってしまって。だから、『プレミアMelodiX!』での後悔は、カメラ目線が一切できなかったことです(笑)。

■部活を思わせるような青春感の強い表情に注目してほしい(船井)

ーーミュージックビデオも学校を舞台にした、非常に新鮮な内容でした。

船井:撮影現場はすごく楽しかったよね。

松本:うん(笑)。

船井:ミュージックビデオを撮ること自体が久しぶりだったのもあるんですけど、13人で撮影するのも初めてでしたし、メンバーと顔を合わせながら演奏するシーンとかめちゃくちゃ楽しくて。部活動や学校での生活シーンを連想していただけるような青春感の溢れた表情がたくさん撮れているので、そこに注目してほしいです。

松本:私はドラムの3人が背を合わせて、円になって叩いているシーンが一番印象的で。あそこ、周りに風船が100個くらいあったのかな。常にパンパンパンって割れていたので、最初はめっちゃ怖かったんですけど、でもだんだん曲の一部かなってくらい慣れてきちゃって(笑)。シンバルも自分のドラムセットだけじゃなくて、なるちゃんとふた葉のやつも叩いちゃうくらい超自由な感じで、本当に楽しかったなあ。

ーードラムやギター、キーボードのメンバーが固まって演奏する場面は、ほかのバンドにはない見応えがありますよね。

松本:最初「こういうふうにミュージックビデオを撮ります」って伝えられたときに、「それがあったか!」と思いましたもん。

船井:すごい迫力がありますよね、キーボードが三角形になっていたり。

松本:綺麗だよね。あとは手話も印象的だよね。

船井:うん。手話の振り付けは、最初ボーカルだけで練習していて。初めての試みってことで宇都宮とじっくり練習していたんですけど、撮影当日に「全員でやってみよう」ってことになって。

松本:急遽ね(笑)。

船井:13人で手話の振り付けを覚えて、最後の最後に10分ぐらいで撮ってみようって感じで撮影していただいたんですけど、完成したミュージックビデオを観たら大事な場面で13人の手話ダンスが使われていて(笑)。でも、歌詞にリンクした手話が取り入れられているので、ぜひ歌詞と照らし合わせて観てほしいですね。

■夜にひとりで歌詞を読むと泣けてくる(松本)

ーーカップリング曲もそれぞれ違うタイプの楽曲が揃いましたよね。さっきお話に挙がった「コインロッカーの中身」は、このシングルの中では一番激しい曲調です。

船井:昨年秋からずっと歌ってきた楽曲だったので、レコーディングとなるとライブとはまた違った緊張感というか、新鮮な感覚があって。この曲も宇都宮と一緒に歌っているんですけど、もともとひとりで歌っていた曲だったので、レコーディングのときは「大丈夫かな? 声の雰囲気とか合うのかな?」って感じつつも、今まで歌ってきた自分のスタイルと宇都宮のスタイルを合わせようと話し合いました。

松本:ライブではドラムはほぼ自由な感じで臨んでいたんですけど、レコーディングとなるとより正確にと神経を使って、連打するパートとかは何回か録り直した記憶があります。こちらも13人全員参加曲なので、「僕はしあわせなのか?」とのギャップを楽しんでもらいたいですね。

ーー「孤独でいることに慣れてしまった」では松本さんがボーカルを担当しています。デビューシングルのときと歌との向き合い方など、変化は感じましたか?

松本:私はまず、歌詞の主人公を自分自身に置き換えて聴くことが多いんですけど、今回の「孤独でいることに慣れてしまった」は「憂鬱な空が好きなんだ」と同様、自分自身に当てはまるところがたくさんあって。特にこの曲をもらったタイミングがちょうど新体制が始まったぐらいで、その頃はまだ私は昨年末から気持ちを切り替えられていなかったんです。「こうなってしまったのは自分の責任でもある」とひとりで抱え込んでいたのもあって、夜にひとりで「孤独でいることに慣れてしまった」の歌詞を読むとブワーッと泣けてくるみたいな。その時期にレコーディングしたので、魂を込めて歌えたところがありました。

ーーこの曲では、松本さんはベースにも挑戦しているんですよね。

松本:そうなんです。新体制になってからベースがЯuuちゃんひとりになってしまったので、高校時代にちょっとだけベースボーカルをやったことがあったから、「これ、練習しておいたほうがいいよな」と思って新年に入ってからベースを練習し始めたんですよ。だから、いずれ弾くとは思っていたけど、まさかこんなに早かったなんて(笑)。この曲はまだ楽曲をメンバー全員で合わせたことが一回もないんですけど、ドラムのふた葉とは一緒に合わせたことがあって、そのときは「ふた葉とならやれそう」って感じました。前のシングルでいったら「月はどこに行った?」と同じような雰囲気になるかなと思うので、ライブではそういう面を見せられたらいいなと思います。

ーー「マジでピンと」は非常に軽やかな曲調です。

船井:今回の4曲の中では一番ポップですよね。最初に聴いたときは「うわあ、めちゃくちゃ楽しい曲きたー! ライブでやったら絶対に楽しいだろうな!」って思いました!

松本:確かに!

船井:「大学は憂鬱だけど、バイトに行ったら可愛いあの子がいるから頑張るーっ!」みたいな内容なので、その大学生の男の子になりきって「可愛い女の子に会える!」みたいなテンションで歌うのが、この曲は正解なのかなと思います(笑)。本当に歌っていてめちゃくちゃ楽しいですよ。レコーディングのときも、誰にも見えていないのに満面の笑みで「イエイ、イエイ!」って楽しんでいたので(笑)。

ーー4曲それぞれ異なる個性がありますが、ここまで違う曲を表現できるのもザ・コインロッカーズならではなんでしょうね。

船井:そうですね。結成したときから楽曲ごとにメンバーを選出するのがこのグループの特徴だったので、13人体制になってからも「この子にこの曲が来たのは、こういう意味があるのかな?」といろいろ考えてもらえるとうれしいですね。

■こういう状況だからこそできることがある(船井)

ザ・コインロッカーズ / 360°生ライブ配信「青春LOCKER2020~Vol.0~」
ーーおふたりが出会ってから1年半くらい経ちましたが、そろそろお互いのことが深くわかってきた頃かなと思います。

松本:最初に課題曲を与えられたときに、私がドラムで、そのときのボーカルに美玖がいて。そのときの美玖の印象は、超自由で飾らない人だなって。

船井:初めて言われた(笑)。

松本:そこは今でも変わらないんですけど、去年の秋にチーム替えをして緑チームで一緒になったときにいろいろ喋ってみると、いろいろ考えていることに気づいて。今でもこういうインタビューで誰よりもしっかり答えてくれるし、自分の考えにもしっかり芯があって「こうだと思う」とちゃんと伝えてくれるので、そこがカッコいいなと思います。私、本当に喋るのが下手なので羨ましいです。

船井:ふふふ(笑)。璃奈はですね、最初と新体制になってからのイメージはそんなに変わってなくて。璃奈はひとりでいろいろ抱え込んじゃう子なんですよ。たぶんほかの人と共有したいんだけど、最終的に自分で解決しないと気が済まないのかなと思っていて。そこを汲み取って、わざと話しかけないみたいなところもあるんですよ。それこそ1stシングルのときはボーカルってことで気負うところがあったと思うし、グループのキャプテンということもあって背負うものが人一倍大きかったと思うんですけど、結構心を閉ざしがちなので。私とか周りが「聞くよ?」って言っても、「うん、大丈夫」って答えるし。

松本:そうだね(笑)。

船井:でも、抱え込むしすごく考える人だけど、実はすごく抜けているところもあって(笑)。ひとりの世界に入り込んじゃうんですよ。私は結構わかってるつもりでいますよ、璃奈のことを。

松本:うん、メンバーの中では一番わかってくれていると思います。

ーーいい雰囲気なのが伝わってきました(笑)。最近はそれぞれ自宅にいることも多く、みんなで集まることもなかなか難しい状況ですよね。その間も「僕はしあわせなのか?」の「本人が弾いてみた」動画をYouTubeにアップするなど、SNSを通じていろいろ動きを見せています。これから状況がどうなるかまだまだ読めませんが、皆さんは今のザ・コインロッカーズをどう広めていきたいと考えていますか?

船井:私たちが13人体制になったときに目標として掲げていたのが(日本)武道館のステージに立つことなんですけど、今はそれを口にすること自体も「ライブもできていないのに、言っていいのかな?」っていう状況で。

松本:マンスリーライブも中止になってしまって、すぐ暗く考えちゃうので、最初は「ああ、お先真っ暗や」と思っていたんですけど、今は「自分たちの未来は明るい!」と明るく捉えようと思ってます。

船井:ライブができない状況は音楽をやっている皆さん一緒じゃないですか。自粛しているのは私たちだけじゃないんですよね。この状況が落ち着いたら登り続ける一方だと思うので、今は思うように活動ができるようになったときのために力を蓄えているところです。それに、こういう状況だからこそできることがあるし、発信できる場をどんどん活用しようと思っていて。5月30、31日に『青春LOCKER2020 ~コイロカお家フェス~』というイベントをYouTubeとSHOWROOMとInstagramを使って配信するんですけど、ザ・コインロッカーズを多くの方に観てもらえる機会を増やしていこうと考えています。(西廣智一)

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