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ラブレターズ溜口のドリーム一直線! 第0夜 こうなりゃもう…連載スタートさせるのさ!

ナタリー

20/12/22(火) 12:15

ラブレターズ溜口佑太朗さん

溜口スーパードリームショー~新・世界で一番熱い夏~」の開催に向けて、お笑いナタリーでラブレターズ溜口佑太朗さんの連載企画がスタート。2021年から毎月1回のペースで記事を掲載していきます。

今年7月に予定していた「溜口スーパードリームショー」は、新型コロナウイルスの影響で来年7月に延期となりました。楽しみにしてくれていた人たちのためにも、その日がやってくるのをただぼーっと待っているわけにはいかない!ということで、この企画ではショーをより充実させるために溜口さんがさまざまな体験を通じてレベルアップを図ります。

今回は連載開始に先立って、過去3回行われた「溜口スーパーショー」シリーズの魅力をご紹介。そもそもなぜ歌って踊って芝居して、というショーの形を選んだのか、溜口さんのミニインタビューも併せてご一読ください。

取材・文 / 狩野有理

自分なりにお客さんを楽しませる方法

最初に「溜口スーパーディナーショー」が開催されたのは2017年10月。ラブレターズが同年5月から12月まで、毎月1本ライブを打つ「ラブレターズ渋谷単独シリーズ」の一環として企画されました。「塚本さんにピンで何かやってみたら?って言われたんですけど、僕1人だとネタも書けないし、自分なりにお客さんを楽しませる方法ってなんだろうと考えたときに、歌を歌うディナーショーならできるんじゃないかなって」と溜口さんはきっかけを振り返ります。

タイトルだけでは一体何が行われるのかわからない、でも面白そうな気がしてならないこの魅惑のイベントに使命感を駆り立てられて、お笑いナタリーは取材を実施。会場の東京・LOFT9 Shibuyaには同じように不安と期待でいっぱいのお笑いファンが集まっていました。客電が落ち、シャ乱Qの「上・京・物・語」をバックに溜口さんのイメージVTRが上映されると、全員の気持ちが一気に期待のほうへ傾きます。スーパーMC・タッカーノ(当時はリンゴスター高野)さんが小粋なジョークを交えて主役を呼び込むと、大歓声を浴びながら溜口さんが登場。この日のために用意したオリジナルソング「溜口スーパーディナーショーのテーマ」を歌い上げます。

「今日は歌あり、ネタあり、ホニャララあり、ということですが、何を見せてくれるんですか?」(タッカーノ)、「それはまあ……見てのお楽しみ。そんなこと言っといて、何もしなかったら……面白くないですか!?」(溜口)、「たーっはっはっは!」(溜口・タッカーノ)というどうしようもないやりとりを挟み、溜口さんは氷川きよし「星空の秋子」、Hey! Say! JUMP「Ultra Music Power」、星野源「恋」、TUBE「あー夏休み」をメドレーで熱唱。どんなジャンルの曲も自分の持ち歌のようにしてしまうオリジナリティあふれる歌声とパフォーマンスで来場者を惹きつけます。演歌から王道ポップス、「パプリカ」など話題の楽曲やチョナン・カンといった懐かしいヒットソングまで、毎回バラエティに富んだジャンルの楽曲を歌唱し、歌の素晴らしさそのものを再発見させてくれるのは溜口さんの選曲ならでは。

食事もマジックも1人コントも人情劇も

LOFT9 Shibuyaで行われるこのシリーズでは、飲食しながら溜口さんのステージを鑑賞できるだけでなく、ステージ上でディナーやデザートを味わう溜口さんの姿を見ることができるのも楽しみの1つ。事前録音された「溜口スーパーディナータイム!」という本人の大げさなタイトルコールが流れたのち、溜口さんが席に着いてただ食事するさまを観客一同で見守るこの時間は、一部では喜ばれ、一部の業界関係者には不評なのだとか。

また、溜口さん扮するトム・クルーズがやってきて、不可能と思われるマジックを「ミッション・イン・ポッシブル」のテーマ曲に乗せて見せてくれるのも恒例。さらに相方の塚本直毅さんや、作家のせきしろさん、渡辺佑欣さんが提供してくれる1人コントでは溜口さんの演技力が、自身で作・演出する人情劇では溜口さんの独創性が光ります。そして最後はやはり歌。自身33年ぶり、という新曲「キックオフ」を届けてこの日限りのショーに幕を下ろしました。

一夜限りの悪い夢を

その後、2018年11月に「溜口スーパービッグショー」、2020年1月に「溜口スーパーディナーショー“2020”」が開催され、いずれも大盛況。コントや芝居はもちろん新作、曲のチョイスやトム・クルーズの挑戦するマジック、演出のテーマも工夫を凝らし、すみずみまで抜かりありません。楽しい仕掛けが満載なのは、「その日1日だけでもお客さんの心を明るくしたい」という溜口さんの思いの表れ。その心意気が胸を打つのと同時に、物販のお釣りから何からすべて1人で準備している溜口さんが毎回エンディングで「もう二度とやりたくない」と嘆くのにも頷けます。

そこでナタリーがサポートに手を上げ、いつも以上に大きな会場に立ってもらおうと企画したのが「溜口スーパードリームショー」です。溜口さんが今までのショーを「一夜限りの悪い夢」と冗談混じりに例えたことからタイトルが決定。溜口さんの好きなものが詰め込まれた遊び心いっぱいの台本と、スーパーMC・タッカーノさんをはじめ、人情劇の常連キャストである肉体戦士ギガさん、ターリーターキー玉さん、そしてハープ奏者としてザ・ギース高佐さんという素晴らしいキャストが揃いました。アメリカ・テキサスを舞台に、ビッグスケールな物語が繰り広げられます。延期直前まで行っていた稽古を覗く限り、傑作と言って差し支えなさそうです。

ミニインタビュー「ルーツは演歌歌手の大衆演劇」

──「溜口スーパーショー」が歌って踊って芝居して……という形になったきっかけは?

NHKで演歌歌手の方がみんな揃って人情劇やコメディをやっている番組があるのわかります? 大衆演劇みたいな。あれが僕、すごく好きなんです。めちゃくちゃエンタテインメントじゃないですか。ピンのライブをやることになって、歌を歌う以外で遊べることはないかなって考えたときに、これをやってみようかなと。周りでやっている人もいないですし。

──毎回エンディングで「もうやりたくない」と言いつつ、続けていますね。

気持ちいいこと言ってくれるんですよ、周りが(笑)。みなさんの乗せ方がうまいんです。会場の手配とか、音や映像の編集をお願いするのとか、全部1人でやらなきゃいけないから本当に大変で。やった直後は「もう嫌だ」って思うんですけど、1カ月くらいすると忘れちゃうんですよ。苦労は忘れて、感想だけは言葉で残っているので「またやろうかな」という気になってきちゃう。毎回、「うわ、またやっちゃってるよ」って思うんですけど(笑)。自分がやりたいことをやって反応をもらえるので、もちろん楽しいは楽しいんですけどね。

──今回の「溜口スーパードリームショー」の見どころは?

全部が見どころです! 「これは夢だったんじゃないか?」と思わせられたら成功。いい夢見て、もう1回見たいって思って寝ても同じ夢って見られないじゃないですか。幻のような。そんなライブにしたいです。

連載初回は「占い」

今後この連載では、溜口さんが「溜口スーパードリームショー」に向けてさまざまなことに挑戦。その成果を当日にお見せできるような内容を考えているのでご注目ください。タイトルは40個近く出た案の中から、溜口さん考案の「ドリーム一直線!」に決まりました。同じく溜口さんから出た「西へ東へ、夢ロード」「あなたも一緒にドリームチャンス」「ドリームボーイが今日も行く」「小さい夢みつけた」なども捨てがたかったのですが。

記念すべき最初のロケではイベント成功のヒントを得るべく、占いに足を運びました。溜口さんやラブレターズの2021年の運勢は果たして。またこの企画に付随してタッカーノさんにも参加してもらったとあるロケは諸事情によりあえなくボツに。写真だけお楽しみください。

溜口スーパードリームショー~新・世界で一番熱い夏~ presented by お笑いナタリー

日時:2021年7月9日(金)18:30開場 19:00開演
会場:東京・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
料金:前売4000円(来場者特典あり)
チケット情報は2021年2月以降、公式サイトにて。

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