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髭男爵山田ルイ53世が不本意な日常書くエッセイ「最初の読者はひぐち君」

ナタリー

19/1/22(火) 22:50

髭男爵・山田ルイ53世

今年2019年1月に刊行された「一発屋芸人の不本意な日常」(朝日新聞出版)の著者、髭男爵・山田ルイ53世が本日1月22日に都内にて囲み取材に応じた。

作家としても活躍する山田ルイ53世がこのたび放ったのはWebサイト・withnewsの連載を大幅に改稿・加筆したエッセイ集。自ら「負け人生」と評した切なくも笑える日々をコミカルに綴っている。「本を出したことによって新しい仕事を受けるようになった」という山田ルイ53世は、この本の冒頭にも記されている講演会のエピソードを振り返り「授業の始まりにホワイトボードに書いたのは『ジョイマン』というワード」と話して笑いを誘う。「芸人の仕事ももちろんがんばる」と宣言するように年始のネタ番組にも出演しており、その際にエゴサーチをした結果を「『久しぶりに観たら面白かった』というような小骨混じりの称賛を浴びた」といった表現を用いて報告した。

現在の6歳の娘には正体を隠して自分のことを「フレキシブルに働くサラリーマン」と説明しているそうだが、最近正体に気づかれ始めた様子。「パパが髭男爵だと知った場合、一発屋芸人という苦味の混じった概念を学校で説明させるのは酷だなと思う」と憂慮する。相方のひぐち君はこの本を読んでいるのかと取材陣に問われた際には「3年くらい前に連載が始まった頃は原稿が上がるたび、ひぐち君に見せていました。すごくいい意味で普通に“よしあし”がわかる人。最初の読者はひぐち君です」と答え、信頼を寄せていることを明かした。

なお「囲み取材で『新ギャグないですか?』と聞いてくるリポーターにも気をつけよう、ということも書いてある。つい数分前に世界新記録を出した人に新記録を求めてるような、とんでもない行為!」と本日のような囲み取材も引き合いに出し、一発屋芸人のすごさやこの本について終始笑いを交えて説明した山田ルイ53世。囲み取材のあとには一般読者へ向けたトークイベントに臨んだ。

髭男爵・山田ルイ53世著「一発屋芸人の不本意な日常」目次

Part1 僕は一発屋
“旬”ではないもの代表 / 一発屋のプライド / いつにも増して自分が出ていないテレビ / ドッキリと現実が入り交じるパラレルワールド / ゴミにサインを書いた日 / マスクで「芸能人きどり」 / 自らの不健康を祈る仕事 / 地方でもてはやされ、東京であしらわれ / ADが僕に渡したもの / 心霊ロケで手抜きお祓い / シルクハットを脱ぐタイミング / テレビ局で味わう「場違い感」 / 一発屋がおびえる宴会シーズン / 「不発」覚悟の新ネタ / 芸人泣かせ「食リポ」の舞台裏 / 家ロケで身を削る / オークションサイトに自分のサイン / “世界観芸人”との格差 / 素人に負ける切ないハロウィン
Part2 下を向いて歩こう
芸人が絶望する夜 / 一発屋は最底辺の最高峰 / 暴走する“おいしい” / 「やっぱり駄目か」の連続を生きる / 人生諦めが肝心 / “乾杯”の瞬間 / 負け人生を差し出すということ

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