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亀田誠治 亀の歩み

夢は叶う、ただしディレイして

毎週連載

第4回

19/9/30(月)

高校生になってから、ぐっと音楽にのめり込むようになった。大きかったのは、ジャズ/フュージョン・ブームというのがあって、それは世界的なムーブメントだったのだが、当時の音楽好き ──とくに僕のようにベースをやっている者からすれば、それは避けては通れないブームだった。ジャコ・パストリアスを擁するウェザー・リポートやマーカス・ミラー、そういったバンドやミュージシャンに憧れた。ジャズ/フュージョン系の特徴は、ひとつにはわかりやすくテクニック志向というのがあって、御多分に洩れず高校生の僕も「上手くなりたい!」「こんなフレーズが弾けるようになりたい!」、その一心で寸暇を惜しんで(つまりは一切勉強などしないで)、ベースの練習に明け暮れた。とくに高校2年生からはベースに対する向上心が果てしなく貪欲になっていき、食べる時間も惜しかったから、パンを口に放り込んで咀嚼しながら指を動かすような具合だった。平均して1日8〜10時間くらいは平気で練習していたのではないだろうか。

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