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水野美紀、溝端淳平、木本武宏……『スカーレット』個性豊かな荒木荘の住人たち

リアルサウンド

19/10/16(水) 12:00

 熱弁をふるい大久保のぶ子(三林京子)に認めてもらった喜美子(戸田恵梨香)は晴れて荒木荘の女中になることができた。連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)第15話では、喜美子の大阪での新たな生活が描かれる。

 大久保にあまりよく思われていなかったことや、ふすまを倒してしまった経緯があり、一時は荒木荘で働けなくなるかもしれなかった喜美子だが、お茶を入れようとする大久保にどうしても働きたいという意思を強く伝える。信楽の家族を思い出し、気持ちを奮い立たせたのであった。そしてちや子(水野美紀)や酒田(溝端淳平)に見守られる中、信楽で草間(佐藤隆太)から学んだ“戦う前はまず、人を敬うこと”という考え方を熱弁する。喜美子は、大久保との対立を柔道の試合に例え、自分が習ってきたものは“草間流柔道”であると話した。それを聞いた大久保は、口では喜美子を認めないようなことを言いつつも、自身が淹れようとしていたお茶をわざと喜美子の前に置いて隣の部屋に行ってしまう。

【写真】戸田恵梨香インタビューカット

 ちや子や酒田は、すぐにそれが喜美子が受け入れられた証だと気がついて、喜美子にお茶を淹れるように促した。こうして喜美子は無事、大阪での生活をスタートする。

 荒木荘にはまだ、喜美子の知らない住人が住んでいた。名は雄太郎といい、変わり者の男性だと言う。ちや子が書いた新聞記事で、男性の溺死体が上がったというニュースを読んだ酒田は、ちや子と共に、それが雄太郎(木本武宏)だったのではないかと話す。そして喜美子を引き連れ雄太郎の部屋に様子を見に行くのであった。

 雄太郎は初めましての喜美子をからかうように、カツラをかぶったり変装をしながら、あたかも部屋に複数の人がいるような一人芝居をしてみせる。喜美子は雄太郎が三つ子で、兄弟みんなで部屋にいるとすっかり思い込むのであった。雄太郎がネタバラシをすると、喜美子は大爆笑。ユーモア溢れる雄太郎の姿に、喜美子は大いに喜んだ。

 そして喜美子の大阪での生活が始まる。朝は4時半に起き、箒を使い分けながら部屋中の掃き掃除をする。洗濯物や食事の用意も、住人の都合に合わせてすぐに対応した。その晩、喜美子は信楽の家族に当てて初めての葉書を書いた。そこには「お母ちゃん、楽しいでー!」と元気よく書かれているのであった。

 早朝から一生懸命働く喜美子は、こんな状況でもユーモアと笑顔を忘れない。諦めずに粘り強く説得して、荒木荘での生活を手に入れた。喜美子が切り拓く世界はこれだけではないだろう。これからどんどん躍進していくだろう喜美子の背中に、勇気付けられる。

(Nana Numoto)

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