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大物マフィアが“血の掟”に背く衝撃の告白 『シチリアーノ 裏切りの美学』予告編公開

リアルサウンド

20/6/29(月) 11:00

 8月28日公開の映画『シチリアーノ 裏切りの美学』の予告編が公開された。

参考:動画はこちらから

 本作は、国家を揺るがす大騒動となったイタリアマフィア史上最大のミステリーを、『夜よ、こんにちは』『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』などを生み出した、イタリア映画界最後の巨匠・マルコ・ベロッキオ監督が映画化したもの。2019年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最多6部門を受賞した。

 1980年代初頭、シチリアではマフィアの全面戦争が激化していた。パレルモ派の大物ブシェッタは抗争の仲裁に失敗しブラジルに逃れるが、残された家族や仲間たちはコルレオーネ派の報復によって次々と抹殺されていった。ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、マフィア撲滅に執念を燃やすファルコーネ判事から捜査への協力を求められる。麻薬と殺人に明け暮れ堕落した犯罪組織コーザ・ノストラに失望していたブシェッタは、固い信頼関係で結ばれたファルコーネに組織の罪を告白する決意をするが、それはコーザ・ノストラの“血の掟”に背く行為だった。仁義なき抗争の果てに、名誉ある男の美学を貫こうとブシェッタが下した決断とは。

 公開された予告編は、ファルコーネ判事の「マフィアに入ったのは?」という質問に、「マフィアは存在しない。名誉ある男たちは“コーザ・ノストラ”と呼ぶ」とブシェッタが答えるシーンから始まる。ブシェッタの告白によって457人が起訴され、360人が有罪となったという歴史的大裁判のシーンや、かつての仲間たちに「裏切り者」と罵られるブシェッタの様子などが描かれている。 (文=リアルサウンド編集部)

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