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NEWSの夢はかたちを変えて輝き続けるーー加藤シゲアキ、ラジオで明かす「Endless Summer」「生きろ」への思い

リアルサウンド

20/8/6(木) 6:00

 NEWSが歌う「Endless Summer」が、「2020年夏季 東・西 東京都高等学校野球大会」のTOKYO MX中継テーマソングとして2020年の夏をみずみずしく彩っている。「Endless Summer」はアルバム『LIVE』(2010年リリース)に収録された「エンドレス・サマー」を、3人で再収録した新バージョン。8月2日、加藤シゲアキがパーソナリティを務めるラジオ『SORASHIGE BOOK』(Fm yokohama 84.7)にて、この曲に込められた思いを語った。

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 「甲子園にいけなくなってしまって泣いている球児たちの姿っていうのは、僕も目にしたわけですけど、やっぱりひとつの目標であり、夢が奪われてしまったような感覚になっている子も多いと思うんですけど。苦しいとは思うし、悔しいとは思うけれど、そのなかで少しでも力になれることがあれば」と、新型コロナウイルスの影響により甲子園が中止になってしまった球児たちに寄り添う。

 そして「僕ら自身もね、同じような気持ちで歌えるかもしれないな、みたいな。球児たちと同じような気持ちで歌い直せたらね、と撮り直しました。非常に気持ちを込めて歌うことができたので、今までで一番いい『Endless Summer』を歌えたんじゃないかなと思ったりしています」と言葉を続けた。

 このコロナ禍で、多くの人が様々なものを失った。二度と戻らない青春のすべてをかけて、このメンバーで叶えたい夢があった。なのに、まさかこんなことになるとは……予想外の形で今年の夏を迎えたのは、高校球児たちだけではない。NEWSのメンバーも同じだった。

 この夏の大会で勝利を手にする想像をきっと何度も何度も夢見たであろう球児たち。アイドルグループとしてさらなる高みを目指したNEWS。泥だらけになって、必死になって、日々を過ごしてきたのは、同じだった。まさか夢の球場に、四つ葉のクローバーに、誓った夢が形を変える日が来るなんて、と。

 でも、世の中は思い描いた通りの結果を手に入れる人よりも、そうではない結果から新しい一歩を踏み出さなければならない人のほうが多いものだ。加藤は「その日々は決して無駄にはならない。っていうことも含めて、“Endless Summer”、終わらない夏ってことになるのかな。一生悔しい思い出さえも煌めいて、背負って、その先の人生を輝かせてくれるかもしれない。そうであると信じてる」と静かに語りかける。

 さらに、7月18日に放送された『音楽の日』(TBS系)で、新体制となって初めて「生きろ」を披露したときの気持ちを振り返る。「生きろ」は、リリースした直後も「生半可な気持ちでやれない曲」だったという思い入れの強い1曲。「毎回ヒリヒリしながら歌ってた曲だった」としながらも、今回はそれ以上の気持ちが必要だったこと。最終的には「やるしかないか」と奮い立たせ、歌ってる最中は「なかなかならない感情」が湧き上がったという。

 また、小山慶一郎も当時の心境を、ラジオ『KちゃんNEWS』(文化放送)7月28日放送回で「前に歩いていくあの一歩には、“これからの未来を3人で作っていこうぜ”っていう決意みたいなものがあって。言葉は交わさずとも3人で思えたかなと」と振り返っていた。特に増田貴久が1人で熱唱を繰り広げたシーンでは「いろんな感情をまっすーが全部歌声に乗せてくれた」「まっすーのことを見ながらシゲのことも見ていて。シゲもいろんなこと考えてるんだろうなーと思った」と加藤と同様にアンコントロールな心境になったと話す。

〈だから 何万回転んだって もう一回 踏ん張って また歩き出せるだろ?〉
〈たとえ 0からだって 終わりじゃないさ 燃え尽きるまで 生きていく〉

 誤解を恐れずに言えば、NEWSというアイドルグループは何度も転び続けてきた。でも、見方によっては、何度だって立ち上がり続けてきたグループとも言える。積み上げてきたものがゼロになったような気持ちに陥っても、それでもめげずに踏ん張って、また歩き出す。絶望に打ちひしがれそうになる2020年の夏だからこそ、NEWSの歌声に高校球児のみならず、誰の心にも染みる。

 『音楽の日』で、3人に番組MCを務めていた中居正広が「大丈夫?」と声をかけた。その問いに、増田は「しっかりと3人で立っていこうと決めてます」と笑顔で応えた。その真っ直ぐな姿を見て、思わず中居も「NEWSならできる!」と拳を突き出す。今が悔しいのは、それだけ夢に向かって走り抜けた日々が美しかった証。きっとその輝きが、これからの道も照らしてくれるだろう。あのころ思い描いていた形とは違うものにはなったとしても、NEWSの夢は終わることはない。(佐藤結衣)

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