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綾野剛×杉咲花×佐藤浩市『楽園』 吉田修一の小説を瀬々敬久監督が映画化

CINRA.NET

18/8/21(火) 5:00

映画『楽園』が2019年に全国で公開される。

同作は、『悪人』『怒り』などで知られる吉田修一が、「こんなにも物語をコントロールできず、彼らの感情に呑み込まれそうになったのは初めて」と語る小説『犯罪小説集』を映画化する作品。未解決の幼女誘拐事件から12年後に起きた幼女失踪事件の容疑者として疑われ、追い詰められて驚愕の行動に出た豪士、12年前の事件直前まで被害者の少女と一緒にいたため心に深い傷を負った紡、12年前の事件現場であるY字路に続く限界集落に暮らし、自身が進める村おこしの話がこじれて村八分になったことから狂気に陥る養蜂家・善次郎の3人の人生が交錯していく様が描かれる。

主人公・豪士役を演じるのは綾野剛。事件の前日に豪士と出会い、孤独な彼に対して感情が芽生える紡役を杉咲花、村中の非難を受けて狂気に転落していく善次郎役を佐藤浩市が演じる。監督は映画『64-ロクヨン-』『菊とギロチン』などの瀬々敬久。撮影は9月から10月中旬にかけて行なわれる予定だ。

綾野剛は「杉咲さん、浩市さん、お二人との大切な時間を、愛おしく抱きしめながら過ごしたいと思います」とコメント。

杉咲花は「紡は難しい役ですが、どうか彼女がこの映画の中の一筋の光になりますように。初めての瀬々組、心して臨みたいと思います!」、佐藤浩市は「作者の吉田さんも監督の瀬々さんも、そして僕自身も、最後に背中を押されるその瞬間の人間の脆さ、怖さに目を向けていきたい。『楽園』はそれを体現する作品です」と語っている。

また瀬々敬久監督は「罪を犯す人も、それをワイドショーで追う自分らも、実はどこかで楽園を探しているのではないか。吉田さんの『犯罪小説集』を初めて読んだ時、そんな印象を与えられた。長年のファンである吉田さんの小説は、今回も犯罪を通して、生きる意味を問うていたのだ。何とか映画にしたいと思った」、原作者の吉田修一は「私が描いた『犯罪』と、瀬々監督が思い描く『楽園』が、スクリーンの中でどのように響き合い、どのような『人間』のドラマを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません」とコメントを寄せている。

綾野剛のコメント

ただただ、そこに存在する事。映るのではなく、居る。それだけです。
杉咲さん、浩市さん、お二人との大切な時間を、愛おしく抱きしめながら過ごしたいと思います。

杉咲花のコメント

綾野さんとは、これまで何度か映画の授賞式などでお会いする機会があり、その度に「いつか一緒にやろうね」と声を掛けてくださっていたので、今回ついにご一緒させていただけることをとても嬉しく思います。そして4年前、映画の世界にほぼ初めて足を踏み入れたあの頃の私に、格好良くて優しいお人柄で、その背中で、色々なことを教えてくださった尊敬する佐藤さんとまたご一緒させていただけること、心から幸せに思います。
紡は難しい役ですが、どうか彼女がこの映画の中の一筋の光になりますように。
初めての瀬々組、心して臨みたいと思います!

佐藤浩市のコメント

人種、宗教、個人で心の折れ方バランスの崩れ方は多様です、人の数だけある。他人がそれを解りたいと思うのは日常の生活に余計な不安を取り除きたい、安心に暮らしていきたいという当然の思いです。しかし最後のスイッチが何処に在るのか?それは壊れていくその人自身にも分からない。
作者の吉田さんも監督の瀬々さんも、そして僕自身も、最後に背中を押されるその瞬間の人間の脆さ、怖さに目を向けていきたい。『楽園』はそれを体現する作品です。

吉田修一のコメント

私が描いた「犯罪」と、瀬々監督が思い描く「楽園」が、スクリーンの中でどのように響き合い、どのような「人間」のドラマを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。原作となる二つの短編から飛躍した大きな物語が、そこに生まれることを信じております。

瀬々敬久監督のコメント

人はどこかに楽園を探して生きているような気がする。一方で、日常は犯罪事件で覆われ、人々はそれを見聞きし、生活している。罪を犯す人も、それをワイドショーで追う自分らも、実はどこかで楽園を探しているのではないか。吉田さんの「犯罪小説集」を初めて読んだ時、そんな印象を与えられた。長年のファンである吉田さんの小説は、今回も犯罪を通して、生きる意味を問うていたのだ。何とか映画にしたいと思った。短編集を一本の長編映画の脚本にするには様々な格闘があったが、何とか形に出来たと思う。さらに俳優たちの参加。綾野剛さんの持つ繊細さと危うさ、杉咲花さんの凛とした純粋さ、映画に生々しい力を与えてくれると思う。そして今回は佐藤浩市さんに静謐な狂気を。そんな震える魂を共に描き、今までにない犯罪と人生の映画になることを目指し、現場に臨もうと思っています。

二宮直彦プロデューサー(KADOKAWA)のコメント

今から2年前「犯罪小説集」刊行間もない時に瀬々監督から映画化したいという強いご意志を聞き、是非とオファーさせていただきました。
独立した短編集という構成故に映画はどのように作り上げるか試行錯誤の日々が続きました。ただ、監督の脚本は改訂を重ねるごとに深みを増しながら磨かれていき作品の核心を捉えていきました。吉田さんとも意見交換を頻繁に行い、脚本はさらなるステージに昇華され形が出来上がりました。瀬々監督と吉田さんが作り上げたこの強い磁場に共鳴するようにキャスティングは綾野剛さん、杉咲花さん、そして佐藤浩市さんと日本を代表する豪華俳優陣にご参加いただく事になり全てのピースが揃いました。
原作タイトル通りクライムサスペンスであると共に、本作は日常から遠い向こう側の話ではなく、数ミリの違いで裏側に人をひっくり返す、どうしようもない生きていく事の業を描く人間ドラマです。平成最後、燃えるように暑い今年の夏に負けない熱量を持った作品になると確信しています。

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