Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」千秋楽特別カーテンコールより、左からボブ・ゴーディオ役の矢崎広、トミー・デヴィート役の伊礼彼方、フランキー・ヴァリ役の中川晃教、ニック・マッシ役のspi。

「ジャージー・ボーイズ」千秋楽に中川晃教「感謝、感謝、感謝」CDも発売決定

ナタリー

18/11/12(月) 0:54

昨日11月11日に神奈川・神奈川県民ホールで、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」が千秋楽を迎えた。ステージナタリーでは、同日の本編終演後に行われた特別カーテンコールの様子をレポートする。

2016年7月に日本初演された「ジャージー・ボーイズ」は、第24回読売演劇大賞で最優秀作品賞、最優秀男優賞を受賞したミュージカル。初演に引き続き今回も藤田俊太郎が演出、中川晃教がフランキー・ヴァリ役で主演を務めたほか、チームWHITEとチームBLUEの一部Wキャストとなっており、トミー・デヴィート役を中河内雅貴と伊礼彼方、ボブ・ゴーディオ役を海宝直人と矢崎広、ニック・マッシ役を福井晶一とspiが演じた。なお本公演は今年18年9・10月の東京・シアタークリエ公演を皮切りにツアーを行い、11月10日・11日の神奈川公演が凱旋公演となる。

本編の終演後、カーテンコールには千秋楽公演に出演したチームBLUEの中川、伊礼、矢崎、spiほかキャストたちが登場。さらに中川の呼び込みで、舞台上に演出の藤田が姿を現した。藤田はチームWHITEを含めた総勢18人のキャストに「このキャストでなければ2018年の『ジャージー・ボーイズ』は作れなかった。今後もこの18人を守っていきたいし、彼らが輝ける場所を作れる演出家になりたいと思います」と感謝を口にする。さらに藤田は観客にも謝辞を述べつつ、舞台袖と客席後方を示しながら「たくさんのスタッフさんたちが公演を支えてくれました。“ファミリー”と呼べるような素晴らしいカンパニーです。世界最高のこのカンパニーだからこそ、この作品が作れました。どうぞ大きな拍手を!」と呼びかけ、場内に大きな拍手が巻き起こった。

作中でマフィアのジップ・デカルロ役を担当した阿部裕は、「この“ヤンチャクレ”たちをどう束ねようかと悩む毎日でした」と中川らに目をやる。続けて阿部が「この大千秋楽! 思いの丈をぶつけ、トミーの服を破ってやったぞおー!」と拳を突き上げると、作中でデカルロに胸倉をつかまれたトミー役の伊礼が「めちゃめちゃ痛かった」とジャケットをめくってシャツの破れを示し、客席を大きな笑いと歓声で包んだ。

金貸しノーム・ワックスマンを演じた畠中洋は阿部のコメントを受け、「とばっちりを僕が受けまして……こいつ(伊礼演じるトミー)がバーン!と蹴った椅子が、僕にドーン!とぶつかった」と明かして観客を笑わせつつ、「『ジャージー・ボーイズ』に出会えて、皆さんの拍手に包まれて、幸せでした!」と晴れやかな笑顔を浮かべた。

プロデューサーのボブ・クルーを演じた太田基裕が「たくさんの方に愛していただき、感謝しています。本当にありがとうございました」と簡潔に感謝を述べると、伊礼は「はいそこで、『スコーピオ!』」と劇中のクルーのセリフを太田に促す。戸惑う太田は「どんなテンションで言えばいいのか……」とためらいながらも、クルーになりきって「スコーピオ!」と叫び、客席から大きな拍手を送られた。

太田演じるクルーのものまねを交えながら、同じくクルーのセリフ「ビンゴ!」を披露して観客を沸かせたのはspi。spiは「すごいの“s”、パフォーマンスの“p”、iPhoneの“i”、spiです!」と自己紹介しつつ、千秋楽公演が行われた11月11日は電池の日、ポッキー&プリッツの日などさまざまな記念日でもあることに触れて「僕(の演じるニック)はベースを弾いていますが、今日は弦が4本並んでいるベースの日でもあるんですって。というわけで本日は、“ニックの日”にお集まりいただき誠にありがとうございます!」と笑顔で声を張り上げ、会場は歓声に包まれた。

初演ではチームREDとして出演した矢崎は「BLUEは新チームとして新しい可能性を目指さなきゃいけないと思っていましたが、自信を持って言います。チームBLUEは新しい風を吹き込みました! “中の人”が言うのもどうかと思いますが(笑)、本当にそう思います」と達成感をのぞかせる。共演者たちに「頼もしい伊礼さん、実は伊礼さんよりもっと頼もしいspi、そして中川“ヴァリ”教さん」と視線を送る矢崎は、「僕はこの作品のいちファンとしても、皆様と一緒に『ジャージー・ボーイズ』の未来を応援したい。“みな”と“みらい”を見ていきたいです!」と会場の神奈川・神奈川県民ホールがある横浜市にちなんだコメントで締めくくり、観客の笑いを誘った。

伊礼は、「演技をしっかり受け取って返してくれて、こんなに新鮮な気持ちで毎回やれることはなかなかない」と共演者に信頼を寄せる。続けて矢崎の述べた「新しい風」に言及した伊礼が「僕が新しい風だと思ったのは、男性のお客様が多数いらしたこと。ミュージカルは主に女性のお客さまに支えられている、なんていうか……“文学”?」と述べると、spiから「文学ではねえ!!」と強いツッコミが入り、場内は爆笑で包まれる。伊礼が「“エンタテインメント”だね」と苦笑いで訂正しつつ「ほかのミュージカルでは拝めないくらい男性が……」と言いかけると、spiからはさらに「“拝めない”!?」とツッコミが。これを受けた伊礼は「すみません、自分の中にトミーが内在してるんです」と即座に切り返し、客席を笑わせた。さらに本作への出演を「幸福な3カ月を過ごさせてもらった」と振り返る伊礼。「いつか男子高校生とかが『ジャージー・ボーイズのチケット買ったよ』とか言ってくれる日が来たらいいな」と期待を込め、挨拶を締めくくった。

「再演をやることができて本当にうれしい」と喜びを語る中川は「多くの関わってくださった方々、観に来てくださったお客様、すべての方たちに心から感謝、感謝、感謝を送ります!」と言葉に力を込める。「今日のラストの瞬間、終わってほしくないと思っていた」と作品への愛をにじませる中川は、伊礼演じるトミー、矢崎演じるボブ、spi演じるニックを改めて紹介しながら「ここにいる全員で『ジャージー・ボーイズ』を生きてきた」「この物語は終わらない、きっと永遠に続く! またお会いできる日を心から楽しみにしています!」と力強くメッセージを送り、拍手喝采の中でカーテンコールは終了した。

また本日のカーテンコールでは、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」のCDが発売されることが中川によって発表された。ライヴ録音盤となる本CDの発売日や内容など、詳細については続報を楽しみに待とう。なおYoutubeでは、昨日11月10日に行われたチームWHITEの千秋楽カーテンコールの様子を観ることができる。ファンはこちらもチェックしてみては。

ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」

2018年9月7日(金)~10月3日(水)※公演終了
東京都 シアタークリエ

2018年10月8日(月・祝)※公演終了
秋田県 大館市民文化会館

2018年10月11日(木)・12日(金)※公演終了
岩手県 岩手県民会館

2018年10月17日(水)・18日(木)※公演終了
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

2018年10月24日(水)~28日(日)※公演終了
大阪府 新歌舞伎座

2018年11月3日(土・祝)・4日(日)※公演終了
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

2018年11月10日(土)・11日(日)※公演終了
神奈川県 神奈川県民ホール

脚本:マーシャル・ブリックマン&リック・エリス
音楽:ボブ・ゴーディオ
詞:ボブ・クルー
演出:藤田俊太郎

キャスト

フランキー・ヴァリ:中川晃教
トミー・デヴィート:中河内雅貴、伊礼彼方(Wキャスト)
ボブ・ゴーディオ:海宝直人、矢崎広(Wキャスト)
ニック・マッシ:福井晶一、spi(Wキャスト)

ボブ・クルー:太田基裕
ジップ・デカルロ:阿部裕
ノーム・ワックスマン:畠中洋

綿引さやか、小此木まり、まりゑ、遠藤瑠美子、大音智海、白石拓也、山野靖博、石川新太

アプリで読む