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亀梨和也主演ドラマ『レッドアイズ』脚本家が見どころ語る 「愛についての物語でもある」

リアルサウンド

21/3/19(金) 12:00

 日本テレビ系土曜ドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』より、脚本家・酒井雅秋の新たなインタビューが公開された。 

 亀梨和也が主演を務める本作は、『ボイス 110緊急指令室』を手がけたチームが贈るサイバークライムサスペンス。実在の警察組織であるSSBC(警視庁捜査支援分析センター)をモデルとした架空の組織・KSBC(神奈川県警捜査分析センター)を舞台に、愛する人の命を奪われた元刑事・伏見響介と天才的な頭脳を持った元犯罪者たちが、凶悪な連続殺人鬼に迫る。全国で500万台ある監視カメラやNシステムやネット解析・画像分析など日本国中から集まるビッグデータを駆使した最新の科学情報捜査がスピーディーでスリリングな物語を生み出していく。

 本作の制作を進める上で大変だったことを聞かれた酒井は、「僕は普段、事件モノのドラマを執筆することが多いので、事件のロジックをしっかり組み立てて物語を作ることを心がけています。でも『レッドアイズ』の場合、ロジックばかりを気にしすぎると、ドキドキ感のあるダイナミックな展開が失われます。逆に予想外の展開を狙いすぎてしまうと、今度はつじつまが合わなくなってしまう(笑)。ダイナミックで意外な展開と破綻のないストーリー、このふたつを両立させるにはどうすればいいのか? そこには、とても悩まされました。でも、尾上プロデューサーや監督、他の脚本家の方たちとも意見を出し合いながら、バラエティに富んだストーリー展開になったように思います」と語る。

 また、タイムリミットが設けられた本作のストーリーについては、「タイムリミットサスペンスに関しては、誰もが成功を願うシンプルなミッション、例えば、被害者や仲間、家族を助けるというような展開を心がけました。その中で、必ずしもミッションが成功しないという残酷な結末も描きたいと思いました。タイムリミットサスペンスといえば、必ず助かることがお約束ですよね(笑)。でもそれを破ることで、先読みをさせない展開を作れると思ったからです。同時に残酷な結末は、キャラクターたちに大きな困難を与えることになります。それに苦しみながらも乗り越えようとする姿を描くことで、キャラクターに奥行きも生まれると考えました。また、『レッドアイズ』では『物語の現在進行形の時間を止めない』ということが、僕の中の1つのテーマでした。とにかく矢継ぎ早に事件が起こり、ひとつ解決したと思ったら、次に起こる事件の伏線がすでに張られているというくらいのスピード感をイメージしていました。タイムリミットは、それを盛り上げる大切な要素のひとつでした」と、本作ならではの特徴を明かす。

 「時間が止まる」というシーンについては、「極端な例ですが、あと数分で爆弾が爆発するという時に、『罪を犯したのは、こんな辛い理由があったからだ』とか『今までありがとう、実は言えなかったけど、こんな想いがあったんだ』とか……そんな切羽詰まったタイミングで語り合ってたら死んじゃうよ、みたいなシーンでしょうか(笑)。ちなみに『レッドアイズ』では、刑事ドラマの定番をあえてやらないことで、時間を止めない工夫もしました。その定番は『聞き込み』です。普通は聞き込みで犯人や被害者の情報を得ていきます。でも今回は監視カメラで事件を捜査していく物語ですし、プロファイリングやハッキングで情報を集め、スピード感のある展開をイメージしていたので、意識してやりませんでした。伏見は聞き込みなんかしないで走る! 誰かを助けるために、とにかく走る! そんなイメージでした(笑)」とならではの工夫を語った。

 最後に、3月20日放送の第9話の見どころを「僕は事件ものを執筆する機会が多いので、必然的に多くの殺人事件を描いてきました。物語の中とはいえ、これまで結構な人数を殺したり、傷つけたりしてきたんです。ある時、そのことに気づいてゾッとしました。だから主人公だけでなく、被害者や犯人を始め、すべてのキャラクターの感情をできる限り丁寧にすくい上げて、地に足のついたキャラクターにしようと心がけています。そうすることで、どのキャラクターに対しても感情移入してもらえると考えるからです。『レッドアイズ』では『怖い』とか『見ていて辛い』という視聴者の方の感想も目にします。大切な人を傷つけられたり失ったりする痛みは、やはり残酷なものとして捉えられてしまうのかなと心苦しく感じる一方で、痛みを感じてもらえるということは、感情移入をしてもらえている証明でもあるので、脚本家としては嬉しいことでもあります。大切な人を失った痛みや怒り、心の軋みを、伏見を始めとしたキャラクターたちが、どうやって乗り越えていくのか? 『レッドアイズ』は愛についての物語でもあると思っています。サスペンスや謎解きだけでなく、人間ドラマの部分も是非、怖がらないで見届けてもらいたら嬉しいです」とアピールした。

※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記

■放送情報
『レッドアイズ 監視捜査班』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜22:54放送
出演:⻲梨和也、松下奈緒、趣里、シシド・カフカ、松村北斗(SixTONES)、高橋ひかる、木村祐一
脚本:酒井雅秋、福田哲平、まなべゆきこ
音楽:カワイヒデヒロ
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:尾上貴洋、茂山佳則(AX-ON)
演出:水野格、長沼誠ほか
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/redeyes/
公式Twitter:@redeyes_ntv
公式Instagram:@redeyes_ntv

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