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オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

19/12/5(木)

19世紀後半の印象派から、20世紀初頭のエコール・ド・パリと呼ばれた流派あたりまで。日本で最も人気の高い時代の西洋絵画が、ごっそり運ばれてきているのが同展だ。目玉はルノワールで、とりわけ《ピアノを弾く少女たち》は、ピアノの前で戯れる少女たちを親密さたっぷりに描き、これぞルノワールの真骨頂と言いたくなる一枚。 同じく人物を描いた出品作には、モディリアーニやアンドレ・ドラン、スーティンらのものがあって、それぞれのまったく異なる描きようが比較できておもしろい。都市の風景を描き続けたモーリス・ユトリロの作品も印象的だ。くすんだ白色を基調に描かれる《サン・ピエール教会》は、ルノワール作品とベクトルこそ別方向だけど、描く対象への愛着と熱量は同じだと感じられる。

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